熱中できる何かを見つけたい

 「伊能忠敬を大河ドラマの主人公に!」そんな内容の映画が5月に全国公開になるという話を聞いて,わくわくしています。私が,「この人はすばらしい!」と思う歴史上の人物の1人が「伊能忠敬」なのです。教諭だった頃には,教材研究を深め,何度か公開授業も行った思い出深い人物でもあります。

 伊能忠敬については,50才も過ぎてから学び直し,ひたすら歩いて地図を作ったという地味だけど努力家といった印象が一般的だと思います。でも,私は,とにかくこの人をすごい人だと思っています。

 伊能忠敬がつくった地図は,現代の地図と比較しても大部分が一致するような,とても正確な日本地図です。飛行機からの空撮などできない江戸時代に,どうして正確な地図をつくることができたのか。忠敬の地図を詳細に確認しながら子供たちと一緒に理由を探っていくと,様々なことが分かってきます。見逃せないのは,要所に赤い星のような印が記されていることです。それは,北極星の観測を行った場所を示しており,忠敬の地図の正確さは,地上で計測したデータを天体観測の結果で補正していく「天文測量」にあったのだと言われています。

 そもそも,伊能忠敬は,「正確な地図」をつくりたかったわけではなく,「正確な地球の大きさ」が知りたかったようです。結果,忠敬の地図は,鎖国をしていた江戸時代に「地球上のどこに日本が位置しているのか」「宇宙のどこに自分たちがいるのか」を示す地図になったというわけです。当時,ヨーロッパの天文学界では,地球の大きさに関心が集まっていたらしく,そうした世界的な関心事に,千葉の商家の出身の忠敬が心を奪われていたというのですから,驚かされます。

 それにしても,既に50才を過ぎていた忠敬が,どうして,そのような壮大な仕事を成し遂げることができたのか。その原動力は「地球の大きさを正確に知りたい」という純粋な知的好奇心であり,それは,幼い頃からずっと好きだった数学や天文学への夢やあこがれだったのではないかと思っています。

 もちろん,頭の中で夢を思い描いたとしても,それを実現させるのは,なかなか難しいものです。忠敬には,うまくいかなくても工夫を加えて挑戦し続ける強い意志や粘り強さ,様々な人々と協力しながら困難を乗り越える知恵がありました。でも,そうした行動力の源泉は「好きなことに熱中する」ことだったのではないでしょうか。 

 子供たちには,これから様々な人との出会いや,たくさんの不思議との出会いがあるはずです。そのような様々な出会いの中で,忠敬のように熱中できる何かを見つけ,そこにエネルギーを注いでいってほしいと願っています。我々,教師は,そのための環境作りに力を注ぎたいと思っています。

(文責:校長)
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中央公園で校外学習

桜の木の下で,子供たちが校外学習を行っています。ゆったりと自然を観察し,友達や先生と和やかな時間を過ごしています。時折,このような環境での学習を行うことは,本校の重点目標でもある「温かいコミュニケーション」を深める上でも大切ですね。

桜が舞い散る中央公園での校外学習
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登校時の見守りに感謝

子供たちの登校の様子を,要所要所で地域の皆様が見守ってくださっています。いつも子供たちを大切にしてくださる錦ケ丘の皆様に感謝です。

交通安全指導の様子
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新1年生の下校

新1年生は,きちんと下校できるようになるのも勉強です。児童館の先生方にもお手伝いいただきながら,下校指導をしています。

新1年生の下校風景
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桜が満開です

昨日の朝は,まだつぼみだった桜が,満開です。青空に映えます。
3年生の子供たちが,満開の桜の木の下で,植物の観察の学習をしていました。

満開の桜の木の下で植物の観察
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一人一人の力を最大限に引き出したい

 令和4年度がスタートしました。残念ながら,新型コロナウィルス感染症の終息は未だ叶っておらず,先行きは不透明なままですが,子供たちの学びを豊かにすることができるよう,学校運営に努めてまいります。
 特に,今年度は,3月に立ち上げた「錦ケ丘小中学校コミュニティ・スクール」として,小中の連携,地域等との連携を深めながら,子供たち一人一人の力を最大限に引き出すことができるように学校教育の充実を図っていきたいと考えています。
 校長として4年目を迎える今年度も,大好きな錦ケ丘の子供たちのために力を尽くしていきますので,御理解と御協力の程よろしくお願いいたします。

[令和3年度 学校教育目標の重点]

 学校教育目標は,開校以来変わらず「たくましく しなやかに 生きる子供」です。目指す子供の姿を表すキーワードとして,「深い思考」「温かい心」「健やかな体」の3つを掲げています。     
 この目標に迫るための重点事項は,昨年度からの継続で「温かいコミュニケーションができる力=【対話(聴く・話す・かかわる)】」を育むことです。その素地となるものとして,
「☆1 異質なものとの出会いを楽しむ」
「☆2 見方の多様さに気付く」
「☆3 自分の問題として考える」の3つを大切にしてきましたが,新たに
「☆4 失敗を乗り越える(失敗が許される)」を加えます。
 子供たちが安心してチャレンジし,自分自身の力で課題を乗り越え,力を発揮することができるようにしていきます。

[3者協働で取り組む協働型学校評価の重点目標]            

 昨年度からの継続で,「学校,家庭において,たっぷりと時間を確保し,読書に親しむ=読書を介した「対話」の推進」です。読書を介して「温かいコミュニケーション」が促進されるような取組みをより一層進めていきたいと考えています。

[小中をつなぐ3つの柱]

 小中連携の柱を「学ぶ意味や喜びを実感しながら自律的に学ぶ 仙台自分づくり教育」「かかわりを大切にしながら働きかける力を育む防災教育」「情報の科学的な理解によって見方・考え方を働かせるGIGA時代の情報教育」と設定し,その充実を図っていきます。
 特に,情報教育は本校の特色ともなっており,「GIGA=Global and Innovation Gateway for All」が意味する「世界とつながる革新的な学びを全ての子供たちに」を実現できるよう積極的な取組を進めていきます。

(文責:校長)
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転入職員が着任しました。

この度の異動で錦ケ丘小学校に配属になった職員が着任し,令和4年度がスタートしました。始業式・入学式までの間にしっかりと準備をし,子供たちを温かく迎えたいと思います。今年度も,学校運営へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

職員玄関の靴箱に歓迎の花

(文責:校長)
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