震災からまもなく10年

 まもなく迎える3月11日で東日本大震災からちょうど10年が経ちます。一昨日2月24日(水),昨日25日(木)と,3年生には社会科の授業でDVD「ともに,前へ」第2集(2014年度仙台市中学校長会制作)を見,震災当時被災地の石巻市飯野川中に勤務していた鶴中今野教頭の話(社会科相澤代読)を聞き,震災とその後の復興,自分たちにできることについて考えてもらいました。DVDの中には当時の鶴中生の活動の様子も収められていました。
 また,3年生の卒業前には例年,中学校最後の賞状伝達のため全校集会を開きますが,今年は昨日の6校時に全校放送により行いました。3つの学年が揃ってこうして放送を聞くのも最後の機会となるため,校長挨拶では私も東日本大震災の話をさせてもらいました。放送による集会には校長にとっていいこともあって,用意した原稿をじっくり見ながら話すことができます。
 地震の規模,その後の巨大津波,原発事故,被害の大きさ等震災の概要と,被災当日の学校の様子やその夜からの避難所運営の記憶,被災直後に書いた学年通信の記事(当時私は1学年主任),被災後の気仙沼勤務,鶴中生への願い・メッセージと,気が付くと原稿の長さはいつもの挨拶原稿の3倍になっていました。
 放送で話している途中,話が長いことを生徒に何度か詫びながら続けました。ところどころで原稿が普通に読めなくなり,迷惑を掛けてしまいました。
 生徒にとっては,いじめ防止のピンクシャツデーがあり,ずっと準備してきた予餞会を今日に控え,3年生はさらに受験と,気持ちの持っていき方が難しかったと思います。でも,東日本大震災で最も多くの被害に見舞われ,最も多くの支援を受けた宮城県の中学生にとっては必要なことと思い,話をさせてもらいました。原稿については,機会があればどこかで出したいと思います。
 今日の写真は,震災について考える3年生(1枚目),予餞会に向けて歌の練習をする3年生(2枚目),心を込めて予餞会の準備をする1・2年生(3枚目)です。
 3年生と1・2年生が互いの気持ちを伝え合う予餞会は本日の午後です。震災について考える3年合唱練習予餞会準備
校長室から | - | -