○ 方法
・日射量の条件が異なる場所で同様の方法を用いて養液栽培を行いました。栽培場所の日射条件は下記の通りです。
栽培場所の日射量 単位 [ cal / cu・分] 7月測定
| 栽培場所 | 晴天日の日射量 | 曇天日の日射量 | ||||
| 時刻 | 9時 | 12時 | 15時 | 9時 | 12時 | 15時 |
| 日当たりのよい,温室のような場所(A) | 0.49 | 0.67 | 0.59 | 0.22 | 0.23 | 0.23 |
| 日当たりの少ない窓際(B) | 0.14 | 0.17 | 0.18 | 0.09 | 0.09 | 0.10 |
※ 日射量は簡易日射計により測定した全天日射量です。
○ 記録及び観察内容
・10日ごとに葉柄長の測定を行い,生育速度の違いについて調べるする。
・その他,生育状況の違いや異常等について,定期的に観察する。
・それぞれの収穫時のフレッシュウエイトの測定を行い,収穫内容の違いについて調べる。
いずれの栽培場所でも良好な生育が見られました。日当たりのある温室のような場所では種蒔き後40日,日当たりの少ない窓際でも種蒔き後50日で収穫期を迎えました。,収穫時期の葉柄長は最大のもので18p,平均15p,葉の枚数が8枚〜9枚,質量が20c程度でした。いずれも春まきのものとしては標準的な収穫内容で,この後はとう立ちなども確認されており,収穫時期も適切であったと考えられます。いずれの栽培場所も温度に関してはチンゲンサイの生育適温の範囲内で,このことから,この生育速度の差は光の条件によるものと考えられます。このようにチンゲンサイは,栽培期間が短く,光による影響を受けながらも確実に収穫にまで至る作物です。環境条件が異なった場所を選定し,環境条件と生育との関連を対照実験により追求するには,有効な素材であるといえます。そのようなことに取り組むことにより,自宅でもどのような場所でどのように栽培できるかなどを体験的に身につけることができるものと思われます。
表 各栽培場所における収穫内容
| 栽培場所 | 種蒔きから収穫までの日数 | フレッシュウエイト(平均) |
| 日当たりのある温室のような場所 | 40日 | 21.2c |
| 日当たりの少ない窓辺 | 50日 | 20.5c |
○方法
・施肥量を@0,A100%,B200%とし,他は同一の方法で養液栽培を行います。
○記録及び観察内容
・10日ごとに葉柄長の測定を行い,生育速度の違いについて調べるする。
・その他,生育状況の違いや異常等について,定期的に観察する。
・それぞれの収穫時のフレッシュウエイトの測定を行い,収穫内容の違いについて調べる。
無施肥と正常施肥との比較で,葉柄長,葉数,収穫時のフレッシュウエイトに違いが見られました。また,観察により,葉の緑色の濃淡や,肉厚の違いも確認されました。無施肥のものについては,窒素欠乏によると考えられる,葉の黄化などの症状が見られました。
ただし,実験後,施肥量を通常に戻すことで,生育状況が回復することも確認されました。

| 施肥状況 | 無施肥 | 通常施肥 | 2倍施肥 |
| フレッシュウエイト(g) | 17.7 | 46.3 | 44.8 |