震災から丸10年「自分たちにできることについて考える」

 昨日3月11日(木)は,朝の「あいさつ運動」の後,3校時に2年生,4校時には1年生がDVD「ともに,前へ」第2集(2014年度仙台市中学校長会制作)を視聴し,実際に津波が来た中学校に勤務していた今野教頭の体験談を聞き,震災とその後の復興について学びながら自分たちにできることを考えました。
 地震発生直後の鶴中の様子を撮影した写真も見ました。窓ガラスが割れ,壁が崩れて落下し,校舎にも校庭にも大きなひび割れがあるのを見て,揺れの大きさに改めて驚いていました。
 午後2時46分には全校放送を入れ,みんなで黙祷をしました。校長はまだ3年生がいた2月25日(木)に全校生徒に震災の話をしていましたので,今回は短めにこんな話をしました。
 「皆さんが住む宮城県は,東日本大震災で最も多くの被害を受けました。地震とその後の津波によって,亡くなった方は宮城県だけで9,544人,行方不明の方は1,214人に上ります。震災はそこにいる全ての人の人生を変えました。それは10年経った今でも同じです。
 宮城県は被害が大きかっただけに,義援金やボランティア等最も多くの支援を受けました。支援は日本のみならず,世界中から寄せられました。その宮城県に暮らす中学生として,また,その中学生を育てる教師として,私たちには震災の記録や記憶を,その経験や感謝の気持ちを引き継ぎ,伝えていく義務があると私は考えます。
 皆さんは昨日,「忘れない... 3.11を」という寄せ書きを作りました。今日の朝はあいさつ運動で地域に元気を届け,道徳の時間には復興DVDを見て,震災やその後の復興から学びました。
 今日で終わりということではなく,これからも生きていることに感謝の気持ちを持ち続け,自分にできることを考えながら,よりよい世界づくりに加わっていってください。お願いします。」
 今日の写真は,生徒がクラス毎に書いて「あいさつ運動」に持参した寄せ書き(1枚目)と,3校時の2年生(2枚目),4校時の1年生(3枚目)です。DSCN0271寄せ書き.jpgDSCN02642年生.jpg1年生
校長室から | - | -