一人一人が安心して楽しく過ごせる錦ケ丘小学校にしたい

 令和3年がスタートしました。本当であれば,希望に満ちあふれ,力みなぎる年の初めの1月ですが,新型コロナウィルス感染症が大きな影を落としており,なんとなく気持ちが落ち着かない日々を過ごしているのではないでしょうか。こんな時だからこそ,学校の重点目標に掲げている「温かいコミュニケーション」が大切だと思っています。

 子供たちには,常々,「校長先生の目標は,一人一人が安心して楽しく過ごせる錦ケ丘小学校にすることだ。」と話しています。その実現のために大切なことがいくつかありますが,その一つは,「楽しい」とか「嫌だ」と思う気持ちが,人によって違っていることを理解しているということだと思っています。我々は,どうしても,皆が自分と同じように考えていると思いがちです。しかし,同じ事をされたり,言われたりしても,その受け止め方は,人によって違うものです。「自分は楽しい」「自分は気にしない」といって自分の主張のみを通そうとしたら,集団での生活の中で「温かい関係」を築くことはできません。では,何でもかんでも我慢するのかと言えば,それはそれで,楽しい生活になりません。自分が自由でいたければ,自分とは異なる相手の自由も認めなければなりません。お互いに主張したい自由が異なるからこそ,集団(社会)生活の中では,どこまでが自由なのか,どこからはダメなのかといったことをルール化するのです。明確にルールとしがたいものも,自分以外の相手のことを思って,マナーとして大切にしているのが我々の社会なのだと思います。だから,子供たちには,「一人一人,皆が安心して自由に楽しく過ごすために,学校や社会のルールやマナーがあるのだ。」と話しています。

 「温かさ」の根底にあるものは,相手のことを思う「思いやり」の心だということを子供たちなりに理解して,行動に表してほしいと願っています。そして,自分たちの生活に必要なルールはどのようなものかということも自分たち自身で考えていくことができるようになると良いなと思っています。 

(文責:校長)
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