6月12日 「宮城県沖地震」から45年

校長室
地域住民の方からのご要望をもとに、先週末、校地周辺の落葉樹木の剪定をしていただきました。校木のメタセコイアもだいぶ梳いてもらいました。
IMG_7466.jpg
IMG_7468.jpg
IMG_7469.jpg
IMG_7470.jpg

今日は「市民防災の日」。45年前に「宮城県沖地震」が発生した日です。学校でも揺れから命を守る「シェイクアウト訓練」を実施しました。1年生も、頭を机の下に入れ、机の脚をしっかり押さえて、身を守ることができました。

IMG_7471.jpg
IMG_7472.jpg

▽学校の歩みを記録した「沿革史」にも当時の記録が残っています。

IMG_7473.jpg
IMG_7474.jpg

この記録にもあるように、この地震での犠牲者の多くは倒壊したブロック塀の下敷きになって命を落としました。その中には小学生も含まれていました。

南材小では当時の被災状況を記録した写真も保存しています。

IMG_7477.jpg
IMG_7478.jpg
IMG_7479.jpg

さらに、この年(昭和53年)発行の「南の星文集」には、当時の様子を伝える以下の作文が載っています。

--------------------

へやはめちゃくちゃ

 5年生 男子

 その日、ぼくは家にいた。なにも変わったこともなくおだやかな一日だった。それがとつ然、急にゴオッと言う音といっしょに、ガタガタ家がゆれ始めた。
 その日、家には、ぼくと母の二人きりだった。地震が起きたとき、ぼくと母は、かけ出るように階段をドタドタと降りて行った。母はすばやく火を消し、ガスの元せんをしめ、急いで外に出た。ぼくも急いで外に出ようとするけれども、花びんや箱が落ちてきて、ぼくのじゃまをしようとする。ころびながらもやっとの思いで出た。そして、外でぼんやり立っていると、ガチャンガチャンと割れる音がした。
 やっと大きな地震はすんだ。 家に入って見ると、家じゅうはかべの落ちた土やガラスのかけらでいっぱいだった。ぼくのへやに入ってみると、本だなから本がめちゃくちゃに落ちて、足のふみ場もなかった。家の中でぼんやりしていると、あの大きな地震が思い出され、こわくてしかたなかった。
 この大きな地震の経験を生かし、これからこのような大きな地震がおきても困ることのないようにすればいいと思った。どんなに大きな地震でもケガをしないように行動すればいいと思った。


--------------------

 昨夜も北海道沖を震源とする大きな地震が発生するなど、今年になって、全国各地で大きな地震が発生しています。また、「北海道・三陸沖後発地震」といった地震の発生も予想されています。さらに、宮城県沖の地震の発生確率は、依然として高いままです。

「災害は忘れた頃にやってくる」。東日本大震災からも12年が経過し、子どもたちは震災を全く知りません。学校も「再び来るその日」のために訓練を重ね、しっかり備えたいと思います。

▽今日、2年生では、「宮城県サッカー協会」による「サッカー教室」が行われました。7月14日にユアテックスタジアム仙台で行われる「なでしこジャパン」の壮行試合「MS&ADカップ2023」の開催を記念したサッカー教室です。みんなで思い切りボールを追いかけました。

IMG_7481.jpg
IMG_7480.jpg
IMG_7484.jpg

▽「メダカ」の世話を続ける子どもたち。メダカの様子を子どもたちに聞くと「相変わらず『ベビーラッシュ』が続いていますねぇ。」とのこと。南材小のメダカ水槽は、「少子化」に悩む我が国とは真逆の世界のようです。それも、こうして一所懸命関わる子どもたちがいるように「安心して育つ環境」があってこそですね。

IMG_7486.jpg

▽昨日は「南材コミュニティセンター」の「開館40周年」を祝う式典に参列させていただきました。センターの運営に携わられてきた方の多くは、学校にも常々力を貸してくださっている方々です。40周年おめでとうございました。

IMG_8763.jpg
IMG_8768.jpg
2023.06.12 Monday 16:07 | - | -
1/1