どうして「探究プレゼン大会」なのか
年明け早々の1月7日(土),錦ケ丘小中学校の「探究プレゼン大会・防災学習発表会」を開催し,無事に終えることができました。発表のメイン会場となった東北学院大学様,協賛企業の皆様,審査に加わっていただいた地域の皆様,サテライト会場となった錦ケ丘中学校に足を運んでくださった保護者の皆様,地域の皆様に,改めて心より感謝いたします。
前号でも書きましたが,このプレゼン大会は,単に晴れがましい発表の場をつくるということを目的として企画したわけではありません。当日,特別審査委員としてお招きした奈良教育大学の小島先生は,子供たちに向け以下のようなお話をして下さいました。
“ 世の中には,大人の専門家さえも解決できていない課題がたくさんある。世の中にたくさんある課題を見つけると言うことを楽しみながら探究してほしい。課題というのは,最初から「これが課題だ」「解決すべき問題だ」と見つかるわけではなく,最初は自分の興味のあることとか好きなことを,日頃の自分の生活や地域の中から見つけてほしい。まずは,「なんでだろう」「どうしてかな」と疑問に思うこととか不思議に思うことからスタートするのが良い。たぶん皆さんは疑問を持ったりするのは得意で,大人よりも得意じゃないかと思う。そういうところから,調べていくと全体としていろんなことが分かってくる。いろんなことが見えてきて分かってきてきたときに,自分は,その中で何が一番問題だと思うのか,あるいは何が大事だと思うのか,そういう風に自分の考えを持つところがとても重要になってくる。探究の中では,「自分の考えや思いを持つ」ということはとても大きな原動力になってくるし,探究を楽しむことにもなってくる。自分の興味のあるところからスタートして,それを解決していくのは皆さん自身。皆さん自身で解決していくんだけど,地域の人とか企業の人とか周りにいる大人も巻き込みながら,一緒に良いアクションを起こしていってほしい。皆さんには社会を動かして変える力がある,そのことを忘れないでほしい。 ”
何かをささっと調べて解決するような学習で終わるのではなく,深みのある「探究」を進めることで,子供たちは,学んだことが自分にとって役に立つのだということを実感できるようになり,「学びに向かう力」を高めて「人間性等」を磨いていくのだと思います。その実感は,自分の思いや考えを発信し,他者に評価してもらう機会を得ることで確かになっていくのです。そういう意味でプレゼンテーションの機会は大切だし,そこに,子供だけではなく大人が総掛かりで関わっていくことが大事なのです。
令和5年度に,学校・家庭・地域の3者で取り組む協働型学校評価の目標をこれまで取り組んできた「読書」から「(案)探究し考えを発信する学びを支える」といった方向に切り替えたいと考え,検討しているところです。学ぶことの意味や魅力を高めることに力を注ぐことが,学校が抱える様々な課題を解決していくことにも繋がると私は信じています。
(文責:校長)
前号でも書きましたが,このプレゼン大会は,単に晴れがましい発表の場をつくるということを目的として企画したわけではありません。当日,特別審査委員としてお招きした奈良教育大学の小島先生は,子供たちに向け以下のようなお話をして下さいました。
“ 世の中には,大人の専門家さえも解決できていない課題がたくさんある。世の中にたくさんある課題を見つけると言うことを楽しみながら探究してほしい。課題というのは,最初から「これが課題だ」「解決すべき問題だ」と見つかるわけではなく,最初は自分の興味のあることとか好きなことを,日頃の自分の生活や地域の中から見つけてほしい。まずは,「なんでだろう」「どうしてかな」と疑問に思うこととか不思議に思うことからスタートするのが良い。たぶん皆さんは疑問を持ったりするのは得意で,大人よりも得意じゃないかと思う。そういうところから,調べていくと全体としていろんなことが分かってくる。いろんなことが見えてきて分かってきてきたときに,自分は,その中で何が一番問題だと思うのか,あるいは何が大事だと思うのか,そういう風に自分の考えを持つところがとても重要になってくる。探究の中では,「自分の考えや思いを持つ」ということはとても大きな原動力になってくるし,探究を楽しむことにもなってくる。自分の興味のあるところからスタートして,それを解決していくのは皆さん自身。皆さん自身で解決していくんだけど,地域の人とか企業の人とか周りにいる大人も巻き込みながら,一緒に良いアクションを起こしていってほしい。皆さんには社会を動かして変える力がある,そのことを忘れないでほしい。 ”
何かをささっと調べて解決するような学習で終わるのではなく,深みのある「探究」を進めることで,子供たちは,学んだことが自分にとって役に立つのだということを実感できるようになり,「学びに向かう力」を高めて「人間性等」を磨いていくのだと思います。その実感は,自分の思いや考えを発信し,他者に評価してもらう機会を得ることで確かになっていくのです。そういう意味でプレゼンテーションの機会は大切だし,そこに,子供だけではなく大人が総掛かりで関わっていくことが大事なのです。
令和5年度に,学校・家庭・地域の3者で取り組む協働型学校評価の目標をこれまで取り組んできた「読書」から「(案)探究し考えを発信する学びを支える」といった方向に切り替えたいと考え,検討しているところです。学ぶことの意味や魅力を高めることに力を注ぐことが,学校が抱える様々な課題を解決していくことにも繋がると私は信じています。
(文責:校長)
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