読書の秋

9月も今日でおしまい。
季節は,すっかり秋です。

秋と言えば,スポーツの秋,食欲の秋,そして,読書の秋です。

PTAの皆さんが,昇降口の吹き抜けのホールに,素敵な飾りを作ってくれ,さっそく子どもたちが集まっていました。
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ヤマボウシの変化を楽しむ

 私の毎朝の日課は,学校の周辺を歩きながら,子供たちの登校の様子を観察することです。すれ違う子供たちの表情を見ながら挨拶を交わし,危険なことはないかと点検をし,時には錦ケ丘の美しい風景を写真におさめたりしています。
 その登校観察ルートの中に,特に,歩くのが好きな区間があります。ヤマボウシが街路樹として植えられているところです。撮影した写真を振り返ってみると,6月のはじめには,真っ白な花が咲き(正確には花ではないようですが),それは,それは,美しい光景だったことが思い出されます。それが,6月も半ばになると,白かったところが,だんだんと変色して赤茶けていき,6月後半には,花のように見えた部分が落ち,残された中心部分が緑色の小さなボールのようになり,やがて赤くなっていきました。そこまでが,夏休み前のことでした。
 そして,夏休みが明け,8月も後半。久しぶりに歩いてみると,少し大きめの赤い実がたくさんなっていました。多角形のような模様がサッカーボールのようにも見えます。その赤い実が,路上にバラバラと落ちている様は,実にインパクトのある光景です。そして,9月が終わろうとしている今,葉が紅葉して落ち始めており,祭りが終わっていくような,そんな寂しげな雰囲気を漂わせています。季節毎に,こんなにも変化を楽しむことができるヤマボウシを街路樹に選んだのは誰なのだろう。錦ケ丘の街づくりが計画された頃に,どんな議論があったのだろう。そんな,興味もわいてきます。

 あまり上手でもない描写で,長々と書いてしまいましたが,何を言いたかったのかというと,時間をかけて,だんだんと変化していくものがあって,その変化をゆっくりと楽しむのも良いのではないかということなのです。一方で,子供たちは,こうした身近な自然の変化に気付くゆとりを持てているのかということが少々気がかりではあります。

 さて,間もなく1学期が終了します。子供たちには,4月からここまでの学校生活を,長い目で見て振り返ってみてほしいと思っています。変化の幅や変化の仕方は人それぞれだと思いますが,4月の時点に比べれば様々な変化,成長があったことと思います。保護者の皆様や,地域の皆様も,そうした子供たちの変化を,昨日今日の「できた」「できない」ではなく,長い目でとらえて認め,ほめていただけたら,子供たちの成長を一層後押しすることになるのではないかと思います。

 今年度は,子供たちが学校生活を振り返る材料が,クロームブックの中(正確にはクラウド上ですが)にもたくさんあります。様々な学習の足跡が残っています。子供たちが,どんな学習をしてきたのか,ぜひ,ご家庭で,子供たちと一緒にご覧になってください。自分にとっての自慢の学習成果をプレゼンテーションさせてみるのも良いかもしれません。クロームブックの活用を上手に,そして安全に日常化させていくに当たっては,お家の方にも関心をもって見守っていただくことが大事です。ぜひ,クロームブックを挟んで,お子さんと対話をしながら,変化・成長の様子を確認していってください。

 このところ大人社会は,何か気ぜわしく,コロナ禍もあってか,ストレスも高くなりがちです。何事にも0か100かの判断を瞬時に求められるようなところもあり,なんとなく息苦しさを感じることも多いような気がしています。そうした大人社会の空気感は,子供たちの生活にも反映するものです。大人自身が,ゆとりや寛容さを失わないように生活していきたいものだなと思っています。

ヤマボウシの花

ヤマボウシの実1

ヤマボウシの実2
(文責:校長)
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