校長室だよりNO2

コミュニケーションの第一歩 あいさつ

 

 栗生小学校では,年間をとおして取り組んでいることのひとつに「あいさつ」があります。まず,「朝のあいさつ」から,全校気持ちをひとつに取り組んでいます。「おはようございます!」と声をかけると,子供たちの元気な「おはようございます!」が帰ってきます。毎朝,主に,校門のあたりで,朝のあいさつを行っていますが,子供たちの「おはようございます!」は,学校全体の元気の源となっています。

 朝会で,あいさつについて,このように話しました。『目と目を合わせて,あいさつをしましょう!』『息をしっかり吸って,あいさつをしましょう!』『 口をしっかり開けて,あいさつをしましょう!』この3つには,理由があります。「目と目を合わせる」ことは,コミュニケーションをとる上で,とても大切なことです。視線を合わせる,相手を意識すると言うことが大事です。「息をしっかり吸って」ということは,元気な声を出してあいさつしましょうということです。相手にはっきり聞き取れるということもコミュニケーションには大事です。「口をしっかり開ける」ということは,顔の表情が大切だということです。口をしっかり動かすと,顔の表情が軟らかくなります。表情が豊かであるということもコミュニケーションには必要です。

 さて,栗生小学校の子供たちは,素直な子供たちです。朝会の後,すっと視線を合わせ,しっかりした口調で「おはようございます!」のあいさつが増えていきました。ある朝,校門のところで朝のあいさつをしていると,じっと見つめる視線があることに気付きました。1年生です。目と目を合わせるために,じっと見つめて待っていたのです。私と目が合うと「おはようございます!」。一人ではなく,何人もの子供たちが視線を合わせることを意識しているのです。すごいな!と感激しました。その純粋でまっすぐな瞳に,心が洗われるようでした。

 代表委員会でも,あいさつを取り上げ,子供自ら考える課題としました。毎週月曜日の朝は,高学年の子供たちが校門に立って,朝のあいさつ運動を展開しています。たくさんの上級生それぞれに「おはようございます!」と声を掛けられ,ちょっと気恥ずかしそうに,校門を通っていく子供たち。あいさつする方も,あいさつを受ける方も,共に,「おはようございます!」のシャワーを浴びて一日をスタートさせます。あいさつは基本の基本です。簡単なようであって,なかなか奥が深いものです。「おはようございます!」だけでなく,あいさつは,時と場所,目的に応じて,たくさんの種類のあいさつがあります。それらを上手に使いこなせる栗生小学校の子供をめざしていきたいものです。校舎の中で,教室の中で,いいえ,地域の中で,もっともっとあいさつを響かせていきたいと思います。

 学校へいらした時,交通指導等で子供たちと出会われた時,ちょっと一息吸って,いつもより大きな声であいさつの声をかけてください。多くの方からあいさつのシャワーを浴びて,子供たちの心にあいさつの芽がぐんぐんと伸びていくと信じます。  (2007.6.18 発行)


 

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