校長室だより17・・・真のライバルとは・・・「互いを成長させる」

先日の朝会の折りに,「うさぎと亀」の話をしました。「みなさんが知っているお話とは違いますよ。」と前置きをして話しました。話の概要は下のとおりです。

『亀がうさぎに「マラソン大会をしよう!」と呼びかけました。森の動物たちが待っている山の頂上をめざして,うさぎと亀が走り始めました。頂上が近づいた坂道でうさぎは疲れ,寝ころんで休んでいるうちにうたた寝をしてしまいました。うさぎに追いついた亀は,うさぎの体調を心配してうさぎに声をかけました。うさぎは亀に起こされたことを感謝し,ゴールまでいっしょに行こうと誘いますが,亀は「うさぎさんのスピードで登ってください。私も一生懸命がんばりますから。」と断りました。一番でゴールしたうさぎと少し遅れてゴールした亀を森の動物たちは「がんばった!!」と褒め称えました。すると,うさぎは自分がうたた寝をしたこと,亀に起こしてもらえたからゴールできたこと,亀のがんばりに驚いたことを森の動物たちに伝えました。すると,森の動物たちは,亀がマラソン大会をしようと思ったいきさつと亀の努力の様子を話しました。「亀さんは,うさぎさんのように足が速くなりたいと思って,毎日毎日練習していたのですよ。」と。数日後,今度は,うさぎから亀に「水泳大会をしてください。私,一生懸命泳ぎの練習をしますから。」という手紙が届きました。亀は「喜んで!私は泳ぎが得意なので,いっしょに泳ぎの練習をしましょう!」という返事をうさぎに送りました。』

ひとりひとりが持っている能力や持ち味などは皆違います。その違いを互いに認めるということは,案外難しいものです。また,自分が身につけていない力などを身につけようと思い立ち,努力することは,尚一層難しいものです。でも,いっしょにがんばってくれる仲間がいるということ,そして,自分の努力を認めてくれる仲間がいるということは,自分が想像していた以上に,自分自身に大きな力をつけさせるものです。2月の中旬に,卒業を控えた6年生といっしょに「算数の授業」に取り組みました。突然,教室に飛び込んだような私といっしょに,算数の学習に取り組んでくれた6年生の子供たちと6年生の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。学習後,「難しくて分からなくなり,頭の中がごちゃごちゃになりました。でも,友達といっしょに考えているうちに分かってきました。」という内容の算数日記を書いた子供が何人もいました。さて,前述の話の続きは,どうなったでしょう?亀は,どのようにうさぎに泳ぎを教え,水泳大会ではどんなドラマがあったのでしょう?(3月7日発行)

校長室から
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