science のスペル

 昼休みに廊下を歩いていたら英語のプリントを手にした生徒が「校長先生ーっ!」と寄ってきて,「science のスペルってこれでいいんですか?」と尋ねられました。確かに science には“c”が入っているので,ややこしいです。同じく「サイ」と発音する silent には“c”が入っていません。
 英語は「スペル」と「発音」が一致しないことで有名な言語です。他の言語を学ぶと分かるのですが,ドイツ語もスペイン語もイタリア語もスペルがこうならこう発音する(発音がこうだからスペルはこうなる)っていうのがかなりはっきり決まっています。日本の中学生はスペルミスを気にしすぎて英語の勉強が進まない(あるいは嫌いになってしまう)という悪循環によく陥ります。英語は文法的には割と簡単ですが,スペルはかなり難しいです。アドバイスとしては「スペルミスはそんなに気にするな!」っていうことになります。英語を使う上ではスペルよりも語順の方がはるかに大事です。
 ちなみに,science は,ラテン語の scientia「知識」に由来し,“sci”には「知る」「知識/意識」というような意味があります。そういえば1980年代後半から90年代にかけて一世を風靡したファッションのボディコン= body-conscious(体を意識した)のなかにも“sci”が入っています。
 その日7月8日(水)の昼休み直後の5校時は1年生から3年生まで英語の授業をやっていましたので,写真で並べてみました。上から順に2年,1年,3年です。2年英語1年英語3年英語
校長室から | - | -