変わらないもの,変わるもの。~SENSHO文化財~

令和3年は,2月3日が立春,その前日である節分が2月2日となるそうです。
国立天文台天文情報センター暦計算室によると,節分が2月2日となるのは,1897〈明治30〉年以来のことで,実に124年ぶりのことだそうです。
仙台市立仙台商業高等学校の前身である仙台市簡易商業学校は,1896〈明治29〉年9月1日に開校しています。
男子校の歴史をまとめた『仙商113年史 仙商のあゆみ1996.4-2009.3』(仙台商業高等学校113年史編集委員会編,2009〈平成21〉年。)には,校内に保存されている和漢古書についてまとめられていますが,その中には開校に向けて準備された蔵書が残されていることを記しています。

「宮城懸仙臺市簡易商業學校」の蔵書印と「明治29年8月30日購入」と記された蔵書票を残す『增續大廣益會玉篇大全』(刊本,1854〈嘉永7〉年)です。
ページの端を見ると使い込まれた跡が残っていますね。多くの仙商生たちが学業に励んでいた姿と歴史を感じさせます。

〈参考文献〉
〇「節分の日が動き出す」(国立天文台天文情報センター暦計算室,https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html)
〇『宮城県高等学校和漢古書総合目録』(宮城県高等学校教育研究会図書館研究部会司書部編,1995〈平成7〉年)