１２月７日にリモートによる一斉の道徳の授業を行いました。
１１月のいじめ防止「きずな」キャンペーン月間を終えて，いじめ防止について，校長先生からリモートで講話をいただきました。
以下は，校長先生の講話です。
宮城野中学校のいじめの認知件数は、○○件でした。
最も多いのが「冷やかし、からかい」など、一見「軽微」なものが約８割以上です。でも「軽微」だから、たいしたことでないとは言えません。
人の心には、不安や悩みを受け止めるコップがあって、そのコップの大きさはそれぞれに違います。不安や悩みがある度に、コップに水がたまるよう少しずつ増えていき、最後の一滴（ほんの些細な「からかい」）で、コップの水はあふれてしまいます。
こうした一見ささいな行為が、長期間続いていたり、複数の友だちからの行為だったりすれば、さらにダメージは大きなものとなるでしょう。
だから、行為の軽い重いで判断してはいけないのです。
いじめは、受けた側の人の「苦痛」をもとに、考えるべきものなんです。
いじめもよく見ると三種類あります。
�＾譴通椶蓮崛蠎蠅�嫌だと思ってしたもの」（あきらかに故意）
��二つ目は「相手が嫌だと分からなかった。でも、少し考えれば分かったもの」（過失があるもの）
��三つ目は「相手が嫌だと分からなかった。考えても気がつかないもの」（無自覚ないじめ）
特にこの３つめが多くみられます。
例えば
○新しいクラスになって、友達をつくりたいと思い、「僕のことは、気軽に○○と 呼んで」・・・
●多くの友人から「○○」と言われ続けることで、嫌な気持ちに･･･
例えば
○「今日帰ったら一緒に遊ぼう」
●「今日は○○さんと遊ぶから無理」
○（嫌われた？）と感じた。
●（以前から別の友だちと約束をしていた、嫌っているわけではない）と思っている
例えば
みんなんで取った写真、友人の顔だけ一部切り抜かれて、加工･･･
こうした無自覚な行為でも、受け止め方によっては、コップの水はあふれてしまうかもしれません。
それでは、どうしたら良いのでしょうか。
まず、嫌なことがあったら、自分の気持ちを伝えることが大切。
「はっきり伝える」、「優しく伝える」、「人を介して伝える」などの方法があります。
でも「嫌だなあ」と感じた場合でも、なかなか相手に面と向かって「やめて」と言えない時もありますよね。
だから、普段から、人は嫌な気持ちになっても、はっきりと言えないことが多いのだと、人の心情を理解しておくことが大切です。その上で、「もしかしたら･･･」と相手の思いに心を寄せていくことが大事です（他者理解）
今回のアンケートで、たくさんの悩みを出してくれました。
どうもありがとう。人（大人）を介して自分の気持ちを伝えて（解説して）もらうことも時には重要です。
どんな些細なことでも「今、こんなことで悩んでいる」と相談することが一番大切です。
「その程度のことで･･･」などとは、決して思いませんから、是非話をしてくださいね。
いままで、言った言葉の中で、一番勇敢な言葉は・・・「助けて！」
私が一番強かったのはいつか ・・・弱さを見せることができた時
助けを求めることは、あきらめるのとは違う。
あきらめないために、そうするんです。
