部活動を通した地域への貢献活動

  市民センターや近隣の児童館と連携し部活動を通して、地域の方々や小学生との交流を図る地域貢献活動を行った。日頃より幾度か町内会より「災害が起きたとき、頼れるのは中学生だ」という意見をいただいていた。しかし、「中学生が町内会や地域の方々と日常的に触れ合う機会は少ない」という声もあり、中学生が地域で活躍する場面は限られている現状であった。

  前年度から実施していた地域との防災訓練の場でも、高齢者の方から「中学生は頼れるが、あまり接する機会がなくて残念」という意見も出されていた。そこで、日頃から地域の方々が中学生と触れ合う機会や場面があれば、災害発生時にもお互いのコミュニケーションがスムーズに進むのではないかと考え、部活動を通した貢献活動の活性化を目指した。

児童館で小学生と一緒に作品作り

具体的には土曜日や休日の部活動の活動時間を利用し、関連機関と協力しながら、地域の方々や小学生と交流する機会を増やした。内容としては、下記の写真のように吹奏楽部の演奏や新体操の演技発表などを行った。こうした活動により、地域の方々が中学校に対して親しみを持つと同時に、中学生も地域の方々の顔を知り、相互の交流が深められると考えられる。また、小学生を対象にした交流ボランティア活動の充実にも力を入れた。小学生も中学生と触れ合うことにより、「いずれは中学生のようになりたい」という、身近な将来像を描きながら、未来の地域を担う立場として小学生がアウトラインを描くきっかけ作りになるのではないか、と考えた。

 このような地元の方々や小学生を対象にした「地域への貢献活動」を通して、中学生自身が活動への充実感を得ると共に、地域への愛着や公徳心の芽生えなど、「心の育み」に結びつくものと考えた。このような日頃の活動が、防災活動とも深く連動していると捉えている。

 

四小中合同防災サミット (小学校、地域の方々との防災交流活動)

126()に、高砂中・中野小・岡田小・鶴巻小の四校代表児童生徒による「四小中合同防災サミット」を実施した。「災害時に私たちにできること」をテーマに、小中学生の視点で意見交換を目的とした。また、小中学生のアドバイザーとして町内会長、仙台市地域防災リーダーが参加しグループ討議に参加した。各学校から独自の防災学習「私たちの防災活動」の取組を発表しその後、グループ討議「避難所開設!〜その時私たちにできること〜」をテーマに、グループに別れて「できること・しなければならないこと」について、様々な視点から意見交換を行った。アドバイザーの方々からは、「震災の時、避難所で中学生が積極的に仕事をしてくれた」「中学生の役割に期待している」といった意見があった。最後に各校代表児童生徒による「小中四校共同宣言」を発表し、震災の経験を生かしながら、感謝の気持ちと地域を支えることを誓った。小中学校と地域が一体となって地域防災活動について、様々な視点から考えを深めることができた活動であった。

   四小中共同宣言の様子     グループ討議「私たちにできること」

「小中四校共同宣言」

2011311日多くの尊い命を奪った東日本大震災。地震と津波の被害を受け、深い悲しみが残りました。あの震災から年十ヶ月、私たちの地域はいまだ復興の途中にあります。しかし、私たちは前を向いています。顔を上げ、笑顔で前進しています。私たち中野小学校・岡田小学校・鶴巻小学校・高砂中学校は、震災の経験を生かしながら、災害が起きたとき「私たちに何ができるのか」を考えていきます。

そして、多くの人々に震災の経験を語り伝えていきます。また、震災後支えてくれたたくさんの人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも地域を支える活動を続けて行きたいと思います。」

              2014126

 仙台市立中野小学校児童代表  岡田小学校児童代表 
鶴巻小学校児童代表      高砂中学校生徒代表




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