人と人とのつながりを見つめ直す
新型コロナウイルス感染症に関する話題にふれる度に,先が見えない不安に覆われます。しかし,子供たちは元気で,徐々に学校生活のペースを取り戻して様々な活動に挑戦しています。
先日,5年生の総合的な学習の時間の授業に招かれ,「避難所生活」の実際について,東日本大震災の経験を踏まえて話をしました。当時,私は教育委員会勤務で,仙台市役所の北庁舎で被災しました。小さな電気自動車を泥まみれにしながら,沿岸部の東六郷小学校,荒浜小学校,岡田小学校の支援に駆け回っていたことを思い出しながら話をしました。
実際の避難所生活の写真を見せながら,「どんな困りごとが起こると思う?」と問いかけたところ,ある男の子が「みんなストレスがたまるので,もめ事が起こりやすくなると思う」と答えてくれました。確かに,そういうことがあったなぁと思い返しました。そして,現在のコロナ状況下においても,なにか似たような空気感が生まれつつあるような気がしました。様々な制約,制限が多い中,不自由な生活を送ることでストレスがたまり,ものの見方や考え方が自分中心に傾き,他人に対する寛容さが薄れていくような,そんな状況が生まれつつあるように思えるのです。コロナウイルスとの戦いは,我々に,これまでの生活の仕方だけでなく,人と人のつながりを見つめ直すことを迫っているかのようです。
5年生の子供たちは,総合的な学習の時間に,コロナ状況下の避難所生活をどのように工夫したらよいのかを考える学習をします。仙台市防災・減災アドバイザーの助言を頂きながら,9月には,学校で避難所生活の体験も行う予定です。学校は,まさに人と人とのつながりを学ぶ,人と人とのつながりで学ぶ場所です。居住スペースはどうすれば良いとか,サバ・メシをどう工夫したら良いとか,そういうことだけでなく,ぜひ,子供の目線で人と人とのつながりを見つめ直すような提案をしてほしいなと思っています。結果は,オンライン開催を予定している今年度の学習発表会で発表する予定です。子供たちの視点には,我々大人が気付かされることがたくさんあります。共に学んでいきたいと思っています。
今年の夏は,子供たちにとっては短い夏になってしまいますが,設定した夏休みの授業日が子供たちにとって有意義な学びの時間となるようにしていきたいと考えています。
(文責:校長)
先日,5年生の総合的な学習の時間の授業に招かれ,「避難所生活」の実際について,東日本大震災の経験を踏まえて話をしました。当時,私は教育委員会勤務で,仙台市役所の北庁舎で被災しました。小さな電気自動車を泥まみれにしながら,沿岸部の東六郷小学校,荒浜小学校,岡田小学校の支援に駆け回っていたことを思い出しながら話をしました。
実際の避難所生活の写真を見せながら,「どんな困りごとが起こると思う?」と問いかけたところ,ある男の子が「みんなストレスがたまるので,もめ事が起こりやすくなると思う」と答えてくれました。確かに,そういうことがあったなぁと思い返しました。そして,現在のコロナ状況下においても,なにか似たような空気感が生まれつつあるような気がしました。様々な制約,制限が多い中,不自由な生活を送ることでストレスがたまり,ものの見方や考え方が自分中心に傾き,他人に対する寛容さが薄れていくような,そんな状況が生まれつつあるように思えるのです。コロナウイルスとの戦いは,我々に,これまでの生活の仕方だけでなく,人と人のつながりを見つめ直すことを迫っているかのようです。
5年生の子供たちは,総合的な学習の時間に,コロナ状況下の避難所生活をどのように工夫したらよいのかを考える学習をします。仙台市防災・減災アドバイザーの助言を頂きながら,9月には,学校で避難所生活の体験も行う予定です。学校は,まさに人と人とのつながりを学ぶ,人と人とのつながりで学ぶ場所です。居住スペースはどうすれば良いとか,サバ・メシをどう工夫したら良いとか,そういうことだけでなく,ぜひ,子供の目線で人と人とのつながりを見つめ直すような提案をしてほしいなと思っています。結果は,オンライン開催を予定している今年度の学習発表会で発表する予定です。子供たちの視点には,我々大人が気付かされることがたくさんあります。共に学んでいきたいと思っています。
今年の夏は,子供たちにとっては短い夏になってしまいますが,設定した夏休みの授業日が子供たちにとって有意義な学びの時間となるようにしていきたいと考えています。
(文責:校長)
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