3月24日(木)に令和4年度の修了式が行われました。3年生が卒業したこともあり,久しぶりに1・2年生が体育館に入り,修了式を行いました。
修了式では,修了証を学年代表に授与されました。その後,各学年代表から「1年間を振り返って」と題して発表がありました。2人の代表生徒は,どちらも今年1年を振り返りかえるとともに,来年度に向けての抱負を力強く発表しました。
校長先生からは,節目の日を迎え,これまでを振り返り自分をしっかり褒めて欲しいということや,今年度で退職するにあたり,高村光太郎の詩「青年」を紹介しながら,今この生徒の皆さんの美しい年代を意識して,今この限られた時間を大切に一生懸命生きて欲しい,と話がありました。
式のあと,生徒会長からサプライズで,退職される校長先生に1・2年生全員からの寄せ書きのプレゼントがありました。
「青年」 /高村光太郎
私は青年が好きだ。
私の好きな青年は麦のように踏まれるほど根を張って起きあがる。
私の好きな青年は玉菜のように霜にあうほど生き生きとしてまるく育つ。
私は青年が好きだ。
私の好きな青年は木曽の檜の柾目のようにまっすぐでやわらかで香りがいい。
私の好きな青年は鋼のバネのようにしなやかでつよく弾みがいい。
私は青年が好きだ。
私の好きな青年は旭に輝く山のように晴れやかできれいで天につづく。
私の好きな青年は燃え上がる焚火のように熱烈で新鮮であたりを照らす。
私は青年が好きだ。
私の好きな青年は真正面から人を見てまともにこの世の真理をまもる。
私の好きな青年はみずみずしい愛情でひとりでに人生をたのしくさせる。