情報端末(Chromebook)を持ち帰る意味
この夏,子供たちは,国のGIGAスクール構想によって整備された情報端末(Chromebook)を家庭に持ち帰ります。本校では,もともと夏休み中の持ち帰りも想定しながら段階的に活用を進め,日常の授業等での活用も積極的に行ってきました。夏休み中の持ち帰りについては,文部科学省がGIGAスクール端末の夏休み中の活用を推進するように通知したことが,既に一部のメディアで報じられています。つまり,夏休み中の情報端末の持ち帰りは,国の方針だということになります。
では,何のために,持ち帰るのかということなのですが,錦ケ丘小学校としては,「情報端末は,これからの子供たちにとって必須の文具であり,学校で使っている文具を,家でも使えるようにすることで,学びの充実を図ることができる。」と考えています。
学校の授業は,各教科等それぞれ45分刻みで計画的に進めていますが,子供たちの理解や興味・関心は,45分刻みで一斉に同じように深まるものでもなく,皆同じ方向に一様に拡張されていくものでもありません。当然,乗り越えるべき課題も一人一人,皆違っているわけです。個人ごとの達成度や課題については,夏の個人面談の前に学習や生活の振り返りを行い,子供自身が把握できるようにしておきます。その上で,夏休み中に,どんな学習に取り組めば良いのか,その見通しについて,面談を通してお家の方とも共有していきたいと思います。その際,Chromebookの利用についても,どのような課題に取り組むのがよいか,一緒に考えていけたらよいなと思っています。
学校の授業では,既に,学習課題に対して,情報端末を用いて情報を収集・整理したり,調べたことをもとにレポートを書いたり,スライドや動画を作成したりするなど,デジタルで思考し,表現する活動を行っています。授業での活用によって手になじむ道具になりつつありますので,夏休み中の家庭での学習においても,ぜひ,自分の学習目的に応じて積極的に使ってほしいのです。
そうはいっても,不適切なサイトにアクセスしたりしないか,コミュニケーション上のトラブルが起こりはしないか,長時間の使用による健康面での悪影響はないか等,心配なこともあろうかと思います。学校では,使用する上でのルールやモラル,セキュリティ等の指導をしていますが,家庭に持ち帰ってしまえば,コントロールできるのは,使用者であるその子自身と言うことになります。ぜひ,家庭内での使用ルール等について,これまでの学校からのお知らせ等も参考にしながら,親子でよく話し合っていただきたいと思います。そして,そのルールは,一度決めたらずっとそのままではなく,お子さんの様子を観察していただき,お子さんと話し合いながら,必要に応じて変更していっていただけるとよいのではないかと思います。
そのためにも,時には,Chromebookを使って,お子さんと一緒に何かをやってみるというのも良いのではないかと思います。例えば,NHK for Schoolの番組を親子で一緒に視聴して,番組からの投げかけに対して対話を進めてみるとか,スクラッチなどのプログラミングのツールを一緒に使ってみて,子供たちが何を面白がっているのか,共感的に理解する機会にしてみるとか,いろいろと考えられると思います。
長い夏休みに入ります。もちろん,情報端末の利用に限りません。ぜひ,親子の温かいコミュニケーションを深めていただきたいなと思います。夏休み明け,子供たちの素敵な笑顔に再会できることを楽しみにしています。
(文責:校長)
では,何のために,持ち帰るのかということなのですが,錦ケ丘小学校としては,「情報端末は,これからの子供たちにとって必須の文具であり,学校で使っている文具を,家でも使えるようにすることで,学びの充実を図ることができる。」と考えています。
学校の授業は,各教科等それぞれ45分刻みで計画的に進めていますが,子供たちの理解や興味・関心は,45分刻みで一斉に同じように深まるものでもなく,皆同じ方向に一様に拡張されていくものでもありません。当然,乗り越えるべき課題も一人一人,皆違っているわけです。個人ごとの達成度や課題については,夏の個人面談の前に学習や生活の振り返りを行い,子供自身が把握できるようにしておきます。その上で,夏休み中に,どんな学習に取り組めば良いのか,その見通しについて,面談を通してお家の方とも共有していきたいと思います。その際,Chromebookの利用についても,どのような課題に取り組むのがよいか,一緒に考えていけたらよいなと思っています。
学校の授業では,既に,学習課題に対して,情報端末を用いて情報を収集・整理したり,調べたことをもとにレポートを書いたり,スライドや動画を作成したりするなど,デジタルで思考し,表現する活動を行っています。授業での活用によって手になじむ道具になりつつありますので,夏休み中の家庭での学習においても,ぜひ,自分の学習目的に応じて積極的に使ってほしいのです。
そうはいっても,不適切なサイトにアクセスしたりしないか,コミュニケーション上のトラブルが起こりはしないか,長時間の使用による健康面での悪影響はないか等,心配なこともあろうかと思います。学校では,使用する上でのルールやモラル,セキュリティ等の指導をしていますが,家庭に持ち帰ってしまえば,コントロールできるのは,使用者であるその子自身と言うことになります。ぜひ,家庭内での使用ルール等について,これまでの学校からのお知らせ等も参考にしながら,親子でよく話し合っていただきたいと思います。そして,そのルールは,一度決めたらずっとそのままではなく,お子さんの様子を観察していただき,お子さんと話し合いながら,必要に応じて変更していっていただけるとよいのではないかと思います。
そのためにも,時には,Chromebookを使って,お子さんと一緒に何かをやってみるというのも良いのではないかと思います。例えば,NHK for Schoolの番組を親子で一緒に視聴して,番組からの投げかけに対して対話を進めてみるとか,スクラッチなどのプログラミングのツールを一緒に使ってみて,子供たちが何を面白がっているのか,共感的に理解する機会にしてみるとか,いろいろと考えられると思います。
長い夏休みに入ります。もちろん,情報端末の利用に限りません。ぜひ,親子の温かいコミュニケーションを深めていただきたいなと思います。夏休み明け,子供たちの素敵な笑顔に再会できることを楽しみにしています。
(文責:校長)
校長ブログ | - | -