2学年集会にて(校長先生のお話)

『ボタンを押せば、すぐにリセットできる架空の経験からではなく、現実(リアル)の経験」からの学びがとても大切です。
何かに挑戦する中で、上手くできたり、できなかったり、嬉しかったり、悔しかったり、心地良かったり、痛かったり・・・そうした自分の「気持ち」と真っ向から向き合うことを繰り返しながら、自分とはどんな人なのかを知り、学んでほしいと思っています・・・』
4月に1年生の入学式でお話しした内容です。


私は、小学校や子供の頃、何でも出来る子でした。中学校になって、出来ない自分と出会った時、途方もなく不安で、心配になって、不機嫌となって、悩んだりして、友だちが自分を笑っている気がして、教室が怖くなりました。

2年生のみんなが、頑張っていることを校長先生はよく知っています。
でも、もし出来ない壁にぶつかっている人がいたなら、「出来ない」自分を責めなくて良いですからね。
学校は出来ないことを許されるところで、むしろ、それを学ぶ場でもあります。安心して失敗してくださいよ。
あのね、人は「出来ない」自分に向き合った時に、自分にしか出来ないやり方を工夫し始めるものです。そのとき、初めて、自分はどんな人なのか、他の人にはない良さは何なのかを考えはじめます。
逆に出来てばっかりの人生では、なかなか成長していかないものなのです。

自分を振り返れば、恥ずかしいことばっかり。
学校行けずに家に引きこもったり、仕事がなくてキャンプ場で季節労働者として働いたり、ケーキ屋になるって菓子屋で修行したり、木こりもやったなあ。よくぞ、これまで教員をやれたものだと、おじさんは今つくづく思います。
スタートラインは何本でも引き直してよし。ゴールラインは、人が引くものではなく、自分で決めて良い。

2年生の皆さん。代替わりに当たって、このことを心のどこかに置いておきなさい。

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