鶴谷中学校　校長室Blog

　記録的に暖かい日があったかと思えばまた冬に逆戻り。新しい季節の到来に胸を躍らせつつ，別れの訪れに涙する。そんな日を繰り返しながら鶴中の桜もついに開花しました(写真１枚目)。そして本日３月３０日(木)は鶴中の離任式でした。この春の教職員人事異動で鶴中から９人の先生を送り出すことになりました。何と私もその中の一人です(写真２枚目)。その離任式では，この３年間で初めて全校生徒が体育館に集まりました。最後の最後にやっとステージ上から全校生徒を見渡すことができました。
　はじめて鶴谷中学校にやってきた３年前は２か月間の休校でスタートしました。その時の鶴中生，特に３年生はとてもフレンドリーで，新任の校長を大歓迎で迎えてくれました。「校長の仕事って何？」という状態の私にたくさん話しかけ，「話しやすいからそのままでいい」と言ってくれました。また，コロナで今までどおりにはできないけど，代わりに「これ」みたいな行事をやると，「やらせてくれてありがとう」とよく言ってもらいました。
　その時の２年生が３年生になると，コロナ禍でもできることを自分たちから積極的に探し始め，「これならできますよね？」といろいろな提案を出して，生徒と先生が一緒になって学校を動かすようになりました。昨日も何人か鶴中に来ましたが，「卒業してみて鶴中がどれだけ良かったか分かりました」と聞いて，うれしかったです(３枚目右下)。
　私と一緒に鶴中に入学した今年の卒業生は，３年間一緒に過ごしたので，お互いの呼吸が分かっているような感じでした。卒業式では，まだ式序盤の校長式辞で涙がこぼれて，後から「校長先生，あそこですか。早すぎて，逆につられちゃったじゃないですか」と笑われました。
　離任式が終わって鶴誠館で昨年度以前の卒業生や保護者の方に挨拶してから校舎に戻ろうとすると，卒業したばかりの３年生が外階段に並んでいました。離任する先生たちへ合唱のプレゼントでした。鶴中の校舎と青空と歌声が新たな出発にいかにも似つかわしかったです(写真３枚目)。
　来年度の３年生，２年生，そして新入生もきっと明るく，前向きに，常にその時のベストを尽くす生徒になっていくと信じています。離任・退職される先生も，鶴中に残る先生も，それぞれの場所でまた新たに頑張るはずです。私も鶴中を離れますが，いつでもどこでも鶴中を応援しています。
　鶴中生の皆さん，卒業生の皆さん，保護者の皆さん，３年間お付き合いしていただき本当にありがとうございました。そして，とっても幸せな鶴中生活をありがとうございました。