大きく長い揺れ

 2月13日(土)深夜の大地震。宮城野区の震度は何と5強。皆さんの家族や家は大丈夫でしたか?
 震度5強の地震が起きると,仙台市の学校は非常2号配備となり,非常配備要員となっている教職員が学校に集まり,指定の仙台市職員と協力して避難所開設準備をすることになっています。鶴中も23:50には集まった先生たちで体育館を開け,開設準備に入りました。急ぎ安全確認をしたところ,校舎に目立った損傷はなく,図書室の書籍が散乱したり,時計やファイル入れ等小さなものが落下した程度でした。ところが少し時間が経つと水が使えない,トイレが流せないことが判明しました。鶴中の水道は地下から揚水ポンプで屋上の高架水槽に汲み上げ,そこから校舎各所に給水するシステムになっています。震度5強以上の地震が発生するとシステムが緊急停止し,高架水槽の水を確保します。土曜日の夜はこのシステムが作動したので,本当に震度5強以上あったということが分かりました。下の揚水ポンプは2時ぐらいに復旧できたのですが,上の緊急遮断弁がどうしても開かず,給水管の中に残っている水が少し使える程度でした。夜が明けるまで待って,明るいところで復旧作業をしましたが上手くいかず,日曜日の午後に市の職員の力を借りてようやく復旧させました。
 最終的に鶴中への避難者はいませんでした。給食センターが被害を受け,本日2月15日(月)の給食が提供できないことになり,急遽一斉メールでお知らせしました。御迷惑をおかけしますが,御理解のほどお願いします。
 それにしても,大きく長く揺れた地震で,10年前の「3・11」の記憶が蘇った人も多かったと思います。10年前は,当時勤めていた学校の体育館に450人ほどを受け入れ,電気・ガス・水道が全て止まった中,無我夢中で避難所運営をしました。ラジオから流れる情報を現実とは思えずに聞いていた記憶があります。今回の地震では、報道を見ていても,深夜の先生たちの動きを見ていても,東日本大震災の経験が確かに生かされていると感じました。地震直後に学校に来る途中の車の混み具合にも驚きました。震災後のガソリン不足が頭をよぎったのでしょうか。
 本日の朝の会で担任に各御家庭の被害状況を確認させていただきました。大きな被害の報告はなく,安心しました。生徒もいつもと変わらない友だちの様子を見て笑顔でした。
 写真1枚目は本日1校時のいつもどおりの授業(1年生),2枚目は昨日の水道復旧作業中に鶴中屋上からくっきり見えた雪山(中央に泉ヶ岳)です。1年数学屋上から雪山
校長室から | - | -