修学旅行の思い出

 6月16日・17日の2日間,6年生の子供たちと会津若松への修学旅行に行ってきました。昨年度は,同時利用の学校がない中での旅行でしたが,今年度は,若松城跡も街中も多くの修学旅行生でにぎわっていました。

 長い教員歴の中で,高学年を受け持つことが多かったので,修学旅行の引率経験は多く,様々な思い出が今も心に残っています。最初の修学旅行先は,初任地が支倉常長と縁のある川崎町だったので,月の浦と金華山でした。会津若松のような観光地に行くものだと思っていたので,地味な旅行先がとても衝撃的でした。川崎町ゆかりの支倉常長がローマに向けて出帆した月の浦を訪ね,その業績の偉大さに思いをはせることが大事な旅の目的だったのです。修学旅行には,その学校や地域のねらいや願いが背景にあるのです。

 そのうち,見学地を皆で訪ね歩く旅行ではなく,自主研修を取り入れることが流行するようになりました。旅行を子供たちの学びとするための「体験」が重視されるようになったのです。私が最初に経験したのは,喜多方での自主研修でした。街の規模感が,子供たちにグループ活動をさせるのにちょうど良く,安全管理がしやすかったのです。
 2000年代に入ると総合的な学習の時間の創設もあり,次第に,規模の大きい会津若松市内での自主研修を取り入れる学校も多くなってきました。2000年に引率した修学旅行は,「物見遊山の旅行ではなく学習なのだから,ホテルに泊まらない,お土産を買わない」という当時の校長先生の方針で,会津藩校日新館に宿泊しました。そもそも修学旅行生を受け入れる施設ではなかったため,様々な苦労もありましたが,今となっては貴重な経験となっています。

 自主研修を行うと,様々な失敗も起こります。時間管理ができずに計画した見学場所を訪ねることができなかったとか,マナーをわきまえずに一般客に叱られるとか,体験料やお土産購入のためのお金が足りなくなってしまうとか,大事なものを紛失してしまうとか…それを,その場の判断でどう乗り越えるか,自分の力で,あるいは皆で協力してなんとか乗り越えようとする時に,子供たちには力が付いていくのだと思います。

集団宿泊活動は,自分の家と友達の家との生活上の習慣の違いなどを実感する機会にもなります。また,仙台とは違う,その土地の人々の気質や風土のようなものも子供なりに感じることになります。自分の常識が,周りの人や世の中の常識とは違っていて,たしなめられたりするのも,世の中の多様さや現実を学ぶ大事な経験となるのです。

修学旅行の旅行先も,実施の仕方も様々ですが,その都度,子供たちによりよい経験をさせたいと思って,関係者が知恵を出し合い計画を練ってきたことには変わりがないと思っています。コロナ禍を経て,これからも修学旅行の在り方は変化していくのだと思いますが,子供たちの将来的な自立に生きる経験の機会として大切にしていきたいものだと思います。

若松城跡を見学

(文責:校長)
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きれいな虹!

いつもPTAで作っていただいている昇降口の吹き抜けの飾り。
今回の作品はコレです!

rainbow01
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フラワー☆スターロードの花植え

恒例のフラワー☆スターロードの花植えを行いました。
かなり暑い日でしたが,皆で協力して花を植えていきました。
参加の皆様,お疲れ様でした。

コミセン,児童館前

フラワー☆スターロード
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