夏休み調理教室

栗生社会学級とPTAの共催による「†作ろう!おいしい朝ごはん†夏休み調理教室」が夏休み中に,本校の家庭科室において開催されました。多くの親子が参加し,7月31日,8月7日,8月21日と3回も開催していただきました。子供たちと一緒に調理実習をすることで,子供たちに「食」の楽しさと大切さを伝えたいという趣旨からです。忙しい朝に,簡単にできる献立,そして,子供たち自身がつくることができる献立です。


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メニューは3つあります。材料の確認や調理の手順,気を付けることなどの説明を聞いています。



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みんな真剣です。材料を切ったり,ゆでて下ごしらえをしたり,フライパンでいためたり・・・手際のよさに関心しました。



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できあがった「ウィンナーとじゃがいものカレー炒め」「ツナとわかめのサラダ」「レタス入りチーズスープ」を美味しくいただきました。卵に粉チーズとパン粉をちょっと加えるだけで,ふわふわした食感の卵に変身することにはびっくりでした。朝ごはんを食べることが必要であることやその大切さを,食事をしながら考えたりお話をお聞きしました。「今度,お家で作ってあげてみてね。」の声がけに,にこっと微笑んでうなづく姿は頼もしい限りでした。

9月3日(月)には,『†作ろう!おいしい朝ごはん†講話「楽しく作って楽しく食べる」』が,地域の方対象に本校において開催されます。朝食の大切さを,宮城学院女子大学教授の平本先生から,じっくり学んでいきたいです。

校長室から

理科の研修

理科好きな子供を育てるために,理科学習の進め方を研修しました。8月21日に,仙台市教育センターからお二人の先生に来校していただき,理科室で,理科の実験に取り組み,観察や授業のポイントを学びました。理科は,3年生からの教科ですが,全教員が高学年グループと中学年グループに分かれ,理科室の様々な実験・観察器具を使って実際に実験等に取り組みました。


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               高学年グループの様子です。「ものの溶け方」「水溶液の性質とはたらき」


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中学年グループの様子です。「明かりをつけよう」「もののあたたまり方」など


 


 


 

校長室から

校長室だよりNO5の続き(裏面)

「出前読み聞かせ」を終えて

 校長室だよりNO.1」でお知らせ致しました,私の「出前読み聞かせ」で読みました本をここに紹介いたします。読み聞かせの後に,校長室に来て,感想を述べていってくれ子供がいました。つたない読み聞かせに反省しきりの私にとって最高のエネルギーとなりました。また,感想の文章をくださったり,おすすめの本を紹介してくれたり,読み聞かせの著者を取り上げて授業を展開していただいたりもしました。聞いてくれる子供たちから,パワーをいただき,私が一番の得をさせていただいたという思いです。

「ももたろう」 「どろんこハリー」 「ハリーのセーター」 「ぐりとぐらのえんそく」 「ぐりとぐらのおおそうじ」 「はらぺこあおむし」 「ゴリラのパンやさん」 「ずっーとずっとだいすきだよ」 「あさえとちいさいいもうと」 「ろくべえ まってろよ」 「しろいうさぎとくろいうさぎ」 「十二支のはじまり」 「とべないほたる」 「クークーそらをとぶ」 「森からのてがみ」 「たまごねえちゃん」 「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」 「たいせつなきみ」 「わすれられないおくりもの」 「ぬすまれたパンプキンパイ」 「花さき山」 「あなたの手のひら」 「鈴の鳴る道」 「風の旅」 「ヒロシマのうた」 「ナイチンゲール」(伝記ではありません。童話です。) 「千の風になって」 「まっ黒なおべんとう」

※一日15分の家庭での読書が推奨されています。夏休みには,たくさんの本に出会って,「心のオアシス」を潤して欲しいと願います。テレビの音を消して,みんなで思い思いの本を手にして読書のひとときを楽しみたいですね。(平成19年7月24日発行)

 

校長室から

校長室だよりNO5

多くの目で見守り,支えて・・・
 仙台市立小中学校の夏休みは,7月21日から始まっておりますが,昨年度から,長期休業中(夏・冬)の授業日の設定を学校単位で実施できるようになったことから,栗生小学校では,昨日の児童会まつり「栗のみまつり」と本日と2日間の授業日を設定いたしましたので,明日からが本格的な夏休み開始という感じになります。

 本日は,臨時朝会にて,すてきな夏休みにするために,『自分そして友達の命を大事にするために,学校の約束や家での約束を守ること』特に,交通事故防止と水難事故防止を強調いたしました。また,臨時朝会後には,PTA主催の安全教室(寸劇「いかのおすし」等)も実施いたしました。また,『 一日にひとつ,家族のため友達のため(自分以外の人)に,いいことをすること』 という内容の話をいたしました。

 4月からの様々な行事のみならず,日々の学校生活の中で,子供たちは,学校という多くの仲間が集う場で,多くの学びをとおし,心・頭・体をきたえてきました。多くの仲間が集うということは,多くの出会いがあり,多くの刺激があり,そして,多くの衝突もあるということです。すべての出会いや刺激が誰にとっても心地よいものではないですし,心地よいものばかりであっては人は成長しません。ハードルや壁があってどうしようもなくなった状態に,悩み,惑い,苦しみ,・・・そして,強くなっていきます。困難なことを避けてしまう,自分にとって心地よくないものは排除してしまうという考えでは,一人で思考し判断することができなくなってしまいます。

 でも,悩んでいるときには誰かに訴えたい,迷っているときには誰かに進む方向を示して欲しい,苦しんでいるときには誰かに苦しみをぶつけたい・・・大事なことは,それを受け止める者がいるかということです。一人ではなく,複数の者が受け止めることが必要です。人には様々な考えがあります。どれが正しいのか良くないのか,どの考えを選べばよいのかということではなく,また,誰かの意見や考えに頼ってしまうのではなく,多くの考えにふれて,自分なりの歩む道を定めることが大切だと思うのです。つまり,多くの者の目と心によって,見つめ見守り鍛えられることが必要であり,そのために,学校という場に通っているということになるのです。

 子供が悩み,惑い,苦しんでいるときには,立ち止まりも後戻りも休憩も必要になるときがあります。そのサインを子供は,周囲に送っているのですが,このサインは皆同じという訳ではなく,サインをキャッチするのは大変難しいものです。子供(我が子のみならず)からのサインをキャッチするために,「ウ?ン?」「アレッ?」という気づきを逃さず,互いに情報を交換しあい(ネットワークですね),多くの視点や考えから見つめ,栗生小学校すべての子供が健全に育成していくことが大切なのです。

 明日から子供たちは学校を離れ,一日の生活を家庭,地域で過ごすことになります。このときこそ,真のネットワークが必要となりますね。家庭と学校,地域と学校の一対一の繋がりではなく,家庭と家庭と学校,地域と家庭と学校の複数が繋がるネットワークで,子供を見守り支え,有意義な夏休みにと願っています。(平成19年7月24日発行)

 

校長室から

校長室だよりNO4

平和とは・・・

 今日,7月10日は仙台大空襲の日です。今から,62年前の1945年7月10日の真夜中,仙台は大きな空襲により,2時間余りの攻撃により,1,066名の尊い命が失われました。

 先週,7月3日の朝会では,太平洋戦争について話をしました。戦争を知らない世代の私です。でも,知らないからこそ,伝えていかなければならないことだと思います。朝会では,人の命ばかりでなく,動物の命も人間が起こした戦争によって奪われていったことを,「かわいそうな象」の話を題材に話しました。高学年の子供たちには,1945年の8月6日,8月9日の広島と長崎の原子爆弾投下,および,8月15日が終戦記念日であるということもしっかり学んで欲しいと願っています。

 平和な世の中にするためには,人は学ばなければなりません。正しい知識を身につけること,正しいこととそうでないことを判断する力を身につけること,正しいことを正しいとはっきり論じることができる力を身につけなければなりません。そのためには,自分とは違う様々な力をもった人との出会いが必要です。多くの友達と出会い,多くの友達と学び合うことが必要となります。そして,出会った友達とどのようにしていけばいいのか・・・ということが,平和な社会を築くことのできる大人になる道だと思うのです。

 朝会では,「みんなと仲良くすることは難しい。でも,考える力をもっている私たちは,よく話し合うということを通して,その難しいことができる。友達の話をよく聞いてあげること,どうしてそういう話をするのかよく考えてあげること,そして,友達のことを分かってあげること。」を最後にまとめました。「みんな違っていい。みんな違って当たり前。みんなが違うからすてき。違うことをみんながわかってあげる。」ということを分かり合える子供を育てていきたいです。

 先日,授業中の廊下を歩いておりましたら,3年生の学級から,「みんなちがってみんないい!」(金子 みすゞの「わたしと小鳥とすずと」)と詩を暗唱する元気な子供の声が聞こえてきました。私の大好きな詩です。思わず足を止めて,子供たちの暗唱に耳を傾けてしまいました。私がこの詩が好きというそれ以上に,私の足をしばし止めさせたのは,たくさん練習して覚えてきた詩を,心臓の鼓動が聞こえてきそうなほどどきどきしながら友達の前に立ち,瞳をきらきら輝かせて暗唱する子供の姿でした。(平成19年7月10日発行)

校長室から

子供たちの水難事故防止について

 夏休みに入る際の朝会の話の中で,「水の事故に十分気をつけること。子供だけで行くことができるのは,学校のプールだけであること。他の水のところ,川・池・海などは子供だけで行動してはいけないこと。必ず大人の人と一緒に,そして,大人の人の約束を聞いて行動すること」を話しました。これからの夏休みを元気に楽しく過ごすことができるように,以下の点に十分ご注意していただきますよう,お願い申し上げます。

 河川・湖沼での遊泳は一切禁止されています。川の近く等で遊んでいても足下をすくわれ,大変危険です。海水浴や水際で遊ぶ場合には(釣りも含まれます),必ず,保護者同伴で出かけてください。台風等による急な河川の増水が予想される場合には,河川に近づくことは大変危険なので行かないことを徹底させてください。

 以上のことにつきましては,8月3日に緊急メール配信によって各保護者の方にもお知らせしております。また,プールに来ている子供たちにも,休憩時間等を活用して,今後も指導してまいりますが,保護者の方のみならず,地域の方皆様の目で子供を守り,安全で有意義な夏休みを過ごしていけるよう,お願い申し上げます。

校長室から

校長室だよりNO3

食とは・・・命をいただくこと

 6月は「食育」月間,毎月19日は「食育の日」です。   食育とは・・・ 『生きる上での基本であって,知育,徳育及び体育の基礎となるべきもので,様々な経験を通じて,「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し,健全な食生活を実践することができる人間を育てること。』(「食育基本法」より)   私は,給食をいただきながら,食の大切さとありがたさを日々感じておりましたが,この6月に,あらためて食のもつ重要性を認識したことが二つありました。

 一つ目は,5学年の野外活動です。泉ヶ岳での2泊3日の野外活動では,1日目と2日目の夕方まで5学年の子供たちと共に過ごすことができました。仲間に声を掛け合い,励まし合い,友達に寄り添い,時には友達のリュックを担ぎ,参加者全員で泉ヶ岳のかもしかコースを登山することができました。その子供たちの姿は,言葉で言い尽くせないほど,すばらしい姿でした。さて,下山を終え,ぺっちゃんこになったお腹の虫もグーグー鳴る夕方,少年自然の家での夕食となりました。私は,そこで,びっくりしたとともに感動しました。子供たちの食べっぷりのいいこと!よく食べます。そして,きれいに食べます。残菜がほとんど出なかったのです。私は,高学年担任が多く,また,引率として野外活動に行く経験が多かったのですが,今年の5学年の残菜の少なさにはびっくりしました。と同時に感動したのは,片づけの手際の良さとチームワークの良さです。本格的な登山は初体験の子供たち,相当疲れています。係や担当がいても,仲間と協力して片付けることは十分承知していても,頭も体も思うように動かず,食べこぼしや片づけの不備があったり,もう一度皆でやり直したりすることがあっても仕方がありません。ところが,栗生小の5年生の子供たちは,しっかり食べ,皆で協力してきちんと片付けることが,初日からできたのです。「えっ,これだけの残菜で終わり?」と残菜の入れ物を持って立ち上がった私の目の前には,きれいに片付けられ,きれいに拭かれたテーブルだけがあったのです。5年生すごい!と感動しました。

 二つ目は,6学年の修学旅行です。会津若松への1泊2日の旅行でした。1日目の昼前に,鶴が城を出発点に,グループ毎の自主研修が始まりました。グループ毎の研修ですから,目的地までの行く道順も使用する交通手段も,そして,食事も,すべて,グループで協力して行わなければなりません。目的地にむかって暑い会津の町を一列になって歩いている姿,赤べこの絵づけや焼き物の研修に真剣に取り組む姿,頭を付き合わせて相談している姿,体験を終えてお店の方に「ありがとうございました!」と帽子を取って深々と頭を下げる姿,どの姿も,愛おしいと思うとともに,初めての町で胸張って活動する姿には,頼もしさを感じました。さて,ホテルでの夕食,すごい食欲でした。結構な品数の食事でしたが,ご飯等のおかわりに次々と手が挙がります。そして,私がさらに感動したのは,食べた跡です。なんときれいなことでしょう。きれいさっぱり何も残していないというお膳も多かったのですが,それよりも,食べこぼしがなく,残したものの置き方,食べ終えた箸のそろえ方やお皿・蓋付きの椀や串(みそ田楽の)などのそろえ方が実にきれいなのです。これは,次の日の朝食でも同じでした。6年生,すごい!見事!と感動しました。そして,全員ですべての行程をやり遂げた6年生のパワーに圧倒しました。

 栗生小学校の子供たちは,「食」ということを,心から大事にしている子供たちだとあらためて思いました。誰にも好き嫌いはあります。同じ兄弟姉妹で同じ環境に育っても,味の好みは違います。大切なことは,心でいただくと言うことだと思うのです。量が多ければ残しますし,苦手な食材であればやはり全部食べることは無理です。大事なことは,食事を作ってくださった方に感謝し,少しずつ食して,自分の体の血となり肉となる,つまり,命をいただくことにあるわけです。それは,食事の仕方や食事の片付けに表れます。完食したこともすばらしいことですが,食事をしたその足跡のすばらしさに,私は感動しました。この「食」を大事にする気持ち,そして,しっかり食べる姿勢が,大行事をしっかりやり遂げることの原動力となっているのです。

 4時間目も終盤のころに出会う子供たちのちょっぴり元気のない顔(これはエネルギーが切れかかっているのですが)・・・・・ところが,給食を終えて,下膳をしに行った1階の給食室で,「ごちそうさまでした!」と元気に挨拶する顔は,本当に素敵です。「ごちそうさまでした!」の元気な声と共に,にこにこと外へ遊びに向かう子供たちの姿,うんうん頭を使って学習に取り組む子供たちの姿,ねばり強く最後までがんばろうとする姿,これらを支えるのが「食」であると,あらためて考えた6月でした。(2007.6.28 発行)

校長室から

校長室だよりNO2

コミュニケーションの第一歩 あいさつ

 

 栗生小学校では,年間をとおして取り組んでいることのひとつに「あいさつ」があります。まず,「朝のあいさつ」から,全校気持ちをひとつに取り組んでいます。「おはようございます!」と声をかけると,子供たちの元気な「おはようございます!」が帰ってきます。毎朝,主に,校門のあたりで,朝のあいさつを行っていますが,子供たちの「おはようございます!」は,学校全体の元気の源となっています。

 朝会で,あいさつについて,このように話しました。『目と目を合わせて,あいさつをしましょう!』『息をしっかり吸って,あいさつをしましょう!』『 口をしっかり開けて,あいさつをしましょう!』この3つには,理由があります。「目と目を合わせる」ことは,コミュニケーションをとる上で,とても大切なことです。視線を合わせる,相手を意識すると言うことが大事です。「息をしっかり吸って」ということは,元気な声を出してあいさつしましょうということです。相手にはっきり聞き取れるということもコミュニケーションには大事です。「口をしっかり開ける」ということは,顔の表情が大切だということです。口をしっかり動かすと,顔の表情が軟らかくなります。表情が豊かであるということもコミュニケーションには必要です。

 さて,栗生小学校の子供たちは,素直な子供たちです。朝会の後,すっと視線を合わせ,しっかりした口調で「おはようございます!」のあいさつが増えていきました。ある朝,校門のところで朝のあいさつをしていると,じっと見つめる視線があることに気付きました。1年生です。目と目を合わせるために,じっと見つめて待っていたのです。私と目が合うと「おはようございます!」。一人ではなく,何人もの子供たちが視線を合わせることを意識しているのです。すごいな!と感激しました。その純粋でまっすぐな瞳に,心が洗われるようでした。

 代表委員会でも,あいさつを取り上げ,子供自ら考える課題としました。毎週月曜日の朝は,高学年の子供たちが校門に立って,朝のあいさつ運動を展開しています。たくさんの上級生それぞれに「おはようございます!」と声を掛けられ,ちょっと気恥ずかしそうに,校門を通っていく子供たち。あいさつする方も,あいさつを受ける方も,共に,「おはようございます!」のシャワーを浴びて一日をスタートさせます。あいさつは基本の基本です。簡単なようであって,なかなか奥が深いものです。「おはようございます!」だけでなく,あいさつは,時と場所,目的に応じて,たくさんの種類のあいさつがあります。それらを上手に使いこなせる栗生小学校の子供をめざしていきたいものです。校舎の中で,教室の中で,いいえ,地域の中で,もっともっとあいさつを響かせていきたいと思います。

 学校へいらした時,交通指導等で子供たちと出会われた時,ちょっと一息吸って,いつもより大きな声であいさつの声をかけてください。多くの方からあいさつのシャワーを浴びて,子供たちの心にあいさつの芽がぐんぐんと伸びていくと信じます。  (2007.6.18 発行)


 

校長室から

校長室だよりNO1

本は心のオアシス
 『・・・わたしは2さつの本をきにいりました。つぎくるときにおもしろい本をもってきてください。』2年生の子供からの手紙です。4月23日は,「世界子ども読書の日」でした。子供たちに本の楽しさを伝えていきたい という私の思いを,「校長先生の出前読み聞かせ」という形で,まず一歩進んでみました。大運動会という行事があったり,私の出張等があったりと,実際の読み聞かせは,15日(火)から始まりました。

 本は,「心のオアシス」「心のビタミン剤」などと言われます。「好きな本を選んでいらっしゃい。」ぱあーっと書棚に散っていく子供たち,1分もしないうちに本を1冊選んでもってくる子,2†3冊の本を手にしてどちらにしようかと考えている子,今日はどの書棚の本にしようかと図書館の中央で考えている子,読み始めてすぐ他の本に替えたいと申し出る子・・・様々です。でも,元来,子供は,本が好きです。学習の一貫として本を読むときには,「○○の本を読みましょう!」「著者○○の本を!」ということになるでしょう。また,読書の幅を広げるために,「今日は,科学の本を!」とジャンルを指定されることもあるでしょう。そんなときは,ちょっと苦しい読書になることもあるでしょうが,今まで手にしたことのない本の魅力に気付くことができるかもしれません。でも,○年生になったからこの本は読んだらおかしい,○年生はこの本を読まなければならない,ということはありません。私は,絵本が大好きですし,冒険物に目がありません。

 さて,「校長の出前読み聞かせ」ですが,各学級からのご要望の日と時間に,本を抱え,教室に向かうとき,『どんな表情をするのかな?』『この本,気に入ってくれるかな?』内心どきどき,でも,子供たちとの出会いにわくわくしています。低学年の子供たちは,即座に素直な反応を返してくれます。小さなつぶやき,おかしくて声あげ笑う姿,でも,どの子供たちも,シーンと聞き入ってくれます。読み手としては,大変幸せです。読書は・・・活字を目で追い,場面の情景を自由に膨らませ,空想と想像の世界を自由に飛び回ることができます,何度でも読み返すことができ,何度でも気に入った場面にもどることもできます,同じ本であっても,読んだときによって,感じたり考えたりすることが異なり自分の成長を感じることもできます。栗生小学校では,水曜日と金曜日の朝15分間,読書タイムを位置づけています。指定された本ではなく,原則的には,自分が選んで用意した本を読む時間です。それぞれが,用意した本を手に読書をします。学校中がシーンと静まりかえり,その静寂の時間はなにものにも代え難い時間となります。

 1日15分の読書時間,家庭での15分読書も推奨されています。1日15分の読書時間,24時間のうちの15分,1440分の15分です。約分すると,96ぶんの1です。1日の中で96ぶんの1を確保すると,1年間で,5475分の読書ができたことになります。時間に直すと,91時間と15分です。1日15分,あなどれません。私は,本の楽しさを伝えにいく,この15分を愛おしく思います。

校長室から
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