平成16年度ロボット活用部会のホームページが見れます

平成16年度の活動内容 

自律型ロボット「梵天丸」を学習活動に活用する様々な実践が,これまで総合的な学習の時間などにおいて積み重ねられてきた。その過程において,装飾などの「ものづくり」を活動の中心に置くことで,活用の幅が広がることが確認されてきた。
  平成16年度のロボット部会では,「ものづくり」の視点から日本の文化や伝統を見直すと同時に,子ども一人一人の思いや願いを実現する活動を取り入れ,総合的な学習の時間における国際理解の単元での活用を試みた。


平成16年度 情報教育研究推進委員会 ロボット活用部会「授業実践」

仙台市立東四郎丸小学校 第5学年「総合的な学習の時間」 (「国際理解」の領域)

活動名「日本にふれよう」(全40時間)
レシピを参照するにはAdobe Readerが必要になります。ここからダウンロードしてください














@百人一首に親しもう(活動時間:1時間)

・日本の文化の一つとして百人一首を知る

・カルタ取りを通して,楽しみながら親しみをもつ → 常時活動へ(朝自習・授業時間等)

A伝統的な遊びに挑戦(活動時間:2時間)

・昔から伝わる遊びに触れる(どんなオモチャがあったのか話し合う)→からくり人形等

Bロボット(梵天丸)に触れてみよう(活動時間:9時間)

・梵天丸を組み立てる(3時間)

・梵天丸に親しむ(2時間)
・・・・<活用レシピ集:1

・遊び方を工夫しながら,梵天丸で遊ぶ

 〜牛乳パックや本,リモコンなどを利用して遊ぶ(2時間)
・・・・<活用レシピ集:3   <活用レシピ集:4

〜牛乳パックや本,リモコンなどを利用した遊びをグループごとに考える(2時間)
・・・・<活用レシピ集:6

 













@百人一首を紹介しよう(活動時間:10時間)

・歴史的背景を知る

・百人一首の成り立ちを知る

・作品を味わう(作者同士の交流を元に)

・短歌について知る

・自分たちの作品制作

A梵天丸と友達になろう(活動時間:6時間)

・サンプルプログラムを書き込んで,梵天丸の動きを変化させて楽しむ(1時間)
・・・・<活用レシピ集:7

・複数の梵天丸を同じ術で動かしてみる,

シンクロさせる,タイミングをずらす,などして楽しむ(2時間)

・ゲームに挑戦(3時間)
ピッタンコストップ → 個人戦・・・・<活用レシピ集:15> 
Uターンゲーム → 団体戦・・・・<活用レシピ集:16> 

 













@ロボフェスタ2004 in 東四(活動時間:10時間)

・ロボフェスタ2004に向けて準備しよう(8時間)

 〜梵天丸を利用してどんなことをしたいか考える

連坊小学校の作品を紹介> ・・・・前年度の「ロボット部会」の取り組みを活用

〜取り組んでみたいことに合わせて,梵天丸をドレスアップ(装飾)する
・・・・<活用レシピ集:5

〜動きを考える(プログラムの作成)
・・・・<活用レシピ集:17

・「実践授業」(2時間)〜保護者や下級生(2年生)に授業公開〜

○グループごとの発表会(ロボフェスタ2004作品一覧)

ジャンル
タイトル
特徴
ダンス 世界中ハッピー シンクロした動きのダンス
フラワー シンクロした動きのダンス
未来へ向かって シンクロした動きのダンス
ゲーム ゴールを決めろ 梵天丸 梵天丸が PK 戦をする
イライラ 梵天丸 上に積んだボールを落とさないようにしながら,障害物の間をよけてゴールを目指すようにリモコンでコントロールする
占いシュート 梵天丸が蹴ったボールで占いをする
ぼんちゃん占い 梵天丸が運んできたおみくじで占いをする
ボーリング大作戦 坂の上から梵天丸にボールを転がさせてボーリングをする
スーパーボール救出大作戦 梵天丸が制限時間内に何個のスーパーボールを運んだかで競う
しかけSP 梵天丸が障害物をよけながら前進し,ゴールへ向かう。ゴールインした場所が運勢になる。
今日の運勢 占い星 梵天丸を利用したルーレット占い
お話 レインボー 人間の仕草を梵天丸にさせてみた
ワン・ニャン障害物リレー 障害物を上手によけながら前進する
森の熊さん物語 場面に応じてプログラムを切り替えた
梵天丸の大冒険 凝った飾り付けと舞台装置
お菓子の国の大冒険 天使の雰囲気を出す飾り付け

A日本の文化を見直そう(活動時間:3時間)

・伝統的な文化について調べる

・お茶会をしながら発表会を行う

Bロボット博士のメッセージ(活動時間:1時間)


「ロボット活用部会」の成果と課題

(H16)「ロボット活用部会」活動の成果

○新しい梵天丸の活用法を提案する「実践授業」〜東四郎丸小学校で行った実践授業〜

・異文化を認め合う態度の育成

  日本の伝統文化「百人一首やからくり人形」と現代版からくり人形「ロボット(梵天丸)」を取り上げることで,異文化を認め合う態度,尊敬しようとする態度を育むことができた(総合のテーマが達成された)。

・「課題解決能力」の育成

 <ロボット活用の良さは,夢や思いを実現すること>

   グループ内で問題解決について相談し,さらに教師に進んで質問できるようになった。

 <ロボット活用の良さは,最後まであきらめずにやり抜くこと>

   授業時間外にも積極的に課題に取り組む姿勢が見られるようになった。

・「コミュニケーション能力」が高まる

<ロボット活用の良さは,仲間と協力して活動すること>

   お互いの話に耳を傾けるようになった。

 <ロボット活用の良さは,お互いの良さを認め合うこと>

   作品に込めた思いを認め合うようになった。

・「ものづくり」活動を通して

  「理科離れ」や「ものづくりの経験不足」に対する解決策としても期待できる。

○「活用レシピ集」〜これまでの実践を活用レシピ集として情報提供〜の作成

・新しい梵天丸の活用法を提案する「実践授業」と平行して,各校種のロボット部会のメンバーが,梵天丸を活用して行ってきたさまざまな実践事例集を基に,料理本のレシピ集形式で「活用レシピ集」としてまとめた。

 

(H16)「ロボット活用部会」今後の課題

○梵天丸を活用した授業をいかに普及させるか
・「活用レシピ集」を充実させること

・「活用レシピ集」で組み立てた「実践授業」を事例集として積極的に紹介していくこと

⇒ この解決策として,H17年度には過去の「実践授業」の取り組みに「活用レシピ集」を当てはめたものを,授業の組み立て説明書としてWebで公開した。

 

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