| 栽培場所 | 晴天日の日射量 | 曇天日の日射量 | ||||
| 9時 | 12時 | 15時 | 9時 | 12時 | 15時 | |
| 日当たりのよい,温室効果のある場所(栽培場所A) | 0.49 | 0.67 | 0.59 | 0.22 | 0.23 | 0.23 |
| 日当たりの少ない窓際(栽培場所B) | 0.14 | 0.17 | 0.18 | 0.09 | 0.09 | 0.10 |
| 南側テラス(栽培場所C) | 0.85 | 1.02 | 0.91 | 0.33 | 0.43 | 0.39 |
※ 日射量は簡易日射計により測定した全天日射量です。
A,B,Cの3カ所で実験栽培を行いましたが,グラフは春蒔きにおいて各栽培場所で比較的良好に生育した標本の結実状況です。
生育初期の状況は,Aで栽培したものが良好であり,開花も最も早く確認されました。しかし害虫(オンシツコナジラミ,ハダニ)の発生により新芽が被害を受けるとともに,害虫に媒介されたと考えられる糸状菌による被害があり,以後の開花および結実に著しく影響しました。
ただし,秋蒔きのものについては,病害虫の発生も少なく良好な生育状況でした。なお,結実期を迎えた11月の最高気温は25℃程度でした。
Bで栽培したものについては,病害虫の発生はなかったが,花芽の分化数に対して開花が少なく,結実も2つの標本でしか確認されませんでした。気温は生育適温の範囲内であり,日射量の不足により,正常な花芽の分化や受精が行われなかったものと推測されます。なお,結実開始時期が他と比較し,10日程度遅くなる傾向も確認されました。
また,Cで栽培したものについては生育速度がAで栽培したものに劣りました。温度条件による影響と思われますが,最終的には開花も多く確実な結実が見られました。
これらのことから,ある程度高温である方が,初期の生育速度は速まる傾向にありますが,室内外を問わず,日射条件が整えば最終的には十分に栽培は可能であると言えます。




