さる8月1日ホテル「白萩」において,「仙台市小・中学校長会生徒指導部合同会議」が行われました。
話題提供は,小学校から 福岡小学校の秋葉功校長先生が「望ましい幼保・小・中学校間の連携の在り方」と題して,平成18年度の小学校長会生徒指導部会の調査研究の発表がありました。その中で,小1プロブレム・中1ギャップについての調査報告を行い,小学校では,幼稚園や保育所,中学校との連携の必要性を感じてはいるものの,個人情報保護が壁になり,入学以前に子供の実態を把握できないこと,小・中学校間の日程調整の難しさがあり,思うように中学校に情報提供ができない実態があることなどが 課題としてあげられました。
今後,問題が発生してからでは,対応に遅れが生じるという観点からも,幼・保の連携強化と小・中の連携のいっそうの推進など早急な対応が求められています。
また、中1ギャップの解消のために、その理解を深める研修を実施したり、教職員の力量を高めたり、さらには、教科担任制の導入や基礎学力の向上を図っていくことが必要であるということです。
今後は、中学校の校長先生方に依頼して、18年度と同じようなアンケートを実施し、比較検討を加えながら、中1ギャップ解消へ向けて取り組んでいく予定であるということでした。
中学校の話題提供としては、袋原中学校の米澤通徳校長先生から、問題行動のある生徒への対応について、これまでの問題行動や環境、学校の取ってきた対応など具体的な事例を通してお話をいただきました。市教委や児童相談所など、様々な機関と連携を取り、日ごろからいろいろな視点でアドバイスをもらっていくことが大切であること。寄り添う指導ばかりではなく、毅然とした姿勢で生徒に指導することも必要であること。それを実践に移していくことで、しだいに効果をあげることができるようになってきたとのことです。
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