意識調査
『使う場所』『情報モラルや用語』について,子どもと保護者の意識の違いを確認することができた。

<子どもの視点>
【小学校中学年】
○ゲームやカメラ中心に保護者のパソコンや携帯電話を使っている。
○保護者のいるところで使うようにしている。
○情報モラルや用語について,ほとんど知らない。
【中学校】
○音楽や動画のダウンロードにパソコンや携帯電話を使っている。
○保護者のいないところでも使っている。
○情報モラルや用語について,知っている割合が増えている。


<保護者の視点>
○パソコンや携帯電話は保護者が管理し,保護者の前で使わせるようにしている
○情報モラルや用語についてなじみがなく,知らない用語が意外と多い

  ※「情報モラルに関する意識調査用紙」(PDF) 小学生  中学生  保護者
  ※SQSアンケートシステム
 岩手県立総合教育センター
     http://www1.iwate-ed.jp/tantou/joho/text/h21/h21_4615_sqs.pdf#search='SQSアンケートシステム
'
  ※集計結果のグラフ(PDF) 小学生  中学生

教科でできる情報モラルの授業プラン
<小学校>  情報モラルカリキュラム例(Word)
国 語    ・取材したことをもとに学級新聞を作ろう(4年下)
        ・メディアとわたしたちのかかわりについて考えよう(5年下)
        ・書き手の工夫を考えながら新聞の投稿を読もう(6年下)
社 会    ・学習の進め方,学び方コーナー(3〜6年上)
        ・情報化した社会とわたしたちの生活(5年下)
生 活    ・どきどき わくわく まちたんけん(まちたんけんの計画をたてよう,まちのことをつたえ合おう)
        ・みんなで 行こうよ つかおうよ(図書かんのことを聞いてみよう)
        ・もっと なかよし まちたんけん(まちの人に会いに行こう,もっとまちの人となかよくなろう) など
道 徳    ・ソーシャルスキルの活用 副読本の活用
総 合    ・取材や撮影 資料収集 まとめ学習
         ※24年度教科書対応

<中学校>  情報モラルカリキュラム例(Excel)
国 語    ・情報との関わりを考える
社 会    ・IT社会の到来(公民)
音楽 美術 ・著作権 肖像権
保健体育  ・休養と健康
技術・家庭 ・情報を活用し生活に生かそう
        ・マルチメディアを活用して表現や発信をしよう
道 徳    ・ネットワークの公共性 人権の保護 情報社会における責任と義務

研究の成果
○実態調査を通して,児童生徒と保護者との意識の違いを確認することができた。
○情報モラル教育を実践に際し,教科や領域等における単元等を提示することができた。
○授業実践により,児童生徒の実態に即した道徳における情報モラル教育の提案,教科の特性を生かした授業の提案をすることができた。
○ソーシャルスキルトレーニング(SST)や新聞記事など,既存資料や教材を工夫した授業を提案することができた。
今後の課題
○保護者は情報モラルについて学んだ経験が少ないことから,親子で情報モラルを考えたり,学んだりする場を設定し,提供する。
○教師の情報モラルに関する意識調査を行い,情報モラル教育の実践を推進する。