学校生活が楽しくなるアイディア

NHK Eテレで「みんなのCh!」という番組が放送されています。子供たちが自分の身の回りから課題を見つけ,その解決方法を考えながら未来を切り開いていくことを応援するという考え方で制作されている番組です。現在は,新型コロナウイルスの影響下にあることから,「新型コロナウイルスに負けない!安全で楽しい学校生活」をテーマに放送されています。webサイトも開設され,「ピンチをチャンスに!」を合い言葉に,「新型コロナウイルスに負けない!安全で楽しい学校生活のアイディア」が募集されています。

このような番組があることをよいチャンスであると考え,臨時休業中の5月20日に,6年生の子供たちに対し,「新型コロナウイルスに負けない!ピンチをチャンスに変えるような,安全で楽しい学校生活のアイディア」を考えることを課題として課しました。子供たちは,番組を視聴した上で,新型コロナウイルスについて知っていること書き出し,関心のある事柄について詳しく調べ,分かったことを整理した上で,アイディアを考えました。「大きな用紙で対話Time」「文字を読み合うことで気持ちを伝え合う」「ハイタッチ段ボール」「手作りマスクコンテスト」「クラス対抗手洗いソング大作戦」「接近を防ぎながら体力作りをするコロナ体操」などなど,実に様々なアイディアが考え出されました。

子供たちの何人かは,自分で考えたアイディアを番組webサイトのアイディア募集コーナーに投稿していたのですが,なんと,その中の2名のお子さんのアイディアが番組制作スタッフの目にとまり,番組に出演することになりました。このような状況下ですので,番組収録の打合せも,本番の撮影もすべてリモートで行われました。シンガポール日本人学校の子供たち,広州日本人学校の子供たちも参加し,それぞれのアイディアを紹介しながら,新型コロナウイルスの影響下にある学校生活ついて話し合う内容です。下記のとおり,オンエアが予定されていますので,ぜひ,多くの方にご覧頂きたいと思っています。

今回は,NHK Eテレの企画にのった形で,6年生が「安全で楽しい学校生活のアイディア」を考えましたが,今後は,どの学年においても,子供たちの思いや願い,子供なりのアイディアを生かす工夫をしていきたいと考えています。
毎年楽しみにしていた行事等の多くが,そのままの形では実施できず,既に中止を決定したものもあります。しかし,これまでとは違った形で,実施内容や方法を工夫すれば,学校生活を楽しくする何かを創り出すことは出来ると思っています。様々な制約はありますが,それを乗り越えるアイディアを,子供たちと一緒に考えることを大切にしていきたいと思っています。

番組名:Eテレ みんなのCh!
放送日:6月28日(日)午後4時40分〜55分
番組webサイト:https://www.nhk.or.jp/sougou/ch/ (オンエア後視聴可能)

(文責:校長)
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学校再開後1週間を終えて

学校が再開し,ようやく子供たちの元気な姿が戻ってきました。この1週間の子供たちの様子を見ていると,感染症予防のことを子供なり考え,気遣いをしながら生活していることが分かります。我々,教職員も,日々の消毒や清掃などにしっかりと取り組み,子供たちが安心して学校生活を送ることができるような環境づくりに努めます。また,新たな1週間が始まりますが,感染症防止対策をしっかりと継続していきたいと思います。

学校生活のリズムができてきたら,学習の方にも,しっかり力を入れていきます。ただし,現在検討している授業日数の中で,決められた内容の学習を終えるためには,工夫が必要になります。例えば,ICT機器を効果的に活用しながら,説明や指示を端的に行うなどの工夫をすることで,内容はしっかり教えつつも,授業によっては時間を圧縮して行う場合があります。また, AIドリルなども効果的に活用しながら,一人一人の理解や進度に応じて学習内容がしっかり定着するように工夫していくことも考えています。

 今回の長期に及んだ臨時休業で,改めて思ったのは,主体的に学習する姿勢や,それを支える「学び方」の大切さです。今やネットへの接続環境があれば,良質で興味深い教材にいつでもアクセスできる時代です。育てたいのは,与えられた課題をこなすだけの子供ではなく,自分自身の興味や関心を大切にして課題を設定し,解決していく子供です。このような「学びに向かう姿勢」というのは,日常の学習の中で培われるものです。今後の授業については,これまで以上に,子供の主体的な課題解決の力を養うようなものにしていきます。家庭での学習についても同様に,与えられた「宿題」をこなすことから,自らの意志で計画的に学習を進めることができるようにしていくのが理想だと思っています。家庭での学習の進め方についてもしっかりサポートしていきます。そのことが,感染症の第2波,第3波に備えることにもつながっていくと思っています。

今後,様々な点で,御家庭に協力頂くこともあろうかと思いますが,御理解と御協力をお願いします。

(文責:校長)
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