校 長 室 仙台市立市名坂小学校
   〜いちなざか小1・2・3♪〜


校長プロフィール ・・・

市名坂小学校 校長 菊池 健

平成25年度  卒業式 式辞・・・平成26年3月17日
 
 本日,藤岡邦彦PTA会長様始め多くのご来賓の方々においでいただき,ここに平成25年度卒業式を迎えることができましたこと感謝申しあげます。ありがとうございます。
 102名の6年生の皆さん,卒業おめでとう。皆さん一人一人に,今,卒業証書をお渡ししました。どの顔にも小学校を旅立つという決意の表情を見て取ることができました。
皆さんの頭の中には今,市名坂小学校での6年間の思い出がいろいろ浮かんでいることと思います。2月始めから先日まで校長室での皆さんとの給食の会食会において,小学校生活の思い出をたくさん聞くことが出来ました。楽しい会食でした。私自身にとっても皆さんとの3年間の関わりを色々振り返る時間でした。
 皆さんとの思い出で,私には特に印象に残っていることがあります。それは,去年9月,仙台市陸上競技場で行われた陸上記録会でのことです。選手に選ばれた人も,応援団の人も本番に向けて,一生懸命練習しました。本校卒業生を含めた七北田中学校陸上競技部の人達も,皆さんのために練習に駆け付けてくれました。皆さんのがんばりと先生方の指導のお陰で,記録会の成績は予想以上のすばらしい結果でした。しかし、スタンドでの応援の様子はと言うと,私の目から見ればお世辞にも褒められたものではなく,およそ応援「団」と呼ぶにはほど遠いものでした。応援リーダーが呼びかけても薄い反応。声も小さい。普通であれば,選手は自分の出番が終わると,今度は一生懸命友達の競技の応援をすることになっていました。ところが,競技が終わった選手の中には,応援するどころか,スタンドの日陰で休んでいて,なかなか座席に帰ってこない人もいたとのことでした。私は立場上,スタンドで皆さんと一緒に応援することはできず,時々,グランドから応援席の様子を眺めていましたが,私がこれまで勤務した学校の中でも最低と言わざるを得ませんでした。
 次の日、学校に戻っての成績報告会の場で,私は皆さんにどうしても話しておきたい,いや話さなければならないことがありました。憶えているでしょうか。私はこう言いました。「君たちは陸上記録会で,すばらしい成績を上げた。しかし,陸上記録会の種目は,リレーを除けば全て個人種目である。100b走,80bハードル,1000b走,走り高跳び,走り幅跳び,ソフトボール投げ。どれも個人種目である。だから陸上記録会の成績は,個人の力によるところが大きい。従って,君達の『個の力』はすばらしい。しかし,応援の様子は決して褒められたものではなかった。応援はみんなの協力,心が一つにならなければ成り立たない。記録会の応援の様子を見て,君達は『集団の力』が弱いということを感じた。次の大きな行ことである11月の学芸会では,君達6年生は,合唱・合奏をやる予定である。プログラム最後の出番である。合唱・合奏は,いくら個人が頑張ってもどうにもならない。合唱・合奏は,合わせて歌う,合わせて奏でると書く。みんなと合わせる、心を合わせる,つまり『集団の力』が必要である。学芸会で,君達の『集団の力』を見せてほしい。」と話しました。
 集団としてのまとまりが皆さんの課題だったのです。実は,この点は,先生方の間では,皆さんの学年のことが話題になる度に出された話でした。
 学芸会の練習が始まりました。私は練習を3回見に行くと話しました。上達していく変化が分かりやすいからです。練習開始3・4日経って,1回目を見ました。声も,音もまだ出ていませんでした。2回目,見ていて,「みんなの力を合わせる」という意識がまだ低い。「どうですか?子供たちの意識の変化は?」との私の質問に,6年生の先生方からは「まだ,そこまでのレベルに行っていません。」との返事。思わず心の中で,叫んでいました。『君たちの力はいつ発揮するんだ!』
 11月9日。学芸会当日を迎えました。実は,ハラハラしていました。オオトリで登場する6年生が決めると,学芸会は締まる。それが「学校の顔」としての6年生の役目であると。『果たして大丈夫か?・・・』。
 体育館西側出入り口から入場してきた皆さんの表情を見た時,私は確信しました。「今日はやるな!」。
 皆さんの真剣な眼差し。適度な緊張の表情。誰一人表情を緩める人もいませんでした。演奏が始まりました。合唱「wish〜夢を信じて」「fight」、合奏「アメリカンシンフォニー」。食い入るように見つめる観客。途中から感動で目頭を押さえるお母さん方の顔。皆さんの途切れない集中力。演奏が終わった時の割れんばかりの拍手。アンコール・・・。
 「やりきった!」という皆さんの表情。102名がまさに一つになった,まさに「集団の力」が発揮された瞬間でした。102名の「集団の力」で感動を与えられるようになった瞬間でした。そして,本当の意味で,皆さんが「市小の顔」になった瞬間でした。
 その後の皆さんの態度は,正に「市小の顔」に相応しいものでした。有志で始まった自主的な「あいさつ運動」の実施。下級生のお手本になりました。また,今年の冬は大雪でした。大雪の次の日には,登校してきた人から雪はきを手伝ってくれました。普通は,その日だけで終わってしまうものですが,皆さんの何人かは,固くなった雪を溶かすために,1週間近く雪はきをしてくれました。学校のため,誰かのために活動しようという意識が芽生えてきた表れだと思います。間違いなく皆さんは成長したのです。中学生になる準備ができたのです。
 卒業生の皆さん。皆さんは,4月から中学校に進みます。中学校は,小学校とはまた違った,やらなければならないことがたくさんあります。給食の会食の時に,皆さんの多くが,「中学校では,部活と勉強を両立させて,楽しみたい」と言いました。そう考えるならば,「努力」,それも「毎日の継続した努力」が必要になります。見たいテレビもあるし,ゲームもやりたい。メールもしたい。これらを全部好きな時間だけやると,本当の意味で「中学校生活を楽しむ」ことはできないと思います。部活と勉強を両立させたいならば,一時的な楽しみだけに流されることなく,あるところで我慢することが必要です。それが「中学校生活を楽しむ」ことにつながるのだと思います。早く自分に合った中学校での生活リズムを確立し,それを身に付けて,中学校生活を楽しんでください。
 保護者の皆様に申し上げます。本日のお子様のご卒業おめでとうございます。同時に,これまでの皆様のご労苦に対しまして敬意を表しますと共に,6年間の小学校教育へのご理解とご協力に感謝申しあげます。中学校は,小学校時代とは違った試練も待ち受けているものと思います。また,子どもたちは多感な思春期を迎えております。「正しいことは正しい」「間違っていることは間違っている」ときちんと教えてください。しかし,一方では,安易に大人の価値観を押しつけることなく,自分でどの道を選択するか「自己決定」できるよう育てていただきたいと思います。
 さあ,卒業生の皆さん,お別れです。本当の意味での「楽しい中学校生活」にするために,「毎日の継続した努力」を忘れず中学校生活を送ってください。そして,校歌にもあるように,君たち一人一人の未来へ大きく羽ばたいてください。
 これを以て式辞といたします。



平成25年度  故郷復興プロジェクト挨拶・・・平成26年3月11日

 
 今日は3月11日です。3年前の今日,午後2時46分。東日本大震災。あれから今日でちょうど3年が経ちました。
 1000年に一度と言われた大きな地震と津波は,一瞬で大勢の人の命を奪いました。その数,宮城,福島,岩手,3県合わせて,15,817人の命がなくなりました。未だに行方の分からない人も2,629人います。
 普段何気なく使っている電気,ガス,水道が止まり,私たちは,生活するのさえ困りました。食べ物も少なく,その少ない食べ物を,家族や避難所の皆さんと分け合って食べました。しばらくぶりで電気が点いた時には,みんなで歓声を上げました。ガスや水道が使えるようになり,久しぶりでお風呂に入った時の気持ちの良さも忘れられません。
 幸せにも,皆さんは命が助かりました。私たちは,そのことに,一番感謝しなければなりません。そして,私たちの学校は,今は何事もなかったかのように毎日の学校生活が送れています。これも大変幸せなことです。しかし,被害を受けた町や学校は,3年経っても,まだまだ立ち直れていないところがあります。子供たちがたくさん亡くなった学校。学校そのものが地震や津波のため使えなくなり,近くの学校に間借りしている学校。仮設住宅が建って,校庭が使えない学校。そのような人たちが3年経ってもまだいることを私たちは忘れてはなりません。
 今の6年生は,4年生の時,総合学習の時間を中心に,震災で大変な被害に遭った人達にお見舞いの手紙を書いたり,反対に,励ましの手紙やお見舞いの品をいただいたりして,震災に関する勉強をしました。
 南三陸町もその一つでした。学芸会では,南三陸町を勇気づけようと,お借りした大漁旗をバックに,元気に歌と合奏を発表しました。そのつながりで,今度は南三陸町の商店街の復興イベントに,一人一人「大漁小旗」を描いて送りました。「大漁小旗」はイベント会場にきれいに飾られました。校長先生も見に行きました。復興の励ましになったんだなと思って,とても嬉しく思いました。
 さて,今日は,この後,市小も含めた,仙台市の子供たちによる「故郷復興プロジェクト」の取組の様子を,2本ビデオで紹介します。震災を振り返りながら,普通に勉強できることがどんなに幸せなことなのかをかみしめながら,そして,これからも自分たちの出来ることは何かを考える機会にしたいと思います。ビデオの後,午後2時46分にあの日亡くなった人,或いは被害を受けた人を思いやり,全校の皆さんで1分間の黙祷をすることにします。これが今日の勉強です。しっかり考えてください。
 それでは,これでお話を終わります。



平成25年度 授業参観・懇談会あいさつ・・・平成26年2月21日

 本日はご多用の中,そしてまだお寒い中,今年度最後の授業参観・懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。
 この時間,私からは,今流行しておりますインフルエンザの様子と来年度の学級編制の見通しをお知らせしながら,また,私が最近考えさせられたことをお話しいたします。
 まず,インフルエンザの流行についてです。現在,6年1組が今週火曜日から今日まで学級閉鎖になっております。主にB型です。その他に,今日現在,全校で18人が出席停止となっています。A型,B型が並行して流行しております。先々週は,1年3組が,主にA型で3日間の学級閉鎖をいたしました。流行が早く収束してくれることを願っております。
 次に,4月からの学級編制についてお知らせいたします。まだ確定しているわけではありませんが,今の見通しを申しあげます。
 本校は4月から,全校で3学級減になる見通しです。具体的には,現在の1年生,つまり新2年生は,現在108人ですが,103人まで減る見通しで,35人学級で計算しても,今の4学級から3学級になる見通しです。また,新3年生は,40人で学級編制しますので,現在100人ですから,4学級から3学級になる見通しです。そして,新6年生も,現在82名ですが,転校していく児童が3名おりますので,79名となり,3学級から2学級になる見通しです。この事については,本日該当する現在の1年生,2年生,5年生の保護者の皆様に,プリントを用意いたしました。ご覧になり,予めご承知置きいただきます。いずれも,法律に基づく措置ですので,ご理解願います。なお,4月に転入生が来て,それぞれ,基準数を超えれば,今の学級数が維持されます。そうなることを願っております。
 最後に,最近考えさせられたことをお話します。先日来,大雪が続きましたが,これに関して,今週の月曜日に私が出勤途中で目にした事を紹介いたします。
 その日,私は普段通り古川方面から仙台バイパスを南下し,泉が岳通りに右折しました。時刻は,7時10分頃でした。ソフトバンクショップ前に差しかかった時,スコップで歩道の雪かきをしている人を発見。よく見ると,前連合町内会長のKさんです。後続車がありましたので,車を停めて話はできませんでしたが,Kさんは間違いなく,これから登校する本校の子どもたちや,出勤する地域の人の歩道を確保しようと雪かきをしているのだと私は直感しました。大雪で,歩きにくくなっており,転倒防止のために,地域の方がここまで考えて行動してくださっているのかと思うと,その気持ちに校長として胸が熱くなりました。
「高玉公園前の歩道は日陰で,雪が溶けなくて危険ですね。」との声を今週,地域住民を名乗る方から学校にお電話でいただきました。先週と今週の月曜日,教職員が朝早くから出勤し,正門から昇降口まで,また,給食の食材搬入車が来る給食室前,更には,校門周辺の歩道も雪かきしました。この間の日曜日は,出勤していた職員と共に,スポ少の野球の皆さんにも手伝っていただきましたが,高玉公園前までは手が回りませんでしたし,あそこは道路が平坦であり,私自身,今週朝歩いてみましたが,危険はさほど感じませんでした。
「危険ですね。」と指摘するのは簡単です。そして,今回の件に限らず,学校がやらなければならない点が多いのは分かっています。しかし,声を発した方も,何かやってくださる事はないのかな?と正直今回は思いました。
 最近,子どもを取り巻く悲しい出来事がたくさん起こっています。子どもの「安全・安心」は今や学校と保護者・地域の連携が不可欠です。それぞれが出来ることをやり,補い合いながら子どもを守ることが大切です。Kさんの雪かきから学校に寄せられた電話まで,今回あれこれいろいろ考えさせれました。とは言え,Kさんの学校を想う心に改めて感謝した次第でした。
 最後になりましたが,この1年間,保護者の皆様には,教育活動の充実のため,各種ボランティア活動,PTA活動等に積極的にご協力・ご支援をいただきました。また,PTA会長さんはじめPTA役員の皆様にも,学校を支えていただきました。心より感謝を申し上げ,あいさつといたします。



平成25年度 お正月全校集会・・・平成26年1月8日
 皆さん,明けましておめでとうございます。今日から,平成26年の勉強が始まります。冬休み前の集会で,校長先生から皆さんに2つお願いをしておきました。憶えているかな? それは,「事故のない冬休み」と「勉強も頑張る冬休み」にしてほしいということでした。
 「事故のない冬休み」については,今のところ,校長先生の処には,冬休み中,皆さんの事故や事件のことについては連絡が入っていません。これは大変嬉しいことです。きっと皆さんが,先生方のお話をよく聞いて,それを守ったからだと思います。誉めてあげたいと思います。なお,これからも油断することなく,交通事故などに遭わないよう,道路の歩き方,信号の確認など,交通ルールを守ってください。また,不審者などにも会わないよう,人通りの少ないところを歩いたり,暗くなるまで遊んだりしないで早目にお家に帰ってください。
 2つ目の「勉強も頑張る冬休み」についてはどうだったでしょうか。「冬休みでも,毎日勉強する習慣を付けてください。」とお話しました。これについては,あとで教室で先生方から,聞かれると思います。校長先生は先生方から皆さんの勉強の様子を聞きたいと思います。
 さあ,今日から,2学期後半が始まります。残された約2か月ちょっと。学年のまとめをしっかりやってください。4月になると,皆さんはそれぞれ1つずつ学年が上がります。1年生は2年生になり,新しい1年生が入学してきます。そうすると皆さんは,お兄さんお姉さんになります。わかくさ幼稚園との交流学習でも,よいお兄さんぶりお姉さんぶりを発揮してしてくれました。2年生でも学んだことを生かしてください。
 5年生の皆さんは,6年生になり,市名坂小学校の「顔」になります。6年生という学校の「顔」に責任を持ってください。この3か月で,そのための心と態度の準備をしてください。
 そして,6年生の皆さん。いよいよ卒業までのカウントダウンですね。残された2か月はあっという間に過ぎてしまいます。1つ1つのことに全力でぶつかって,悔いのない生活を送ってください。卒業式での君たちの表情を楽しみにしています。
 以上でお話を終わります。



平成25年度 冬休み前全校集会・・・平成25年12月20日

 今年の勉強も今日で終わりです。今の学年になった4月から今日までの授業日数はちょうど150日です。そして,明日から冬休みに入ります。冬休みはお正月もあり,お年玉をもらったり,お出かけしたりと,普段の休みとはまた違ったことがたくさんある休みです。冬休みの生活については,この後菊池哲矢先生からお話がありますが,校長先生から皆さんに2つのお話をしたいと思います。
1つ目は,いつも言っているように,「事故のない冬休みにしてほしい」ということです。つい先日,教育委員会に,脅かしの手紙,脅迫状が届いたそうです。中身は,「仙台市の小学生を襲ってケガをさせるぞ」という内容でした。それで,市名坂小学校でも6日の金曜日,先週の金曜日,13日,そして今日も,先生方始め,お父さん,お母さん方にも協力してもらって,皆さんの登下校の見守りをしていただいています。また,今日の下校の時,黄色のジャンパーを着た地域の人にも学校前の交差点に立ってもらうことになっています。皆さんは冬休み中も油断することなく,人通りの少ないところを歩ったり,一人で出歩いたり,暗くなるまで遊んだりしないで,早めにお家に帰ってください。命がこの世の中で一番大切です。
2つ目です。それは勉強の事です。今日,担任の先生から宿題が出ると思います。楽しいことがたくさんある冬休みですが,勉強も忘れないでください。冬休み中も毎日勉強する習慣を付けてください。7月の始めに皆さんに行った「みんなの食事や生活に関するアンケート」によりますと,4,5,6年生で,家に帰ってから1日2時間以上勉強している人が去年より増えたそうです。大変良いことです。でも反対に,家で「勉強を全然していない」と答えた人もいました。これは問題です。この人達には,頑張ってもらわなくてはなりません。毎日勉強する人と全然しない人では,成績にはっきりと差が出てきます。ですから,家庭でも,毎日コツコツ勉強する習慣を付けましょう。特に,6年生はもうすぐ中学生です。中学校では勉強も難しくなります。中学校の勉強は小学校の勉強ができないとついていけなくなります。ですから,残された小学校の勉強を頑張ってください。その意味でも冬休みの宿題にきちんと取り組んでください。
 以上,「事故のない冬休み」と「勉強も頑張る冬休み」という2つのことを守ってください。
 それでは,良いお正月を。1月8日に,元気よく「明けましておめでとうございます」の挨拶で会いましょう。
 お話終わります。



11月 お話朝会・・・平成25年11月12日

 今朝は先週行われた学芸会のお話をします。
 当日は,ご来賓の方々や,お父さん,お母さん,お家の方々にもたくさん来ていただきました。そのお客様達の声も紹介しながら,校長先生からの感想を話したいと思います。

 1年生,セリフ一つ一つが大きな声ではっきりと言えました。当日おいでになっていたわかくさ幼稚園の園長先生も「幼稚園のお友達に見せてくれた時よりずっと上手になっていましたよ。」とおっしゃっていました。
 2年生の「11ぴきのネコ」。まず,6曲の歌をきちんと覚えたことが大変素晴らしかったです。そして,皆さんがそれを一生懸命歌っている姿に感心しました。声も大変よく出ていたので,聴いていて気持ちよくなりました。
 3年生の「おしょうさんのかめ」。この劇はユーモアたっぷりのお話です。おもしろいお話です。ですから,見ているお客さんを笑わせることが出来れば成功です。お客さん達がよく笑っていました。だから大成功でした。
 4年生。「すてきな一歩」のきれいな歌声とリコーダーでの「エーデルワイス」でうっとりしたところに,最後は「じぇっ じぇっ じぇっ」。そのギャップ(違い)が,かえって,とっても楽しいものになりました。
 5年生。実は心配していました。児童公開で見た時に,正直セリフは棒読み,声が小さい,そのため話の筋が伝わらない。そう感じました。保護者公開までに,どこまで改善出来るか心配していました。しかし,当日は,児童公開より声も出ていました。ストーリーもお客さんに伝わっていたと思います。ただ,この劇も3年生と同じように,笑いのある劇です。その点では,お客さんに笑いが少なかったのは,演技にもっと工夫が必要だったからではないでしょうか。来年は音楽です。中身は違いますがおおいに期待しています。
 6年生。校長先生が学芸会で君たちに期待したのは,陸上記録会の次の日にお話したあの言葉でした。覚えているでしょうか。そうです。「集団の力」です。合唱・合奏の文字から共通する言葉,「合わせる」でした。
 学芸会本番。私は,ステージに入場して来た103名の表情を見て確信しました。「これはやるぞ!」と。誰一人恥ずかしがったり,にやけている人がいない。君たちの,全員そろってのやる気の表情を初めて見ました。
 合唱「ファイト」「ウィッシュ」。よく声が出ていました。気持ちが乗っていました。そして,ダイナミックな「アフリカンシンフォニー」の演奏。客席を見ると,皆さん,食い入るように見ていました。君たちの合唱・合奏の中に完全に入り込んでいました。アンコールでは,君たちの気持ちも会場のお客さんの気持ちも最高潮。演奏自体はちょっと乱れましたが,それでも演奏の勢いは素晴らしいものでした。終わった後の大きな拍手。君たちの表情からは,一つのことをやり遂げた満足そうな表情が見て取れました。
 君たちは,今回の学芸会で「集団の力」を見せてくれました。これが最大の収穫だと思います。きっと,卒業までの力になると思っています。
 さあ,卒業へと気持ちを向けましょう。学習面でも,行動面でも,素晴らしい6年生だったと後輩から言ってもらえるように。

 2学期の始業式で校長先生は,全校の皆さんに,頑張ってほしいことの一つに,「気持ちを合わせる」ということをお話ししました。学芸会は一人が頑張っても絶対うまくいきません。一人一人が一生懸命練習して,「学芸会を成功させるぞ」という「学年みんなの気持ちを合わせることが大切です。」とお話しました。その点では,今年の学芸会は,素晴らしい学芸会になったと思います。
 以上,校長先生からの学芸会の感想でした。これでお話を終わります。



10月 陸上記録会表彰式・・・平成25年10月17日

 今,6年生全員に賞状をあげました。入賞した人,入賞出来なかった人もよく頑張りました。それから,応援の人,マネージャーの人もお疲れ様でした。特に,入賞した人は,「おかげさまで」の気持ちを忘れないで下さい。
 記録会の次の日に,校長先生が君たちにお話ししたこと,覚えているでしょうか。「記録会は,ほとんど個人の力が成績に表れるものである。」とお話しました。そうです,「個の力」です。ところが,次の行事,学芸会では合唱,合奏をやることになります。学芸会では,「個の力」ではなく,「集団の力」が試されます。君たちの「集団の力」を見せて下さい。5年生以下も,じっと見ています。期待しています。
 終わります。  


 
10月 第二学期始業式・・・平成25年10月17日


 短い秋休みが終わり,今日から2学期が始まりました。2学期は勉強する日数が,学年によって違います。4年以下は96日,5年生は,97日,6年生は93日間です。
 2学期のスタートに当たって,校長先生からは,皆さんには,今まで通り,「命を大切にすること」「あいさつ」「早寝・早起き・朝ご飯」を頑張ってほしいと思っています。
 それと,2学期は,もう二つ頑張ってほしいことがあります。
 一つ目は,「気持ちを合わせる」ということです。何のことか,ちょっと分かりづらいですね。具体的に言いましょう。2学期は11月に学芸会があります。もう練習が始まっている学年もあるようです。学芸会は,音楽を中心にやる学年,劇を中心にやる学年とがあります。ひまコスさんは開会の言葉をやってくれますね。楽しみにしていますよ。
 ところで,どの学年にも言えることですが,学芸会は一人が頑張っても絶対うまくいきません。例えば,一人の人がリコーダーが大変上手でも,全体の出来映えは決して良くはなりません。一人一人が一生懸命練習して,その音色が合わさって,すばらしい合奏が出来上がります。ですから,いい出来映えにするには,学年みんなの頑張りと「素晴らしい合奏にするぞ。学芸会を成功させるぞ」という「みんなの気持ちを合わせること」が大切なのです。「適当に練習しよう」とか,「周りの友達が上手に吹けば,僕なんか(私なんか)練習しなくても」と思ったのでは,決していい出来映えにはなりません。「気持ちを合わせる」ということを頑張って下さい。そうすれば,きっとお家の方やお客様から大きな拍手がもらえると思います。
 二つ目は,勉強のことです。2学期に頑張ってほしいのは,家庭学習です。7月に行った皆さんへのアンケートによると,市小の皆さんは,全体的に家庭での勉強時間が少ないです。中には,家庭学習を全然やっていない人もいることが分かりました。宿題を出されてもやらないことを平気に思っている人もいます。これは,非常に残念なことです。
 例えば,皆さんの中には,「漢字を読んだり,書いたりするのが苦手」という人がいると思います。その人が,漢字が得意になるには,毎日家庭学習を頑張って続けることです。実際,漢字を覚えるには,授業で1回や2回書いただけでは覚えられません。家庭での練習,勉強が絶対必要です。それしかありません。家庭学習で毎日コツコツ努力すれば,絶対漢字は得意になるはずです。どうか2学期は家庭学習を頑張ることに,努力してほしいと思います。
 2学期の始業式に当たり,二つお話ししました。それではこれでお話を終わります。



10月 第一学期終業式・・・平成25年10月11日

 今日で一学期の勉強が終わります。皆さんはこの一学期,104日間学校に来ました。
 4月の始業式の時に,校長先生から皆さんに一学期にお願いしたいことを三つ言いました。
 一つ目は,「命を大切にしよう」ということ。
 二つ目は,「挨拶をしっかりしよう」ということ。
 三つ目は,「早寝・早起き・朝ご飯」でした。
 ここで,三つについて,皆さんの一学期の様子を振り返ってみたいと思います。
 一つ目の,「命を大切にしよう」については,特に,「交通事故に遭わないようにしましょう」とお話しました。残念なことに,交通事故が3件起きてしまいました。幸い命がなくなるという事はありませんでした。よかったです。でも,一つ間違うとどうなったか分かりません。明日からの秋休みも含めて,これからも交通事故には十分気を付けてください。何度もお話ししていますが,一度失われた命は元に戻りません。生き返りません。だから,命に一度の失敗も許されません。これからも交通事故に気を付けましょう。
 二つ目の「挨拶をしっかりしよう」についてはどうだったでしょうか。校長先生は,これは大変良くなったと思います。特に,夏休み後に良くなったと思います。クラス毎の挨拶運動はもちろん,高学年を中心とした自主的な挨拶運動も大変良かったと思います。そして,この前のお話朝会で話したように,皆さんの挨拶の良さは地域の皆さんからも褒められています。これからも,自分から元気のよい挨拶をするようにしましょう。
 三つ目の「早寝・早起き・朝ご飯」については,まだまだです。7月のはじめに,「市小の皆さんの食事や生活について」のアンケート調査を行いました。その結果によりますと,市小では,夜遅くまで起きている人が非常に多いこと。特に,夜10時過ぎまで起きている人が多いことが分かりました。中には,11時過ぎまで起きている人もいました。起きている理由は,「何となく起きている」や「テレビやゲームをしていて,起きている」がその理由でした。夜遅くまで起きているため,「朝眠くて起きられない」「起こされてもまだ眠い」と感じている人が多いことも分かりました。そして,中には,朝ご飯を全然食べていない人も何人かいました。前にもお話したように,「早寝・早起き」は頭がすっきりします。「朝ご飯」,特に,花丸朝ご飯を食べると,頭の働きがよくなり,授業がよく分かるようになります。「夜ふかしや朝寝坊」をし,「朝ご飯を食べない」と頭の働きが悪いのです。ですから「早寝・早起き・朝ご飯」をしっかり守りましょう。
 さて,今日,担任の先生から通知表を頂きます。校長先生は,昨日までかかって皆さんの通知表を全部見ました。通知表には,頑張った点,これから努力しなければならない点が色々書いてあります。
良いことは,これからも続けてできるようにし,頑張らなくてはならないことは努力するようにしてほしいと思います。今日,帰ったら,おうちの人とよーく話し合ってみてください。それと,明日から短い秋休みに入ります。3連休を入れると5日間の秋休みです。交通事故などに遭わないようにしましょう。
 最後に。ゲーム場への出入りはダメです。大人と一緒でもダメです。しっかり覚えておいてください。
 それでは,10月17日にまた皆さんと会えるのを楽しみにしています。これでお話を終わります。



10月 授業参観・PTA懇談会・・・平成25年10月9日

 本日はご多用の中,授業参観・懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。
 授業をご覧いただき,子供たちの様子はいかがだったでしょうか。間もなく1学期が終了いたしますが,新しい学年で半年が過ぎての子供たちの成長の様子をご覧いただけたのではないでしょうか。
 さて,本日私からは4月下旬に実施しました「仙台市標準学力検査」の結果についてお話いたします。この検査は,3年生以上で実施したものですが,結果につきましては,1・2年生の保護者を含めて,全ての保護者の方に本日資料としてお渡しいたしました。ご覧になっていただきたいと思います。実施教科は,3年生は,国語と算数。4年生以上は,社会,理科を加えた4教科です。結果を見ると,今の市小の子供たちの学力の実態が分かります。私からは概要のみ申しあげますので,詳しくは学年・学級懇談でお聞き下さい。
 まず,市小の子供たちの学力は学年間でばらつきがあるということです。3年生は良好な結果でした。4年生は,テストの目標値には達していますが,仙台市の平均をやや下回った部分がありました。5年生は,国語と社会は良好でしたが,算数と理科で厳しい結果となりました。特に,算数は積み重ねの教科ですので,今のうちに取り返さないと中学校で大変になってきます。今後,改善策に基づいて弱い部分を中心に指導していくことになります。6年生は,今日お渡しするもう一つのテスト,文部科学省の全国学力テストの結果とも併せて,全体に良好な結果でした。以上仙台市標準学力検査結果について,その概要を申しあげました。今後,各学年とも課題となっている部分を中心に改善に取り組んで参ります。
 さて,ここからは,学力向上に果たす家庭の役割について,若干お話させていただきます。学力については,もちろん第一義的には,学校にその責任があることは申しあげるまでもありません。我々教職員はそのために,共同での研修や教える技術を学び合ったりし,自己研鑽にも励んでおります。しかし,今や学力向上は学校の力だけではどうにもなりません。そのためには,家庭学習も非常に大きなウエイトを占めることをご理解いただきたいと思います。
 ここでデータをお示しいたします。今から申しあげるデータは,7月に子供たち対象に行った「生活実態調査」の中の,4年生以上のデータです。それによりますと,市小の子供たちは,テレビとゲームの時間はしっかり確保しているものの,家庭学習の時間については,あまり確保されていないことが分かりました。
 まず,1日に2時間以上テレビを見ている子が全体の3割前後います。また,1時間半以上ゲームをしている子も約3割ぐらいおり,6年生は4割に達しています。2時間以上テレビを見ている子と,1時間半以上ゲームをしている子が同じ子だかどうかまでは,まだ分析はできていませんが,相当数重複しているものと思います。これに比べて,家庭での学習時間が30分以内と回答した子が約2割いるという結果になっています。中には家庭学習を全然していないという子もいました。担任がほとんど毎日宿題を出しているのにです。そして,担任の話によりますと,家庭学習をしてこない子が固定化されてきているということです。私はこのことを危惧しております。例えば,国語の漢字学習や計算問題は繰り返し練習することで身に付きます。それしかないのです。その大切な役割を果たすのが家庭学習だと思います。また,同じ調査によりますと,子供たちの睡眠時間が少ないこと,その事による朝の寝覚めの悪さ,そして食欲不振から朝食を食べない,排便をしないで登校するという子も相当いることが分かりました(朝食をほとんど食べない,毎日食べない子が全校で8%),(排便をしない子が全校の6割)。つまり,調査からいわゆる「悪循環」になっていることが見えてきました。
 確かに今の世の中,家庭の事情もいろいろあるかと思います。私自身も忙しく,我が子になかなか手を掛けられない時期もありました。ただ,心がけたのは,睡眠時間の確保と食事です。これはうるさく言いました。家庭の果たす役割の最低ラインだと思ったからです。そして,時々は宿題のチェックもやりました。
 本校では,今後も引き続き,教職員一同学力の向上に向けても努力して参りますが,各家庭におかれましても,十分な睡眠と食事,つまり「早寝・早起き・朝ご飯」への努力と家庭学習のチェックにご協力いただきますようお願いいたします。
 以上で私からのお話を終わりますが,本日,ボランティアとして3年生以下の託児(お預かり)のお世話をしていただいているのは,卒業生のお母様たちであることをご紹介しておきます。感謝申しあげたいと思います。
 それでは,この後の学級懇談・学年懇談へのご参加,よろしくお願い申しあげます。



10月 平成25年度 お話朝会・・・平成25年10月1日

 今朝は2つのお話をします。1つ目は,先週の水曜日に行われた6年生の陸上記録会について,5年生以下の皆さんへの報告です。
 開会式ではかなり雨が降り濡れながらの入場行進でしたが,6年生の皆さんの入場行進は大変立派でした。行進が終わっても雨は降り続いていたのですが,身動きせず,立派な態度でした。競技でも,選手の皆さんは練習の成果を発揮しようと一生懸命に頑張りました。その結果,10位以内の入賞者がたくさん出ました。惜しくも入賞は出来なかったものの,その他の選手も自分の記録を更新した選手がたくさんいました。近いうちに,報告会を兼ねた賞状の伝達がありますので,その時詳しいお話があります。
 6年生が頑張った陰には,5年生以下の皆さんの壮行会での応援,励ましがあったからだと思います。6年生の皆さんは,そのことに感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。そして,自分の成績におごることなく,「おかげさまで」という気持ちを忘れずに生活してください。君たち6年生の生活の様子については,5年生以下が見ています。お手本になるようにしてください。
 もう1つのお話です。9月のお話朝会の時,校長先生からこんなお話をしました。「皆さんの登下校を見守ってくれている人にもあいさつができるといいですね。」とお話ししました。そうです。黄色のジャンパーを着ている人達にです。
 先週の木曜日の朝,七十七銀行の前で,黄色いジャンパーを着ている人達がたくさん立っていました。秋の交通安全運動のために,旗を持って市小の皆さんの登校を見守ってくれていたのです。その中に校長先生もいました。登校してくる市小の皆さんは,そのジャンパーを着ている人達にも大きなあいさつをしてくれました。それは校長先生にも聞こえていました。だいたい皆さんが登校し終わり,そのジャンパーを着ている人達が解散することになりました。そうしたら,その人達からこう言われました。「子供たちの挨拶がとってもいいですね。あいさつをされるととっても気持ちいいですね。」と市小の皆さんのあいさつについて,お褒めの言葉をいただきました。校長先生も何だか嬉しくなりました。そして,「あいさつは人の心をとても気持ちよくするものなんだな」と思いました。
 今日は2つのお話をしました。終わります。



9月 平成25年度 お話朝会・・・平成25年9月3日

 
今朝は,夏休み後の皆さんのあいさつがだんだん良くなってきていることについてお話します。
 あいさつについては,校長先生はかねがね市小はあいさつが素晴らしいと思っていました。それが,先週の夏休み明け集会で,3人の児童代表の人のお話,あいさつすることの大切さについてお話があってから,皆さんのあいさつが更に良くなったと思います。声の大きさは勿論,自分からあいさつする人が増えたように思います。また,クラス毎のあいさつ運動も続けられています。更には,自主的に「あいさつ運動」を行っている人達のおかげもあると思います。これらのことがあって,あいさつがだんだん良くなってきているのだと
 ただちょっと気になっていることもあります。それは,先週の金曜日,学校に赤ちゃんを連れたお母さんが3人ほど学校見学に来た時のことでした。校長先生が3人の方の校舎案内をして回りました。1,2,3年生は授業をしていて,お客さんは教室の中に入りませんでした。そのうち,2時間目終わりのチャイムが鳴りました。行間休みが始まり,4,5,6年生の人達が教室から出てきて,ちょうどお客さんも3階校舎を歩いていました。その時,お客さんに出会った4年生,5年生,6年生の人達から,「こんにちは」のあいさつの声がほとんど出なかったのです。多くの人達が,ただ通り過ぎるだけでした。校長先生は,「あれ? 何故『こんにちは』の声が出ないのかな?」と思い,ちょっとがっかりしました。学校の中で出会う知らない大人はお客さんにほぼ間違いありません。学校のお客さんにも「こんにちは」のあいさつができればいいなと校長先生はその時思いました。
 それからもう一つ。これも先週,夏休み明けで,朝や帰りに交通安全のために見守ってくれている黄色のジャンパー(実物を見せる)を着た地域のおじさんから言われました。「校長先生,私が『おはよう』とあいさつしても,子供たちから『おはようございます』の返事があまり返ってこないんだよ。ちょっと寂しくなりますね。」と言われました。黄色の交通安全のジャンパーを着た人は「不審者」でも「変なおじさん」でもありません。皆さんの安全な登下校を見守ってくれている人達です。その人達にもあいさつができるといいですね。そうすると,そのおじさん達もやりがいがあると思います。
 今日は,皆さんのあいさつが更に良くなってきていること。しかし,校舎内で会ったお客さんにもあいさつすること。また,交通安全で見守ってくれている黄色いジャンパーを着た人にもあいさつしましょうと言うことをお話しました。     
それではこれでお話を終わります。



8月 平成25年度 夏休み明け全校集会・・・平成25年8月26日

 
 長い夏休みが終わり,今日からまた学校が始まりました。夏休み前に校長先生が全校集会で,「8月26日に,また皆さんの元気な笑顔に会えるのを楽しみにしています。」と言いました。その言葉どおり,夏休み中大きな事故もなく,今日皆さんが元気な顔をしているので校長先生はとってもうれしいです。
 ところで,夏休み,皆さんはどんなことが思い出に残っているでしょうか。プールに来て,水泳を頑張ったこと。お父さん,お母さんの実家に行って,お墓参りをしたことや夏祭りに参加したこと。家族で旅行したことなどいろいろあると思います。教室に戻ったら,みんなで報告できるといいですね。
 さて,今日から1学期後半の勉強が始まります。6年生は,9月25日に陸上記録会という大きな行事はありますが,各学年とも1学期の勉強のまとめの時期に入ります。授業に集中して,しっかり勉強してください。それには,授業中,先生のお話や友達の発言を真剣に聞くことが大切です。
 以前,校長先生は,市小の子供たちはあいさつがすばらしいと言いましたが,もう一つあります。それは,お話朝会や全校集会でのお話を聞く態度もすばらしいことです。今日の皆さんの話を聞く態度もすばらしいです。顔をきちんと校長先生の方に向けてお話が聞けています。この態度を授業中にもできたら,担任の先生のお話や友達の発言をきちんと聞くことができたら,きっと授業の中身ももっと理解できるようになると思います。
 それともう一つ。授業に集中するためには,睡眠(眠ること)とご飯を食べることがとても大切です。よく眠ると頭がすっきりします。ご飯,特に,朝ご飯をしっかり食べると,一日中,頭の働きがよくなります。つまり,「早寝・早起き・朝ご飯」です。「早寝・早起き・朝ご飯」の習慣を身に付けて,授業中に先生のお話や友達の発言をしっかり聞くと,勉強も今より分かるようになります。
 この後,2校時目に小野寺えり子先生と,今野聖子先生からこのことについてのお話もありますので,これもしっかり聞いてください。
 最後に,転校生が6人市小に来ました。皆さん仲良くしてあげてください。
 それでは,これでお話を終わります。



7月 平成25年度 夏休み前全校集会・・・平成25年7月19日


  先日,お話朝会で,校長先生が悩んでいることについてお話ししました。それは今年事故が多いこと,特に,廊下を走っていてぶつかったりしてのけがが非常に多いことについて悩んでいることをお話しました。朝会の時,4年生以上の学級代表の人に,自分のクラスで「廊下を走らないようにするためにどうするか」の取組についてお話してもらいました。大変いいお話しでした。その後どうなったか? 先生方で見ていました。その結果,はっきり変わったことがあります。それは,けが人が減ったことです。小野寺えり子先生が昨日教えてくれました。「校長先生,この前のお話朝会の後,廊下を走っていてけがする人がぐっと減りました。」とのことです。大変嬉しいことです。校長先生の悩みも少し軽くなりました。皆さんには,引き続き廊下を走らない約束を守ってほしいと思います。よろしくお願いします。
 さて,いよいよ明日から夏休みに入ります。4月の始業式,入学式から今日まで,71日間学校に来たことになります。入学式,運動会,修学旅行,野外活動など,行事だけでもたくさんありました。
 ここで,少しだけ,皆さんの勉強や生活の様子を振り返ってみましょう。
 1年生の皆さんは,学校にもすっかり慣れました。元気の良い朝のあいさつ「おはようございます」が印象的です。2年生は,1つ上の学年になり,すっかりお兄さんお姉さんらしくなりました。3年生は,リコーダーの勉強をしました。音楽の勉強がますます好きになりました。4年生,運動会での「市小ソーラン2013」,大迫力でした。すばらしかったです。5年生は,7月始めに野外活動がありました。登山はほぼ全員が頂上まで登れました。カレーライスもとてもおいしくできました。一方,「誰かがやってくれる」「誰かの後にやる」ではなく,「自分で考え,判断し,行動する」という「自分でやる」「自分がやる」という気持ちがまだ足りないことが課題として残りました。6年生は,運動会の組み体操がとてもすばらしい出来映えでした。見てくれたお父さん,お母さんがとても感動していました。また,修学旅行では,小学校生活最高の思い出ができたと思います。夏休みが終わると,「市小の顔」としての力を試される場面が益々たくさん出てきます。気を引き締めて頑張りましょう。
 明日から37日間の長い夏休みです。夏休みを迎えるに当たり,校長先生から3つのお願いがあります。
 1つ目 事故に遭わないようにしましょう。特に交通事故には気を付けてください。自分の命は自分で守りましょう。
 2つ目 規則正しい生活をしましょう。「早寝,早起き,朝ご飯」を守り,規則正しい生活をしましょう。また,家族間でも,「おはよう」「いただきます」「行ってきます」「ただいま」「お休みなさい」などの挨拶はしっかりしましょう。
 3つ目 夏休みにしかできないことを体験しましょう。お祖父ちゃんやお祖母ちゃんの家,親戚の家に出かけたりと普段あまり行かないところに出かけることも多いと思います。そして,お墓参りや夏祭りなどに参加することもあるかもしれません。そんな時にはせっかくのチャンスです。積極的に参加して体験してみてください。一方で,夏休みの課題,勉強にもしっかり取り組んでください。理科の観察や工作など,自分の興味あることにもどんどん挑戦してほしいと思います。
 以上,校長先生から夏休みを迎えるに当たり, 3つのお願いをしました。
 それでは,8/26に皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。



7月 平成25年度 お話朝会・・・平成25年7月9日


 校長先生には,最近悩んでいることがあります。困っていることがあります。それは,皆さんに事故が多いことです。今年になって交通事故もありました。幸い大きな事故にならなくて一安心していますが,悩んでいるのは,学校内での事故が多い点です。どのくらい多いのかを件数で言います。
 一昨年,学校内でけがをして病院にかかった人は16人でした。去年は,27人に増えました。そして,今年はまだ7月なのですが,もう35人になっています。幸い大事故にはなっていませんが,このままいくと大けが,命に関わる事故が起きるのではないかと大変心配しています。
 事故原因の多くは,廊下を走っていての事故,人と人がぶつかっての事故です。おでこと目がぶつかったり,おでこと歯がぶつかったりする事故が多いのです。そのため,校長先生から先生方には,「『廊下を走らない』という指導をしてください」とお願いしていました。皆さんに質問します。担任の先生方から「廊下は走らない」という指導を受けたことのない人,手を挙げてごらん? (誰も手を挙げない)   やはり皆さんは全員「廊下は走ってはいけない」と言うことは知っているのですね。ところが,廊下を走らないという約束が一向に守られない。校長先生は悩んでいます。
 昨日,代表委員会で「廊下を走らないようにするにはどうすればよいか」を議題にして話し合いが行われたそうです。この後,4年生以上,クラス毎に発表してもらいます。よく聞いて,「廊下は走らない」という約束を守ってほしいと思います。みんなでしっかり考えましょう。



5月 平成25年度 お話朝会・・・平成25年5月7日


 4月の末から続いた連休が終わりました。皆さんは,それぞれどんな思い出が残ったでしょうか。今日は,校長先生のこの連休で印象に残ったことをお話ししましょう。それは,プロ野球の元巨人軍の監督長嶋茂雄さんと,巨人軍や大リーグで活躍した松井秀喜さんが,国民栄誉賞をもらった様子をテレビで見たことです。
 国民栄誉賞とは,「多くの国民に尊敬されて,社会に明るい希望を与えるほどすばらしい成績を残した人」に贈られる賞です。校長先生は,特に,長嶋茂雄さんが印象に残りました。感激しました。
 長島さんは,巨人軍の選手時代に,日本一多くのヒットを打った選手でもありません。日本一ホームランをたくさん打った選手でもありません。でも,長島さんは,ここで絶対ヒットを打ってほしい時に,ここで絶対ホームランを打ってほしい時にホームランを打ってくれるバッターでした。みんなが期待している時に打ってくれる選手でした。このような選手はそういません。
 実は,校長先生も野球をやっていました。小学校時代から野球を始めました。校長先生が野球をやるきっかけは長島選手でした。長島選手にあこがれて野球を始めました。長島選手は校長先生にとっては,それほどかっこよかったのです。でも,そのかっこ良さの裏には,ものすごい努力をしていることも知っていました。畳がすり切れるほどバットを振る練習をしていたことも,ユニフォームが真っ黒に汚れるほど守る練習をしていたことも知っていました。それらを含めて校長先生は長島選手が大好きでした。小学生の頃,中学生の頃,毎朝,新聞を見るのも長島選手が載っている記事でした。テレビも巨人戦の中継でした。
 その後,長島さんは選手を引退し,巨人軍の監督をしたりしましたが,10年ほど前病気になり,今は,手足が不自由になり,お話しも上手には出来なくなりました。でも校長先生にとっては,長島さんは今でもヒーローなのです。皆さんにとってのヒーローは誰でしょうか。

 さあ,連休も終わり,今週から各学年とも運動会の練習が本格的になると思います。自分でめあてを持ち,しっかり練習し,本番を目指して頑張ってください。
 お話し終わります。



4月 平成25年度 入学式式辞 ・・・平成25年4月8日

 108人の新入生の皆さん,入学おめでとう。今日から皆さんは市名坂小学校の1年生です。この日が来るのを先生方みんなで,首を長くして待っていました。とても楽しみにしていました。それに,あちらにいらっしゃるPTAの方々や町内会の方々,幼稚園や保育所の先生方など大勢のお客様方も「入学おめでとう」とお祝いに来てくださいました。
 今から,校長先生が皆さんに2つのお話をします。それは,今日から守ってほしいことです。これを守ると,とても楽しい小学校生活になりますので,よく聞いてください。それではあそこの画面を見ながら話をしますよ。
 一つ目は,「あいさつをしましょう」ということです。
 まず,朝学校に来て,先生方に会ったら何てあいさつするでしょう?
そうだね。これは,「おはようございます」のあいさつだね。お友達にも「おはよう]と言えるといいですね。元気の良い声だともっといいですね。
 次に,学校では給食があります。1年生の皆さんは,今度の木曜日から給食が始まります。市名坂小学校の給食はとってもおいしいですよ。学校の自慢の一つです。さあ,給食を食べる時の挨拶はどう言えばいいのかな?
 そのとおり。「いただきます」だね。給食を作ってくれている人達に感謝しながら,「いただきます」が言えるといいですね。
 次の画面,これは何だろうね。
もう分かっちゃったね。そう,学校から帰る時は,先生方やお友達に,「さようなら」と言いましょう。お家に帰ったら,「ただいま」も忘れないでください。一つ目のお話は,「あいさつをしましょう」ということでした。
 次に二つ目のお話をします。二つ目は,皆さんが元気に学校に来るためのお話です。
 元気に学校に来るためには,夜,早く寝ることです。これを,「はやね」と言います。そして,「はやね」ができると,「はやおき」ができます。そして,「あさごはん」をしっかり食べましょう。「はやね」「はやおき」「あさごはん」は,とっても大切です。これができるとお勉強もすごく分かるようになります。みんなで「はやね・はやおき・あさごはん」と言ってみようか。それではいくよ。「さん,はい」
 「はやね・はやおき・あさごはん」
 これで,校長先生からの2つのお話は終わりです。
 それでは,1年生の皆さんは,姿勢を良くして,手を膝の上に置いて,お口を閉じて,少し待っていてください。
保護者の皆様に申し上げます。本日のお子さまのご入学,お祝い申し上げます。108人の新1年生を市名坂小学校の全職員,心からお迎えいたします。そして,今日から,学校がしっかりとお子様をお預かりさせていただきます。学校と家庭がよきパートナーとして,地域の力もお借りしながら,お子さまの教育に共に取り組んでいきたいと願っております。これからの6年間の学校生活,心配ごと,相談ごと必ず出て参ります。その際には,遠慮なく,学校にご相談下さい。市名坂小学校の職員は,それを受け止めるだけの姿勢は持っております。よろしくお願いいたします。
 最後になりましたが,PTA会長さんはじめ,ご来賓の皆様には,ご臨席を賜り,厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。どうか,この子ども達と学校を今後とも温かく見守って下さいますようお願い申し上げます。
 さあ,1年生の皆さん,明日からも元気に学校に来れますか? 大変元気の良い返事が聞けましたので校長先生も安心しました。
それでは,これで校長先生のお話を終わります。校長先生が礼をしますので皆さんも一緒に礼をしましょう。



4月 平成25年度 第1学期始業式講話 ・・・平成25年4月8日

 皆さんは,今日から一つずつ上の学年に進みました。ここから皆さんの様子を見ていると,「がんばろう」「しっかりやろう」という気持ちが伝わってきます。今の気持ちを忘れないで,しっかり頑張りましょう。それから,19人の転入生の皆さん,ようこそ,市名坂小学校に来てくださいました。早くこの学校の生活に慣れて,友達をたくさん作ってくださいね。迎える学級・学年の皆さんも,親切にしてあげてくださいね。
 さて,今年度,市名坂小学校は開校10年目を迎えました。区切りの年です。今年度,全校児童数は,585人でスタートします。10年目の年の,始業式に当たり,校長先生から皆さんに,今年守ってほしいこと,頑張ってほしいことを三つ話します。と言っても,三つともいつも校長先生がお話していることです。
 一つ目は「命を大切にしよう」ということです。
 特に,交通事故に遭わないようにしましょう。自動車に気を付けることはもちろんですが,登校中,自転車にも気を付けてください。通学路をいっぱいに広がって歩かないようにしてください。交通ルールを守り,自分で自分の命を守り,事故のないようにしてください。一度失われた命は元に戻りません。生き返りません。だから,命にやり直しはありません。命を大切にしてほしいと思います。
 二つ目です。それは,「あいさつや返事をしっかりしよう」ということです。あいさつは,市小全体の1年間の目標でもあります。「市小の子供たちはあいさつがすばらしい」と校長先生は思っています。そこで,今年さらに頑張ってほしいこと。それは,「自分からあいさつしよう」ということです。あいさつされるのを待つのではなく,「自分から進んであいさつしましょう」。また,返事も元気にできると良いですね。
 三つ目は,「早寝・早起き・朝ご飯」です。「早寝・早起き」は頭がすっきりします。朝ご飯は,頭の働きをよくし,授業がよく分かるようになります。「夜ふかしや朝寝坊」,そして,「朝ご飯を食べない」と頭の働きが鈍くなります。「早寝・早起き・朝ご飯」をしっかり守りましょう。
 以上,三つのお話をしました。これで校長先生のお話は終わりますが,今日は午後から入学式があります。6年生の皆さん,準備のお手伝いしっかりお願いします。今年は,君たちが「市小の顔」です。期待しています。他の学年の皆さんも,明日から1年生に親切にしてあげて下さい。
 これで,始業式に当たってのお話を終わります。



3月 第九回卒業式校長式辞 ・・・平成25年3月15日


  本日,岸晃夫RTA会長様始め多くのご来賓の方々においでいただき,ここに平成24年度卒業式を迎えることができましたこと感謝申しあげます。ありがとうございます。
 103名の6年生の皆さん,卒業おめでとう。皆さん一人一人に今卒業証書をお渡ししました。どの顔にも小学校を旅立つという決意の表情を見て取ることができました。
 皆さんの頭の中には今,市名坂小学校での6年間の思い出がいろいろ浮かんでいることと思います。先日,皆さんの思い出がたくさん詰まった卒業アルバムを見ていました。その中で,何人かの人が「中学校生活を楽しみたい」と書いていました。この文章を見た時,私はあることを思い出しました。そこで,卒業に当たって,私から皆さんに一つだけお話しをします。それは「中学校生活を楽しむ」ということです。
 去年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得した女子レスリングの吉田沙保里選手はオリンピックが始まる前,「3回目のオリンピックで,周りの人達が,今度も金メダル,金メダルと言うのでプレッシャーはありますが,思い切りオリンピックを楽しみたい」と言いました。実は,この「オリンピックを楽しみたい」と言った選手は他にもたくさんいました。しかし,競技が終わった後に,「オリンピックは楽しかった」と言った選手は何人いたでしょうか。活躍した選手もいる一方で,あっさり負けてしまったり,タイムが伸びず,思うような成績が上げられなくて,涙を流して悔しがる日本人選手のシーンも数多くテレビに映し出されました。そん中で,吉田選手は今回も金メダルを獲得しました。私は,もちろん吉田選手の試合にも感動しました。しかし,もっと感動したのは,吉田選手の金メダル決定直後に話したあるテレビ解説者の言葉でした。
 その言葉はこうでした。「このオリンピックが始まる前,多くの選手が『思い切りオリンピックを楽しみたい』と言いましたが,本当の意味で『オリンピックを楽しむ』という言葉は,本番までの血のにじむような努力・苦しみ・悩み・プレッシャーなどがあって,それらを乗り越えるために,誰にも見えないところで黙々と練習し,それらを乗り越えた人だけが言える言葉であり,それを言う資格があるのです。多くの選手が本番の競技で実力を発揮できなかったのは,吉田選手のようなぎりぎりまでのがんばり・努力がどこか足りなかったのではないでしょうか。自分の中で,「やれることは全てやった」という満足感と自信のある選手だけが,「オリンピックを楽しむ」と言う資格があるのではないでしょうか?」 解説者はこのように話していたのです。私には感動的な言葉でした。
 確かに,勝負には時の運もあります。どんなに努力しても,運に見放されることがあります。しかし,皆さんも見たかもしれませんが,オリンピック本番の吉田選手には,妙に落ち着いた雰囲気がありました。あの落ち着いた雰囲気は,多分誰にも負けない練習と苦しみを乗り越えた表情だったのかもしれません。
 卒業生の皆さん。皆さんは,4月から中学校に進みます。中学校は,小学校とはまた違った,やりたいこと,やらなければならないことがたくさんあります。この2月から3月にかけて,校長室で皆さんと給食を一緒に食べました。その時,皆さんの多くが,「中学校では,部活と勉強を両立させたい」と言いました。もしそう考えるならば,「努力」,それも「毎日の継続した努力」が必要なのです。見たいテレビもあるし,ゲームもやりたい。メールもしたい。これらを全部好きな時間だけやると,本当の意味で「中学校生活を楽しむ」ことはできないと思います。私は,皆さんに何も吉田選手のような努力を求めているのではありません。私が言いたいのは,一時的なその場限りの楽しみだけに流されることなく,あるところで我慢することが本当の意味の「中学校生活を楽しむ」ことにつながるのだと思うのです。早く自分に合った中学校での生活リズムを確立し,それを身に付けて,中学校生活を楽しんでください。
 保護者の皆様に申し上げます。本日のお子様のご卒業おめでとうございます。同時に,これまでの皆様のご労苦に対しまして敬意を表しますと共に,6年間の小学校教育へのご理解とご協力に感謝申しあげます。
 中学校は,小学校時代とはまた違った試練も待ち受けているものと思います。また,子どもたちは多感な思春期を迎えております。「正しいことは正しい」「間違っていることは間違っている」ときちんと教えてください。しかし,一方では,安易に保護者の価値観を押しつけることなく,自分でどの道を選択するか「自己決定」できるよう育てていただきたいと思います。

 さあ,卒業生の皆さん,本当の意味での「楽しい中学校生活」にするために,「毎日の継続した努力」を忘れず中学校生活を送ってください。
 これを以て式辞といたします。



2月 授業参観・懇談会挨拶 ・・・平成25年2月22日・25日

  本日はご多用の中,またお寒い中,今年度最後の授業参観・懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。今年度も,保護者の皆様には,本校教育活動の充実のため,各種ボランティア活動・PTA活動等に積極的なご協力・ご支援をいただきました。厚く御礼申しあげます。
 さて,子供たちは大きな事故もなく,全員元気でまもなく最後の月,3月を迎えることとなります。一時心配されましたインフルエンザの流行も,今日現在全校で「0」と言うことで,ほっとしております。また,先々週お便りを出しました「水痘」につきましても,すっかり収まりました。
 本日,私からは,2点についてお話しさせていただきます。
 1点目は来年度の学級編制,いわゆるクラス替えについてです。これにつきましては,来年度も全学年でクラス替えを行う事といたします。なお,現在の1年生の来年度の学級編制の見通しにつきましては,懇談会で担任から説明を申しあげますので,お聞きいただきます。
 2点目は,2月20日,プリントでお知らせした「みんなの食事や生活についてのアンケート」結果についてです。ご案内のとおり,子供たちの下校後の様子を丸ごと調査したものです。調査の結果,市小の子供たちの傾向が見えてまいりました。
 時間の関係上,要約してお話しします。まず,「就寝時刻が遅い児童は,学校に来ても授業中眠気を感じ,学習意欲がわかなかったり,イライラを感じたりするなど,心身の健康問題を抱えやすいこと」。そして,それは,「学校に行きたくない」との登校意欲の減退にもつながっていることが分かりました。逆に「早寝,早起き」は,「朝のすっきりした目覚め」や「朝の食欲アップや排便の習慣にも好影響を及ぼし,朝の生活に余裕が生まれ,心と体の準備を整った状態で,1日のスタートができている」ことが分かりました。つまり,「早寝・早起き・朝ご飯」の習慣が身に付いている児童は,「生活のリズムが整っており,登校意欲が高く,学習意欲も高い」という傾向が見えてまいりました。
 私は,常々,「早寝・早起き・朝ご飯」は,学力向上とも関連するものだと申しあげてまいりました。各家庭におかれましては,バランスの良い朝食,本校ではこれを「花丸,朝ご飯」と呼んでおりますが,この「花丸,朝ご飯」にもご配慮をいただくことによって,「こころ」も「からだ」も健康な市小の子供に育ちます。これらの点につきまして,ご協力いただきますようお願いいたします。一方で我々教職員は,充実した授業が展開されますように,更に頑張ってまいりたいと思います。
 なお,「早寝・早起き・朝ご飯」は「元気の良いあいさつ・返事」と並んで,来年度も「学校・家庭・地域」が協力して取り組む市名坂小学校の「協働型重点目標」といたしますので,よろしくご理解・ご協力をお願いいたします。
 本日は,以上2点について申しあげました。
 最後になりましたが,PTA会長さんはじめPTA役員の皆様には,この1年間大変お世話になりました。心より感謝を申しあげ,あいさつといたします。



2月お話朝会挨拶 ・・・平成25年2月5日

  今日は,1月にあったちょっといい話をします。短いお話です。
 その日,校長先生は学校に来ないで,朝からお出かけ,つまり出張でした。家を7時半頃に出て,出張先に向かいました。ちょうどその時間は近くの学校の登校時間で,歩道を小学生が歩いていました。
 校長先生の車が信号のない横断歩道にさしかかったところ,小学生が3人ほど,3,4年生ぐらいでしょうか,その子供たちが右手を挙げて,『向かいの歩道に渡りたいので,横断歩道を渡らせてください。』という仕草をしました。校長先生は,後ろの車とは距離もあったので,横断歩道の前で止まり,その子供たちに横断歩道を渡らせることにしました。子供たちは,校長先生の車が止まったのを見て,右左の安全を確認してから足早に向かい側の歩道に渡りました。
 渡り切ったその子供たち。次の瞬間,3人とも校長先生の方に向かって,揃ってペコリと頭を下げました。その仕草がかわいいこともありましたが,校長先生はとても気持ちが良くなりました。清々しい気分になりました。
 道を譲ってくれた人への感謝の気持ち,「ありがとう」の気持ちを,頭を下げて「礼をする」という簡単な方法で表すだけで,人をとっても気持ちよくさせてくれるものだなあと校長先生は,その子供たちから感じました。
 その日は一日中,とても気持ちのいい日になりました。これでお話を終わります。



平成24年度 冬休み明け全校集会講話 ・・・平成25年1月8日

 皆さん,明けましておめでとうございます。今日から,平成25年の勉強が始まります。冬休み前の集会で,校長先生から皆さんに「事故のない冬休みにしてほしい。特に,交通事故に気を付けてほしい」ということを話しました。今のところ校長先生には,皆さんが事故に遭ったなどの連絡は入っていません。大変嬉しいことです。誉めてあげたいと思います。
 さて,新年に当たって,最近野球選手を引退した松井秀喜選手についてお話しします。
松井選手は,日本のプロ野球読売ジャイアンツで活躍し,その後アメリカのニューヨークヤンキースなどで約10年間プレーしました。ヤンキースタジアムでの最初の試合では,満塁ホームランを打つなど華々しい活躍でした。4年前の2009年には,世界一のチームを決めるワールドシリーズで,一番活躍した人に贈られる「最高殊勲選手」に選ばれ,ヤンキースが世界一になるために頑張りました。
 しかし,校長先生は松井選手が何よりもすばらしかったのは,約14年間,連続1768試合,1試合も休まずプレーしたことだと思っています。例えば,皆さんにとって小学校生活6年間,病気もしないで1日も休まず学校に来ることは大変難しいことです。ちなみに,去年の卒業生で,6年間1日も欠席しなかった人はたった1人だけでした。松井選手は,野球の試合でそれを約14年間続けたのです。
 しかし,松井選手の連続出場記録が途切れる日が来ました。それは,試合中外野を守っていて,グラウンドすれすれに飛んできたボールを取りに行った時に手首を骨折してしまったのです。結局,その試合で記録は途切れてしまいました。
 その後の,松井選手はけがに悩まされることになりました。そして,いろいろなチームにトレードされましたが,あまり活躍出来なくなりました。松井選手は引退する時に,「努力しても自分の思ったとおりの結果が出なくなったので引退します」と語ったそうです。
 実は松井選手は,日本でプレーしている時から,試合のある日もない日も,人の見ているところではもちろん見ていないところでも,常にトレーニングを行い努力をしていたそうです。毎日同じ時間に起き,トレーニングも含め同じ生活を送り,同じ時間に寝ていたそうです。人から誘われても,決して夜ふかしをしたりだらけた生活はしなかったそうです。それは,試合で全力が出せるようにするためだそうです。野球選手としての約20年間,努力をしない日はなかったそうです。校長先生が,松井選手の話を聞いて感じたのは,努力することの大切さです。何でも口で言うのは簡単です。しかし,何年間もこつこつ努力することはなかなかできないものです。
 皆さんは新年を迎えるに当たって,初詣などに出かけて,今年頑張ること,目標などをお祈りした人が多かったと思います。松井選手の例からも分かるように,頑張ることや目標を達成するには,努力することが大切です。努力しない人は成長しません。これはどんなことにも当てはまります。
 さあ,今日から2学期後半が始まります。残された3か月,学年のまとめをしっかりやって下さい。特に,6年生の皆さん,いよいよ卒業までのカウントダウンですね。残された3か月はあっという間に過ぎてしまいます。1つ1つのことに全力でぶつかって,悔いのない生活を送って下さい。卒業式での君たちの表情を楽しみにしています。
 以上でお話を終わります。



平成24年度 冬休み前全校集会講話 ・・・平成24年12月21日


 今日はちょっと嬉しいニュースからお話しします。
 2・3日前に市小に大人の女性の人から電話がありました。その人は,とても大切にしていたマフラーをなくしたのだそうです。どこでなくしたのか分からず,地下鉄の駅やバス会社にも聞いたのですが,見つからなかったそうです。そこで,最後に泉警察署に連絡したら,「届いていますよ」と言われ,無事マフラーを受け取ったそうです。その人は,嬉しくて,「誰が拾ってくれたのでしょう。その人にお礼を言いたいのですが。」と警察に拾った人を尋ねました。警察では,拾ってくれた人の家に連絡しました。ところが,そのお家では,「お礼は結構です。」と遠慮したそうです。警察は,「拾った人は市小の子供ですよ」とだけ教えてくれました。それで,マフラーを落とした人が学校に電話をくれて,「校長先生からその人にお礼を言ってください。」とお願いされたというわけです。校長先生は,今,ここで「拾ってくれた人は誰ですか?」とは聞きません。ただ,その人にこれだけ言います。 「いいことをしましたね。」

 さて,今年の勉強も今日で終わりです。簡単に,今年を振り返ってみましょう。
 入学式。ランドセルが重そうに見えましたが,1年生の皆さんも今ではずいぶんたくましくなりました。運動会,みんな頑張りました。修学旅行。今年は,また会津方面に行くことができました。7月の5年生の野外活動。雨のため,泉が岳頂上までの登山は出来ませんでしたが,テントに泊まるという貴重な経験をしました。プールの勉強では,皆さん,たくさん泳げるようになりました。陸上記録会。市小始まって以来の最高の成績でした。しかし,それ以上にすばらしかったのは,ものすごい暑さの中,選手の気持ちを盛り上げた応援のすばらしさだったと思います。団長さんを始めとする,応援の人ご苦労様でした。学芸会もすばらしかったですね。見に来てくれた家族の人はもちろん,地域の方にも大変褒めていただきました。このように,いろいろな思い出と共に,平成24年もおしまいです。

 明日から17日間の冬休みに入ります。冬休みは,お正月もあり,お年玉をもらったり,お家や地域でのいろいろな行事もあり,普段の休みとはまた違ったことがたくさんある休みです。冬休みの生活については,この後お話があります。校長先生からは,皆さんに一つだけお願いがあります。 それは,「事故のない冬休みにしてほしい」ということです。特に,交通事故に気を付けてほしいと思います。市名坂小学校の学区は大変交通量の多い学区です。自動車はもちろん,自転車の通行量も多いです。ふざけたり,友達と追いかけっこなどして歩いたりすると,交通事故に巻き込まれる危険があります。冬休み中も油断することなく,交通事故に遭わないよう,「自分の命は自分で守って」ください。そして,1月8日には,元気よく「明けましておめでとうございます」の挨拶が出来ればいいなと願っています。
 それでは良い年を迎えてください。お話終わります。



10月 平成24年度 第2学期始業式講話・・・平成24年10月11日

  短い秋休みが終わり,今日から2学期が始まりました。終業式の時に,校長先生から,「10月11日には,皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。」と話しました。その通りに,今日皆さんの元気な顔に会えたこと,とても嬉しく思います。

 さて,2学期は,勉強する日数が学年によって違います。1年生から4年生までは,101日,5年生は102日,6年生は98日間です。
 2学期のスタートに当たって,校長先生からは,今まで通り,「あいさつ」と「早寝・早起き・朝ご飯」,それに,「交通事故に遭わないようにしよう。」ということを頑張ってほしいと思っています。これは,全校の皆さん,共通のめあてにしてほしいと思います。
 もう一つ頑張ってほしいことがあります。それは,2学期は皆さんがそれぞれに,「自分のめあてを持った生活をしてほしい」ということです。先日いただいた通知表に,1学期頑張ったこと,これから頑張ること,いろいろ書かれていたと思います。
 例えば,「家庭学習を毎日頑張ったので学習成績が上がった事」,「ノートに字をきれいに書くのを頑張った事」,「苦手だったプールの勉強を頑張り,25b泳げるようになった事」が書かれた人。反対に,いい事ばかりでなく,これから頑張らなければならない事,反省しなければならない事を書かれた人もいました。
 例えば,「やればできる力はあります。毎日の家庭学習をしっかりがんばりましょう。」とか,「手を上げて発表することが少ないのが残念です。2学期は,手を上げて,発表することを頑張りましょう。」などと書かれた人もいました。皆さんが,2学期のめあてを考える時のヒントは,例えば,今話した通知表の中にもたくさんあると思います。めあてを決めて,そのめあてに向かって努力することは,皆さんの大きな成長につながります。今日から明日にかけて,各クラスで,2学期のめあてを考える機会があると思います。自分で自分のめあてをしっかり考えてください。よろしくお願いします。
 
 最後に6年生にお話しします。君たちに残された小学校生活はあと半年です。これからの学校生活の一つ一つに必ず「小学校生活最後の」という言葉がつきます。「小学校生活最後の学芸会」「小学校生活最後の児童会祭り」などです。残された半年間,この市小で学んで良かったなと思えるような思い出を一つでも多く作って下さい。陸上記録会のすばらしい成績とすばらしい応援を思い出してください。君たちは力を持っています。そのすばらしい力を学芸会などの行事や学習面,生活面に生かしてください。「誰かがやるだろう」と言うような友達の行動を待つのではなく,「ぼくが」「私が」行動を起こしてください。良い行動は必ず友達や先生方に認められます。自分の成長にもつながります。つまらない,目先の楽しさに目を奪われることなく,常に自分を振り返りながら,悔いのない小学校生活を送って下さい。そして,年度始めに私からお話しした,立派な「市小の顔」になって卒業式を迎えられることを願っています。
 それではこれでお話を終わります。


10月 平成24年度 第1学期終業式講話・・・平成24年10月5日

 今日で1学期の勉強が終わります。皆さんはこの1学期,ちょうど100日間学校に来ました。
 4月の始業式の時に,校長先生から皆さんに1学期にお願いしたいことを三つ言いました。
 一つ目は,「命を大切にしよう」ということ。
 二つ目は,「挨拶をしっかりしよう」ということ。
 三つ目は,「早寝・早起き・朝ご飯」でした。

 ここで,この三つについて,皆さんの1学期の様子を振り返ってみたいと思います。
 一つ目の,「命を大切にしよう」については,特に,「交通事故に遭わないようにしましょう」とお話しました。市小学区は,ものすごく自動車や自転車の通行量が多いところです。交通ルールを守り,自分で自分の命を守り,事故のないようにしてくださいとお話しました。残念なことに,最近また交通事故が起きてしまいました。幸い軽いケガで済みましたが,これからも交通事故には十分気を付けてください。校長先生が何度もお話ししていますが,一度失われた命は元に戻りません。生き返りません。だから,命に一度の失敗も許されません。交通事故に気を付けましょう。
 二つ目の「挨拶をしっかりしよう」についてはどうだったでしょうか。
 「市小の子供たちは挨拶がすばらしい」と校長先生は常々思っていました。ところが,最近はそうでもないなと感じています。ちょっとがっかりしています。特に,夏休みが終わったあたりから,ちょっとがっかりが続いています。
 校長先生が朝学校前のセブンイレブンのところで見ていますと,「自分から元気な挨拶をしてくれる人」も多いです。これは大変嬉しくなります。「小さい声での挨拶」の時には「もう少し大きな声で挨拶しようよ」と校長先生は心の中で思ってしまいます。がっかりするのは,挨拶しても返してくれない時です。こんな時には大変がっかりしてしまいます。
 世界の国にはいろいろな言葉があります。いろいろな言葉があっても,どの国にも挨拶は必ずあります。そして,挨拶は,知らない人とも仲良くなれる,最も簡単で最も大切な方法です。
 6年生の皆さんに特にお話ししておきます。卒業して,中学校で先輩たちとうまく付き合う方法は,自分から挨拶することです。これが何より大切です。全校の皆さん。大きな声で,挨拶をきちんとしましょう
 三つ目は,「早寝・早起き・朝ご飯」です。7月のはじめに,「市小の皆さんの食事や生活について」のアンケート調査を行いました。その結果によりますと,市小では,夜遅くまで起きている人が非常に多いこと。特に,夜10時過ぎまで起きている人が多いことが分かりました。起きている理由は,「何となく起きている」や「テレビやゲームをしていて,起きている」がその理由でした。夜遅くまで起きているため,「朝眠くて起きられない」「起こされてもまだ眠い」と感じている人が多いことも分かりました。そして,中には,朝ご飯を全然食べていない人が8人もいました。
 前にもお話ししたように,「早寝・早起き」は頭がすっきりします。「朝ご飯」を食べると,頭の働きがよくなり,授業がよく分かるようになります。
 「夜ふかしや朝寝坊」をし,「朝ご飯を食べない」と頭の働きが悪いのだそうです。ですから「早寝・早起き・朝ご飯」をしっかり守りましょう。

 さて,今日,帰るときに,担任の先生から通信票を頂きます。校長先生は,昨日までかかって,皆さんの通信票を全部見ました。
 通信票には,頑張った点,これから努力しなければならない点が色々書いてあります。良いことは,これからも続けてできるようにし,頑張らなくてはならないことは努力するようにしてほしいと思います。今日,家に帰ったら,おうちの人とよーく話し合ってみてください。

 明日から短い秋休みに入ります。3連休を入れると5日間の秋休みです。「早寝・早起き・朝ご飯」の規則正しい生活をし,交通事故などに遭わないようにしっかり生活をしましょう。
 最後に,最近ゲーム場での事件が多くなっています。ゲーム場への出入りはダメです。大人と一緒でもダメです。しっかり覚えておいてください。
 それでは,10月11日には,皆さんと元気な挨拶で会えるのを楽しみにしています。
 これでお話を終わります。


8月 夏休み明け集会挨拶 ・・・平成24年8月27日

 長い夏休みが終わり,今日からまた学校が始まりました。夏休み前に校長先生が全校集会で,「8月27日に,また皆さんの元気な笑顔に会えるのを楽しみにしています。」と言いました。その言葉どおり,今日皆さんがとても元気な顔をしているので校長先生はとってもうれしいです。
 ところで,夏休み,皆さんはどんなことが思い出に残っているでしょうか。プールに来て,水泳を頑張った事。お父さん,お母さんの実家に行って,お墓参りをした事や夏祭りに参加した事。あるいは,家族で旅行をした事などいろいろあると思います。
 思い出と言えば,この夏休み中にロンドンオリンピックがありました。実は校長先生のこの夏休みの一番の思い出は,このロンドンオリンピックでした。皆さんも,オリンピック見ましたか。陸上競技男子100Mのボルト選手。速かったですね。10秒もかからないで,あっという間に100Mを駆け抜けてしまいました。ボルト選手はこの前のオリンピックに続き,100M,200Mと金メダルを取り,自分で言っていた「伝説の選手」になりました。
 サッカーのなでしこジャパンの頑張りもすごかったですね。惜しくも決勝で負けてしまい,銀メダルでしたが,日本中に感動を与えてくれました。
 体操の内村航平選手。内村選手の空中でくるくる回ったりする演技を見ていると,まるでバネ仕掛けのロボットが演技しているようで,人間があんな動きができるとは信じられないようなそんな演技でした。
 また,印象に残っている選手としては,女子レスリングの小原ひとみ選手。今まで,オリンピックに出るチャンスに恵まれず,一度は選手をやめてしまったのですが,「自分にはやり残したことがある」ということで,もう一度選手に戻り,厳しい練習に耐えてのオリンピックへの参加でした。そして,年齢が31歳なので「最初で最後のオリンピック」と心に決めて参加しました。金メダル。小原選手のうれし涙に,校長先生も思わず,もらい泣きしてしまいました。
 オリンピックのお話の最後です。実は,校長先生のロンドンオリンピックでの一番の印象的なシーンは,水泳の男子400Mメドレーリレーでした。見た人いますか。メドレーリレーとは,4人の選手がそれぞれ,背泳ぎ,バタフライ,平泳ぎ,自由形を100Mずつ泳ぎ,チーム毎の順位を争う競技です。日本チームの中で,北島康介選手はこのオリンピックで,個人競技の100M,200Mで金メダルが期待されていました。前回のオリンピックとその前のオリンピックで,北島選手は平泳ぎで100M,200Mとも金メダルを取っていて,併せて4個の金メダルを取っていたのです。しかし,今回のオリンピックでは,残念ながら金メダルはおろか,銀メダルも銅メダルも取れていませんでした。そして,メダルの最後のチャンスが,このメドレーリレーだったのです。
 試合の直前,チームメートの一人がこう言ったそうです。「北島さんをこのまま手ぶらで日本に帰すわけにはいかない。4人でがんばってメダルを取ろう」と。    
 レースが始まりました。レースは4人全員の頑張りで2位。金メダルではありませんでしたが,銀メダルを取ることが出来ました。校長先生は,この銀メダルは金メダルにも負けない,4人が心を一つにした,まさにチームワークが取らせた価値のある銀メダルだと思いました。
 ロンドンでは,間もなく今度はパラリンピックが始まります。パラリンピックとは,手足が不自由な人や目が見えなかったり,耳の聞こえない人達,つまり障害のある人達のオリンピックです。夜寝るのが遅くならない程度に見てみてください。きっと感動するシーンがいくつもあると思います。
オリンピックの話はここまでにします。
 今日の最後のお話をします。今日から1学期後半の勉強が始まりました。各学年とも1学期の勉強のまとめの時期に入ります。授業に集中して,しっかり勉強してください。それには,授業中,先生のお話や友達の発言を真剣に聞くことが大切です。
 6年生は,9月13日に陸上記録会という大きな行事があります。あさってから練習が始まります。短い練習期間です。特に,気持ち,つまり,やる気,意欲が大切です。熱中症に注意しながらも,気合いを入れて頑張ってください。
 それでは,これでお話を終わります。



7月 夏休み」集会挨拶 ・・・平成24年7月20日



いよいよ明日から夏休みに入ります。4月の始業式,入学式から今日まで,71日間学校に来たことになります。入学式,遠足,運動会,修学旅行,野外活動など,行事だけでもたくさんありました。
 ここで,少しだけ,皆さんの勉強の足跡を振り返ってみましょう。
 1年生の皆さんは,学校にもすっかり慣れました。広い広いプールの勉強にも楽しく取り組んでいます。2年生は,1つ上の学年になり,自分のことを自分で出来るようになりました。すっかり,お兄さんお姉さんらしくなりました。3年生は,リコーダーの勉強をしました。音楽の勉強がますます好きになりました。そうそう,校長先生から見ると,3年生は,ずいぶん背が伸びたなあと感じています。4年生,新しくクラブ活動に参加しました。とても楽しく活動している様子が印象的です。5年生は,先週,野外活動がありました。カレーライス,とてもおいしかったようですね。登山はあいにくの天気で,水神までしか行けませんでしたが,水神の水が冷たくてとっても気持ちが良かったです。「発見,自主,協力,感動」を体験してきました。6年生は,運動会の組み体操がとてもすばらしい出来映えでした。見てくれたお父さん,お母さんがとても感動していました。また,修学旅行では,「出会い・ふれあい・学び合い」を合い言葉に思いっきり楽しむことができ,小学校生活最高の思い出になったと思います。
 さて,明日から37日間の長い夏休みです。夏休みを迎えるに当たり,校長先生から4つのお願いがあります。
 1つ目 規則正しい生活をしましょう。「早寝,早起き,朝ご飯」を守り,規則正しい生活をしましょう。
 2つ目 挨拶をしましょう。市小の皆さんのよいところは,挨拶がしっかりできることです。夏休みも,家族間でも,「おはよう」「いただきます」「行ってきます」「ただいま」「お休みなさい」などの挨拶はしっかりしましょう。また,近所の人や知り合いの人にも元気のよい「おはようございます」「こんにちは」の挨拶ができるといいですね。
 3つ目 夏休みにしかできないことを体験しましょう。お祖父ちゃんやお祖母ちゃんの家,親戚の家に出かけたりと普段あまり 行かないところに出かけることも多いと思います。そして,お墓参りや夏祭りなどに参加することもあるかもしれません。そんな時にはせっかくのチャンスです。積極的に参加して体験してみてください。また,夏休みは一つのことにじっくり取り組むにはいい機会です。理科の観察や工作など,自分の興味あることにどんどん挑戦してほしいと思います。
 4つ目 事故に遭わないようにしましょう。特に交通事故には気を付けてください。自分の命は自分で守りましょう。
 以上,校長先生から夏休みを迎えるに当たり, 4つのお願いをしました。この後,「夏休みの暮らし方」についてのお話があります。お話をしっかり聞いて約束を守り,事故のない楽しい夏休みにしてください。
 最後に,今日で,よその学校に転校する人が12名いるのですが,その人たちにお話します。新しい学校に行っても,早く友達を作り,頑張ってください。そして,時々,市名坂小学校のことも思い出してください。元気でね。
 それでは,8/27に皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。


7月 授業参観・懇談会挨拶 ・・・平成24年7月6日


本日はご多用の中,授業参観・懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。授業をご覧いただき,子供たちの様子はいかがだったでしょうか。それぞれ学年が一つずつ上がり,3ヶ月が過ぎましたが,子供たちの成長の様子もご覧いただけたのではないでしょうか。
 さて,今年度,これまでの子供たちの様子を振り返ってみますと,4月には,始業式,入学式,1年生を迎える会,そして,家庭訪問。5月には,遠足,運動会,6月には修学旅行などがありました。子どもたちにとっても楽しい思い出がたくさんできたものと思います。特に,運動会については,終了後,多くの保護者の皆様からたくさんの感動の言葉と共に,子供たちの成長したことへのお褒めの言葉をいただきました。学校としても指導のしがいがあったと嬉しく思っております。
 今後につきましても,早速来週には5年生の泉が岳での野外活動があります。5年生はその事前学習の真っ最中。きっと楽しい思い出と共に,たくましさも身に付けてくれるものと期待しております。
 PTA活動を振り返ってみましても,PTA新聞「かむりがわ」の仙台市小中学校PTA広報誌コンクール「銀賞」受賞,また,つい1週間前には,区P連バレーボール大会での優勝など嬉しいニュースが続きました。
 さて,年度始めのPTA総会でも若干お話しいたしましたが,私は今年度の学校経営の柱を,「地域連携」と位置づけております。今や,学校が学校だけの力で教育を進めることは非常に難しい時代になっていると思っております。学校・家庭・地域が,力を合わせて子供たちの教育に取組むべき時代に来ていると思っております。幸い市名坂小学校は,日頃から多くの保護者の皆様や地域の皆様にボランティアとしてご協力いただいております。その数,年間延べ2000〜3000人に上ります。
 実は,今日も非常に感激したことが2つございました。ちょっとご紹介させていただきます。今日,5年生の米作りにアドバイスしてくださっている若生さんが2時間目においでになり,「その後,苗が無事に育っているか気になって,やって来ました。」とのこと。そして,丈夫に苗が育つようにと,ご自分の家から肥料を持ってきて自らまいてくださいました。また,同じ時間頃,学校の森では,森の「管理運営委員会」の副委員長さんである祭城さんを始め,4人の友愛町の皆さんが,森の草刈りをしてくださっていました。この暑い中,草刈り機を操作して,汗だくになりながら取り組んでくださっていました。学校へ事前のお知らせがあったわけでもなく,祭城さんのお話では,「草が伸びているから,草刈りをしたいので,手伝ってくれないか?」との声掛けで即集まってくれたとのことでした。
 私は,この2つの話を聞いて,「子供たちを思う」「学校を思う」地域の方々の気持ちに感動さえ憶えました。
 さて,話を戻しますと,こういった学校を支える力をさらに確固たるものにするために,本校では,仙台市教育委員会の事業であります「学校支援地域本部」設置の申請をしておりましたところ,この度認可をいただきました。
 「学校支援地域本部」とは,簡単に言いますと,「地域に創られた学校の応援団」です。ボランティアと学校をつなぐシステムとお考えいただければよろしいと思います。その支援本部のキーパーソンでありますコーディネーター役,本校では,スーパーバイザーと呼びますが,今回この役目を,お二人の方にお願いしてございます。お一人は,卒業生の保護者である,三澤かおるさん,もうお一人は,現6年生の保護者である,伊達実枝さんです。
今まで,お二人には,実質スーパーバイザーの役目を果たしていただいておりました。今後お二人には,改めて学校とボランティアの橋渡し役としてご尽力いただき,学校,家庭,地域の力をより一層結集し,子供たちを育てていきたいと考えております。
 そして,もう一方,私は,昨年度に引き続き,学校,家庭,地域が一緒に取り組む,具体の努力目標を二つ設定いたしました。これにつきましては,「市名坂プラン24」というタイトルで,年度始めに各家庭にペーパーで配付しております。
 一つ目が,「あいさつや返事がしっかりできる子供の育成」
 二つ目として,「早寝・早起き・朝ご飯」 です。
 このうち,「あいさつや返事がしっかりできる子供の育成」については,学校内の活動として,「挨拶運動」と言うことで,毎月,「1」と「7」の付く日,これは「市名坂小」の「いちな」にちなんでおりますが,「1」と「7」の付く日に,クラス毎に正門の前に立って,元気よく「おはようございます」と登校してくる子供たちに向かって声をかけることによって,あいさつの徹底を図るべく,全校で取り組んでおります。
 今年は,この取組をさらに地域にも広げたいと考えており,今後,町内会等へポスターを配り掲示をお願いすることにより,学校,家庭,地域全体での取り組みに発展させたいと考えております。その点での取組であることを保護者の皆様にもご理解いただき,ご家庭での「あいさつ運動」もよろしくお願いいたします。
 二つ目の目標は,「早寝・早起き・朝ご飯」です。
 「早寝・早起き・朝ご飯」は子供たちの基本的生活習慣の確立に寄与するだけでなく,学力向上にも役立つということは,もう既に脳科学的にも証明されております。
 今回,本校の子供たちの実態はどうなのかということで,実態を調べるべく,昨日と今日,市小タイムを使って子供たちに調査をさせていただきました。この調査は,今年度本校学校評議員の東北福祉大学教授数見隆生先生のご指導をいただきながら調査項目を設定いたしました。もちろん,その子供個人の様子を明らかにするものではなく,市小全体の傾向を見るための調査です。いずれ結果が出ましたら,ご家庭にもお知らせし,子供たちの生活改善に役立てていただこうと考えております。
 あと2週間で夏休みとなります。子供たちが夏休みを安全に規則正しく過ごせるよう,学校でも安全なすごし方,特に,交通事故防止を重点的に指導いたしますが,これらも含めて,規則正しい過ごし方について指導してまいります。ご家庭での取組もよろしくお願いいたします。
 以上をもちましてごあいさつといたします。引き続き懇談会の方をよろしくお願いいたします。


6月 お話朝会挨拶・・・平成24年6月5日


先日の運動会,「燃え上がれ市小魂 〜大切なのはがんばる力〜」のスローガンの元,本当にすばらしい出来映えでした。おうちの方からの感想を見ても,どの学年もほとんどがお褒めの言葉でした。やはり,市小のみんなは「やれば出来るな」と校長先生も感じました。
 特に,6年生の演技と係の仕事に取り組む姿は,頼もしささえ感じました。

 さて,6月になりました。運動会も終わり,行事も一段落しました。この時期は,国語や算数などの教科の勉強に取り組むには,一番いい時期です。
 皆さんには,4月に立てた,今年頑張ることがあると思います。例えば,国語の漢字を頑張ると目当てを決めた人,算数の計算問題を頑張ると決めた人など,様々だと思いますが,その勉強の目当てに向かって,しっかり頑張ってほしいと思います。夏休みまでのこの時期,頑張れば頑張るほど,勉強が分かるようになります。力が付きます。しっかり取り組んでください。

 6年生だけは,来週の修学旅行を控え,その事前学習をやりながらの教科学習になります。自分で,教科の学習の時と修学旅行の学習の時の,頭の切り替えをきちんとしてください。この切り替えができると,君たちはさらに成長するはずです。
 この事は,やがて中学校に進んだ時に,勉強と部活動の切り替えにも繋がるはずです。そのためにも今から訓練しておきましょう。
 
 それでは,これでお話を終わります。


5月 お話朝会挨拶・・・平成24年5月8日



 今度の日曜日は,母の日です。今日は校長先生のお母さんのお話をします。
 校長先生のお母さんはもう亡くなりました。亡くなった時,91歳でした。お母さんは,元気な頃は,校長先生を含めて姉妹3人を育てるために一生懸命でした。それは皆さんのお母さんと全く同じです。
 やがて,母さんもだんだん歳をとってきて,歩くのが遅くなり,物忘れもするようになり,最後はとうとう人の助けを借りなければ歩くことができなくなりました。そして,1日中寝ていることが多くなり,おしっこやうんちも自分で始末ができなくなり,オムツもするようになりました。また,しっかりしている時は,お話をしている相手が誰だか分かるのですが,調子が悪い時は,校長先生が自分の子供だということすら分からなくなることもありました。痴呆と言いますが,いわゆるボケ老人になってしまいました。
入院してからよく校長先生も病院に行っていたのですが,自分の母親がオムツをしたり,ボケているのを見るのはとても悲しいことでした。
 「オムツをするなんてみっともない」「何でボケてしまったんだろう?」と思うと辛い気持ちになり,そうなってほしくないという気持ちから,校長先生はお母さんについ文句を言ったり,意地悪なことを言ったりもしました。しかし,そう言いながら,校長先生はそんな自分にとても嫌な気持ちになりました。そして,病院から家に帰って来ると,「何であんなことを言ってしまったんだろう? 何で意地悪なことを言ってしまったんだろう?」と自分で自分に文句を言うこともありました。文句を言ったって,お母さんが昔のように,きちんと歩けるようになったり,オムツをしないようになったり,ボケが直るわけではないのです。
 人間は誰でも歳をとります。皆さんのお母さんもやがて歳をとります。そして,皆さん自身もやがてお年寄りになります。そして,オムツをする人もいるでしょう。ボケ老人になる人もいるでしょう。
 でもね,校長先生は自分のお母さんのことで思ったのです。お母さんは,私たち姉妹3人を一生懸命育ててくれたので,その疲れが出て歩けなくなり,オムツをするようになり,ボケてしまったのかななどと思ったりもするようになったのです。でも,これははっきりした証拠があるわけでもありません。
 でも,一つだけはっきりしていることがあります。それは,歩けなくなっても,オムツをするようになっても,そして,ボケていても,お母さんは校長先生のお母さんなのです。姉妹3人を一生懸命育ててくれたお母さんなのです。校長先生にとっては,たった一人の大切なお母さんだったのです。
皆さんも自分のお母さん,お母さんがいない人は,お父さんやおじいさん,おばあさん,或いは自分を育ててくれている家族のことをじっくり考えてみてください。
 これで,お話終わります。


4月 第一学期始業式挨拶・・・平成24年4月9日

 皆さんは,今日から一つずつ上の学年に進みました。
 進級おめでとう。始業式に当たり,校長先生から皆さんに,今年頑張ってほしいことを三つ話します。

 一つ目は,「命を大切にしよう」ということです。特に,交通事故に遭わないようにしましょう。市小学区は,ものすごく自動車や自転車の通行量が多いところです。交通ルールを守り,自分で自分の命を守り,事故のないようにしてください。
 一度失われた命は元に戻りません。生き返りません。だから,命に失敗は許されません。命を大切にしてほしいと思います。

 二つ目です。それは,「あいさつや返事をしっかりしよう」ということです。
 あいさつは,市小全体の1年間の目標でもあります。クラス毎のあいさつ運動もあります。「市小の子供たちはあいさつがすばらしい」と校長先生は思っています。そこで,今年さらに頑張ってほしいこと。それは,「自分からあいさつしよう」ということです。あいさつされるのを待つのではなく,「自分から進んであいさつしましょう」。
 また,返事も元気にできると良いですね。

 三つ目は,「早寝・早起き・朝ご飯」です。
 「早寝・早起き」は頭がすっきりします。朝ご飯は,頭の働きをよくし,授業がよく分かるようになります。このことは,大勢の大学の先生方が頭の中,脳の研究をした結果で明らかになっています。「夜ふかしや朝寝坊」,そして,「朝ご飯を食べない」と頭の働きが悪いのだそうです。「早寝・早起き・朝ご飯」をしっかり守りましょう。

 以上,三つのお話をしました。これで校長先生のお話は終わりますが,今日は午後から入学式があります。6年生の皆さん,準備のお手伝いしっかりお願いします。今年は,君たちが「市小の顔」です。期待しています。
 他の学年の皆さんも明日から1年生に親切にしてあげて下さい。

 これで,始業式に当たってのお話を終わります。

3月 修了式挨拶・・・平成24年3月23日

 6年生が卒業して,1週間が経ちました。今日で今の学年が終わります。
 先ほど,代表の人に修了証書を渡しました。修了証書には,その学年の勉強が終わったということが書いてあります。ですから,皆さんは全員,4月から一つ上の学年に進めることになったわけです。良かったですね。
 今の学年を振り返ると,様々なことがありました。何と言っても,一番は東日本大震災からの学校再開でした。1年生の皆さんは,入学式がこの体育館で出来なくて,「まつぼっくり」で行いました。お父さん,お母さん方,そして,先生方は立ったままでの入学式でした。校舎の修理もありましたね。壁や天井がひび割れだらけで,一部崩れていましたが,今はほぼ元通りになりました。震災復興プロジェクトでは「復興に向けて,街をきれいにしよう」ということで,朝登校する時に,お父さんやお母さん,地域の人達も一緒にゴミ拾いをしました。街にゴミがたくさんあるのに驚いたものでした。今,市名坂小学校の周りは震災などなかったかのような生活に戻っていますが,まだまだ大変な生活をしている人がたくさんいます。そのことを忘れないでください。
 去年の4月から1年間,皆さんは今の学年でいろいろ頑張ってきたことがあると思います。国語や算数を頑張った人,プールの勉強を頑張った人,或いは,係の仕事を頑張った人もいると思います。そう言えば昨日,2学期にたくさん本を読んだ人に,読書賞,ジャンル賞の表彰を行いました。読書賞は全校で309人,ジャンル賞は126人いたということでした。頑張って本をたくさん読んだ。これもとてもすばらしい頑張りだと思います。読書は頭だけでなく,心も豊かにしてくれます。想像する力を豊かにします。例えば,歴史の本を読むと,自分がその時代にいるような,或いは歴史上の主人公になったような気になります。そのぐらい,読書は想像する力を豊かにしてくれます。これからも図書館の本をどんどん借りて,たくさんの本を読んでください。そして,心を豊かにしてください。
 さて,明日から春休みに入ります。教室に戻ってから,「春休みのくらし」について,担任の先生からお話しがありますが,休み中,交通事故や不審者などに出会わないよう,しっかりとした生活を送って下さい。特に,交通事故には気を付けてください。
 先日も市小のお友達が交通事故に遭ってしまいました。自分が交通ルールを守っていても,車が突っ込んでくることがあります。交通ルールを守りながら,自分の命は自分で守ってください。
 また,「早寝・早起き・朝ご飯」を守り,規則正しい生活をし,お家の人とも元気にあいさつをして,楽しい春休みを送ってください。そして,4月9日の始業式には元気な顔を見せて下さい。
 それでは,これでお話終わります。


3月復興集会『 東日本大震災から1年』・・・平成24年3月6日


 去年の3月11日。午後2時46分。東日本大震災。あれから間もなく1年が経ちます。
 1000年に一度と言われる大きな地震と津波は,一瞬で大勢の人の命を奪いました。そして,たくさんの建物や物が壊れました。普段何気なく使っている電気,ガス,水道が止まり,私たちは,しばらく生活するのさえ困りました。食べ物も少なく,その少ない食べ物を,家族や避難所の皆さんと分け合って食べました。しばらくぶりで電気が点いた時には,みんなで歓声を上げました。ガスや水道が使えるようになり,久しぶりでお風呂に入った時の気持ちの良さも忘れられません。
 しかし,最も幸せだったのは,皆さんの命が助かったことです。私たちは,そのことに,一番感謝しなければなりません。
 私たちの学校は,壊れた部分の修理もほぼ終わり,今は何事もなかったかのように毎日の学校生活が送れています。これも大変幸せなことです。
 しかし,被害を受けた町や学校は,まだまだ立ち直れていません。子供たちがたくさん亡くなった学校。学校そのものが地震や津波のため使えなくなり,近くの学校に間借りしている学校。仮設住宅が建って,校庭が使えない学校。そのような人たちがいることも私たちは忘れてはなりません。

 4年生は,この1年間,総合学習の時間を中心に,震災で大変な被害に遭った人達にお見舞いの手紙を書いたり,反対に,励ましの手紙やお見舞いの品をいただいたりして震災に関する勉強をしてきました。
 南三陸町もその一つでした。学芸会では,南三陸町を勇気づけようと,お借りした大漁旗をバックに元気に歌と合奏を発表しました。そのつながりで,今度は南三陸町の商店街の復興イベントに一人一人「大漁小旗」を描いて送りました。「大漁小旗」はイベント会場にきれいに飾られました。校長先生も先週の土曜日,南三陸町のイベント会場に行って見てきました。復興に役立っているんだなと思うと,とても嬉しくなりました。

 さて,この後,市小の去年の夏休み後の生活の様子を,校舎の修理工事の様子と共に写真で振り返りたいと思います。普通に勉強できることがどんなに幸せなことなのかをかみしめながら,そして,そのことに感謝しながら見たいと思います。

 なお,今週の金曜日,3月9日の午後2時46分は,あの日,亡くなった人,或いは被害を受けた人を思いやり,全校の皆さんで1分間の黙祷をすることにします。よろしくお願いします。

 それでは,これからみんなで去年の夏休み後の様子を写真で振り返りたいと思います。南三陸町へ送った4年生の「大漁小旗」も出てきます。
 校長先生のお話はこれで終わります。

2月 授業参観・懇談会挨拶 ・・・平成24年2月27日



 本日はご多用の中,そして大変寒い中,今年度最後となります授業参観・懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。
 今年度も,保護者の皆様には本校教育活動の充実のため,各種ボランティア活動,PTA活動等に積極的なご協力・ご支援をいただきました。厚く御礼申し上げます。
 とりわけ今年度は,何と言っても,東日本大震災からの,復旧,復興が最大のテーマでした。しかし,早期に授業も通常に行われるようになり,順調に教育活動が実施されております。

 さて,今申し上げましたように,子供たちは大きな事故もなく,全員元気でまもなく最後の月,3月を迎えることとなります。
 あと,1月(ひとつき)ほどで,子供たちは次の学年に進級します。6年生は中学校へ進学します。6年生は,市小の「顔」として,立派に務めを果たしてくれました。中学校でも充実した生活が送れるよう願っております。

 本日,私からは,2点についてお話しさせていただきます。
 1点目は来年度の学級編成,いわゆるクラス替えについてです。
 これにつきましては,庄子前校長先生から「市小は23年度については,全学年クラス替えをしました。」との引継ぎを受けました。その理由については,
@ クラス替えを行うことで,新しい友達ができる。友達関係の広がりが期待できる事。
A 友達が変わり新鮮な気持ちで新年 度をスタートすることができる事
B 現在のクラスの中で,うまくいっ てない子どもにとっては,クラス替 えで救われる部分がある事。そして, その子供にとっては,心機一転、ま たがんばろうという気持ちが生まれ る事。
C 波及効果として,保護者同士の人 間関係を一層広めていくことも期待できる事。
などの理由だったと聞いておりました。
 そこで,以上のようなこれまでの経緯を踏まえ,本校では,来年度も今年度を踏襲し,全学年でクラス替えを行う事といたします。

 2点目は,最近の子供たちの様子から,ちょっと気になっている事を申し上げます。
 それは友達関係です。
 子供たちの友達関係はおおむね良好であると認識しておりますが,一部,お金や物を媒体にして友達関係を維持しているのではないかと思える子供たちがいる事です。それは,その子供たちの会話の中に,「おごる」「おごられる」関係の会話が頻繁に出て来る事にあります。友達にコンビニなどでおごる,すると,おごられた方は,「次は自分がおごらなければならない」と思ってしまい,また,おごった方も「今度はおごってよ」などと言うものですから,子供たち同士,不必要なお金を使ったり,物をあげたりもらったり,それが続いていって,いつの間にか,お金や物が友人関係を維持するための媒介になっている,次に自分がおごらなければ友達ではいられなくなるのではないかという気持ちが強くなって不安になる。こんな関係が子供たちの会話から垣間見えるのです。この事は,前回12月の授業参観の時に申し上げた事と重なりますが,子供たちも「目と目を合わせて話をする」という事や体を使った遊びなどが不足しているからかもしれません。遊びの中心がゲームやテレビ鑑賞が中心となり,「目と目を合わせてじっくり話をする」ことが少なかったり,汗をかいた遊びが少なく,おなかの底から楽しいという場面が少なくなっている気がします。そこから勢い,お金や物で友達関係を維持,構築する結果になっているように感じます。これはある意味,今の時代を反映しているのかもしれません。
 ただ,保護者の皆様にお願いしたいのは,子供たちの友達関係や金銭管理はもちろん,買い与えたりした覚えのない物を持っていないかなど,気配りをお願いしたいと思います。

 本日は,以上2つを申し上げました。

 最後になりましたが,PTA会長さんはじめPTA役員の皆様には,この1年間,大変お世話になりました。心より感謝を申し上げ,あいさつといたします。

1月 お話朝会挨拶 ・・・平成24年1月31日


 今日は,校長先生の「小学生の頃受けた心の傷」についてお話ししましょう。

 校長先生は,生まれつき友達よりちょっと色が黒く,それに小学生の頃は外遊びが大好きで,いつも顔が陽に焼けていました。そこで,付いたあだ名が「黒ん坊」。実は,校長先生はこの言葉が大嫌いでした。「黒ん坊」とは,黒人を「差別する言葉」です。
 友達とけんかをすると,決まって「黒ん坊,黒ん坊」とはやされました。陰口をされた事もあります。そんな時は,悔しくて,悲しくて,とってもいやな気持ちでした。友達のいない所で泣いた事もありました。
 お母さんに「なんで,僕は色が黒いの?」と文句を言った事もありました。そんな時,お母さんはいつも決まって困ったような顔をしていました。
 考えてみれば,世の中には,色の白い人もいれば,色の黒い人もいます。背の高い人や低い人。障害のある人,ない人,様々です。例えば,アメリカのオバマ大統領は黒人です。世界の中心,アメリカの一番大切な仕事をしている人です。だから,人間は,肌の色とか,障害があるとかないとかによって,人間の価値は違わないのです。「みんな違って,みんないい」のです。

 友達へのあだ名や悪口,それに,皆さんの普段から使っている言葉の中には,いじめにつながる言葉があります。「死ね」「うざい」「消えろ」・・・。このような言葉はとても気になる言葉です。それは相手の心を傷つける事があるからです。体についた傷はほとんど治りますが,心の傷はなかなか治りません。校長先生が「小学生の頃受けた心の傷」は,今でも残っているのです。
 それでは,これでお話を終わります。

1月 冬休み明け集会挨拶 ・・・平成24年1月10日

 皆さん,明けましておめでとうございます。今日から,平成24年の勉強が始まります。冬休み前の集会で,校長先生から皆さんに1つだけお願いをしておきました。憶えている人いるかな?
それは,「事故のない冬休みにしてほしい。特に,交通事故に気を付けてほしい」ということでした。今のところ,校長先生のところには,冬休み中,皆さんの事故や事件のことは連絡が入っていません。これは大変嬉しいことです。きっと皆さんが,先生方のお話をよく聞いて,それを守ったからだと思います。誉めてあげたいと思います。
 なお,これからも油断することなく,交通事故などに遭わないよう,道路の歩き方,信号の確認など,交通ルールを守ってください。また,不審者などに会わないよう,人通りの少ないところを歩いたり,暗くなるまで遊んだりしないで,早目にお家に帰って下さい。

 さあ,今日から2学期後半が始まります。残された3か月,学年のまとめをしっかりやって下さい。
 4月になると,皆さんはそれぞれ1つずつ学年が上がります。1年生は2年生になり,新しい1年生が入学してきます。そうすると,皆さんは,お兄さんお姉さんになります。
 5年生は6年生になり,市名坂小学校の「顔」になります。6年生という学校の「顔」に責任を持って下さい。この3か月で,そのための心と態度の準備をして下さい。
 6年生の皆さん,いよいよ卒業までのカウントダウンですね。残された3か月はあっという間に過ぎてしまいます。1つ1つのことに全力でぶつかって,悔いのない生活を送って下さい。卒業式での君たちの表情を楽しみにしています。
 以上で校長先生のお話を終わります。


12月 冬休み」集会挨拶 ・・・平成23年12月22日


 今年の勉強も今日で終わりです。
 今年は何と言っても,3月11日に発生した,大きな地震と津波が一番のニュースでした。小学生もたくさん亡くなり,お父さん,お母さんを亡くした友達もいます。お家が津波で流されたり,放射能のために,まだお家に戻れない人たちもいます。早く,震災からの復興が出来ればと思います。
 幸せな事に,市名坂小学校は,4月13日に学校が始まり,ほぼ普段通りの勉強が出来ました。
 運動会,みんな頑張りました。6年1組がインフルエンザのために学級閉鎖となったのは,ちょっと残念でした。でも,6月20日に,6年生の運動会が出来ました。
 修学旅行。今年は,岩手方面に行きました。
 6月末の,5年生の野外活動。雨の中の登山,苦しかったですが,苦しさを乗り越える事の大切さも学びました。
 プールの勉強では,皆さん,たくさん泳げるようになりました。
 学芸会もすばらしかったですね。4年生は,総合学習で勉強した被災地への思いを楽器や歌に込めました。
 つい最近では,インフルエンザの大流行もあり,ほとんどのクラスが学級閉鎖になりました。
 このように,いろいろな思い出と共に,平成23年もおしまいです。
 さて,明日から18日間の冬休みに入ります。冬休みは,お正月もあり,お年玉をもらったり,お家や地域でのいろいろな行事もあり,普段の休みとはまた違ったことがたくさんある休みです。
 冬休みの生活については,後で担任の先生からしっかり聞いてください。校長先生からは,皆さんに一つだけお願いがあります。
それは,「事故のない冬休みにしてほしい」ということです。特に,交通事故に気を付けてほしいと思います。
 最近,仙台では,小・中学生の交通事故がものすごく多くなっています。小学生が車にひかれて亡くなっています。つい2・3日前も,自転車に乗っていた中学生がダンプカーにひかれて大けがをしたという事です。
 市名坂小学校の学区は大変交通量の多い学区です。自動車はもちろん,自転車の通行量も多いです。ちょっと気を抜くと,皆さんも交通事故に巻き込まれる危険があります。
 冬休み中も油断することなく,交通事故に遭わないよう,「自分の命は自分で守って」ください。
そして,1月10日には,元気よく「明けましておめでとうございます」の挨拶が出来ればいいなと願っています。
 それでは良い年を迎えてください。


12月 授業参観挨拶 ・・・平成23年12月14日

 本日はご多用の中,授業参観・懇談会にご出席いただきましてありがとうございます。
保護者の皆様には,今年も大変お世話になりました。
 今年を振り返る時,何と言っても,3.11東日本大震災からお話ししなければなりません。1000年に一度とも言われた今回の大きな地震と津波は,私たちが長年築き上げてきた,産業,文化,そして親子関係までも消滅させてしまいました。
 市名坂小学校でも,今年度は,震災からの復旧・復興,そして,学校再開に向けての取組みから始まりました。幸い,4月13日の学校再開にこぎつけることができました。近隣の学校では,11月始めまで,他校に間借りしての授業を行った学校もあった事を考えれば,本校は恵まれた学校だったと言えるのではないでしょうか。

 さて,私は,常々,学校教育とは,学校と家庭がよきパートナーとして,子供たちの教育に一緒に取り組んでいきたいと考えております。その点では,市名坂小学校は,地域や保護者の方々に大変熱心な「学校支援」という考え方が根付いていると感じております。
その現れが,各種教育活動への「学習ボランティア」としての協力体制です。
 1年生への「生活・学習サポーター」から始まって,「体力・運動能力テストでのボランティア」「ミシンお助け隊」「就学時検診ボランティア」等々,数え切れないほどのすばらしい力が学校を支えてくださっております。今日も,行間休みの時間,図書祭りに合わせて,「読み聞かせボランティア」の方々が活動してくださいました。改めて感謝申し上げます。

 次に,私が4月の本校着任以来,子供たちの様子について感じている事を申し上げたいと思います。
 まず,子供たちの長所について申し上げます。敢えて2点に絞って申し上げます。
 一つは,「あいさつがきちんとできる」という事です。私は,朝に学校前のセブンイレブンの交差点に立ち,子供たちの登校の様子を見ております。挨拶の声の大きさは様々ですが,挨拶がきちんと出来ています。これはなかなか出来そうで出来ない事です。先日も,交通指導隊の方々から,「市小の子供たちはあいさつがいいですね。」と褒めていただきました。嬉しい限りです。
 このことは,子供たちが行っている「あいさつ運動」もいい刺激を与えているものと思います。毎月,1と7のつく日に,1年生から6年生までクラス毎に交替で,校門や昇降口で,「おはようございます」と声をかけ合っています。このことが,あいさつの習慣化につながっているものと思います。やはり,「継続は力」。ご家庭でも,どうぞ,「挨拶をし合う習慣」を作っていただきたいと思います。ちなみに,この「あいさつ」は,今年度の地域,保護者,そして,学校がともに力を合わせて取り組む「協働型重点目標」の一つともなっております。この点からもよろしくお願いいたします。
 市小の子供たちのいい点をもう一つ。それは,「話を聞く態度がすばらしい」点です。特に,お話朝会や音楽朝会などの学校全体が集う場面での「話を聞く態度がすばらしい」と思っています。
 我々,校長たちの話題の一つに,この「児童生徒の話を聞く態度」があります。特に,全校児童が集う集会では,ざわついて,話が通らないという事をよく耳にします。しかし,本校に今のところその心配はありません。今年度,初めての集会は,7月5日の「音楽朝会」でした。それまで,体育館が使えない状態が続き,全校児童が集まる事が出来ませんでした。そのため,子供たちが静かにお話を聞く事は難しいのではないかと心配しておりました。しかし,当日,進行役の森教務主任が話し始めると,体育館は水を打ったように静まりかえりました。そして,坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」という歌をとても厳粛な雰囲気の中で歌ってくれました。この瞬間が,とても印象的でした。つい,一昨日の震災からの復興プロジェクトでも,すばらしい「話の聞き方」でした。

 以上,子供たちの様子について,その長所を2点に絞って申し上げましたが,今度はちょっと気になっている事を一つだけ申し上げたいと思います。
 それは,「相手への話し方」「相手からの話の受け止め方」についてです。子供たち同士の中で,相手を思いやる発言が足りないために,或いは不用意な発言のため,友達を傷つけてしまう事が時々あるという事です。そのことで,トラブルに発展するケースも時々あります。また,受け止める側も,あまりにも過敏になり,相手の真意を捉えきれない事があるという事です。
 これは簡単な事ではありませんが,要するにコミュニケーションが下手なのかなとも思います。「発信」する側の,もう少し「配慮のある発言」と,受け止める側の「上手な受信」があればなと思う事が度々です。
 この事の改善のために心がけたいのは,日頃から「目と目を合わせて話をする」大切さだと思います。得てして,我々大人も,日常の慌ただしさにかこつけて,この「目と目を合わせて話をする」という点が不足しているように感じます。子供たち同士にしても,遊びの中心がゲームやテレビ鑑賞が中心となり,「目と目を合わせて話をする」ことが少なくなっている気がします。そこから「相手を思いやる気持ちが足りない」発言になったり,「相手の言葉を疑ってしまう」結果になっているように感じます。昔からよく,「目は口ほどにものを言う」と言われます。まず,学校でも家庭でも子供たちときちんと目を見て話すことから始めたいものです。

 続きまして,情報提供を二つほどさせていただきます。
 一つは,原発事故による放射能漏れについてございます。
 この度,仙台市教委より,放射能測定器配備に関して通知がございました。詳しくは,後日文書でお知らせいたしますが,内容としては,今回,仙台市立中学校27校に放射線測定器が配備されたとのこと。市名坂小学校の近隣中学校としては,七北田中学校に配備されたということでございます。
 このことを受け,本校としてはこの測定器を借用し,校地内の線量を測定したいと考えており,近日中に実施いたします。結果については,学校だより等でお知らせいたします。
 次に,地震による校舎の修繕の進捗状況についての情報でございます。校舎内外の壁面関係の修繕は,今のところ12月末から1月初旬にかけてのクリーニングで終了する予定です。ただ,校舎周りや駐車場など陥没している路面などの修繕は,1月中旬から2月中旬にかけて行う予定になっているという情報でございます。

 年末という時期は,同時にそろそろ今年度の反省と共に,来年度への準備を始める時期ともなっております。
 来年度に向けては,本日お渡しした学力検査の結果などを踏まえ,学習内容や行事など検討をして参ります。学級編制や修学旅行なども様々な観点から検討して参りたいと考えております。これらにつきましては,まとまりましたら随時お知らせいたします。

 今年も残すところ,2週間あまりとなり,あと実質6日の授業日となりました。子どもたちは18日間の冬休みとなります。
 学校でも安全な過ごし方について指導してまいりますが,新年も子供たちが元気に登校できますようご家庭でも引き続きお声掛けをお願いいたします。
 それでは皆様,よいお年をお迎えください。ありがとうございました。


10月 2学期始業式挨拶 ・・・平成23年10月13日

 短い秋休みが終わり,今日から2学期が始まりました。終業式の時に,校長先生から皆さんに,「短い秋休みに入りますが『早寝・早起き・朝ご飯』の規則正しい生活をし,交通事故などに遭わないようにしっかり生活をしましょう。」と話しました。その通りに,今日皆さんの元気な顔に会えたこと,とても嬉しく思います。

 さて,2学期は勉強する日数が,学年によって違います。4年以下は101日,5年生は,102日,6年生は99日間です。
 2学期のスタートに当たって,校長先生からは,改まって新しいめあては言いません。皆さんには,今まで通り,「あいさつ」と「早寝・早起き・朝ご飯」を頑張ってほしいと思っています。但し,中身はちょっと難しくなりますよ。特に「あいさつ」については,2学期は「自分からあいさつしましょう。」ということを皆さんに期待したいと思います。皆さんは,「あいさつ運動」の時,校門のところに立って,自分から「おはようございます」と元気な声をかけていました。あのようなあいさつが普段からできればいいなあと思います。
 もう一つ「早寝・早起き・朝ご飯」の方は,皆さんの勉強にも関わることなので,これも頑張ってほしいと思います。いずれお家の人にも,皆さんの様子を調査してみたいと思います。

 最後に5年生と6年生にお話しします。
 まず,6年生にお話しします。残された小学校生活はあと半年です。これからの学校生活の一つ一つに必ず「小学校生活最後の」という言葉がつきます。「小学校生活最後の学芸会」「小学校生活最後の児童会祭り」などです。残された半年間,この市小で学んで良かったなと思えるような思い出を一つでも多く作って下さい。悔いのない小学校生活を送って下さい。
 5年生にお話しします。6年生の跡を継ぐのは君たちです。君たちにはその力が十分あります。それは市小体の6年生への応援練習に頑張っている様子を見て,校長先生は実感しました。但し,少し君たちには頑張ってほしいことがあります。それは,「自分のできる事をしよう」ということです。
 2学期には,「6年生を送る会」や「たてわり集会」など,君たち5年生が中心にならねばならない行事がたくさんあります。その時に,「誰かがやってくれるだろう。」「僕が(私が)やらなくても・・」と思っていたのでは,物事はなかなか前に進みません。市小全体の動きが遅くなってしまいます。一人一人の力は小さくても小さな力を集めれば大きな力になるのです。「自分のできること」「やらねばならないこと」を進んでやること,これがチームワークです。このチームワークができてくれば,君たちはすばらしい6年生になれます。「市名坂小学校の顔」になれます。期待しています。
 それでは,これでお話を終わります。


10月 1学期終業式挨拶 ・・・平成23年10月7日

 今日で1学期の勉強が終わります。皆さんは,96日間学校に来ました。今年は東日本大震災の影響で,始業式が4月13日でした。いつもの年より遅い始業式でした。
 1学期が始まった時には,ここ体育館は使えませんでした。始業式は放送で行い,入学式もホール「まつぼっくり」で行いました。今は,体育館も元通り使えるようになり,終業式も569人全員揃って迎えることができたことは,大変嬉しいことです。
 始業式の時に,校長先生から皆さんに1学期にお願いしたいことを三つ言いました。
 一つ目は,「命を大切にしよう」ということ。二つ目は,震災からの復興に向けて,いろいろ応援してくださった方々へ「感謝の心を忘れないようにしよう」。そして,三つ目は,この震災から立ち直るために,「自分のできる事をしよう」ということでした。
三つを簡単に振り返ってみましょう。
 一つ目の「命を大切にしよう」ということについては,今日まで,皆さんは大きな事故もなく,全員無事終業式を迎えられたので「花丸」だと思います。これからも,命を大切にしましょう。
 二つ目は,「感謝の心を忘れないようにしよう」。今も,校舎内に工事の人がいて,修理してくれています。修理がなかなか進まないように見えますが,一生懸命頑張ってくれています。4年生は,総合学習の時間に,震災直後に遠くから来てくれた大阪ガスの皆さんに感謝の手紙を書きました。ガスがなくて大変困ったこと,復旧のおかげで,ゆっくりお風呂には入れるようになったことを手紙に表しました。とてもいい勉強をしたと思います。勉強したのは,4年生ですが,ほかの学年の皆さんも日頃から,いろいろな人にお世話になっています。これからも,感謝の心を忘れないようにしましょう。
 そして,三つ目はこの震災から立ち直るために,「自分のできる事をしよう」。これはどうでしょうか。校長先生から見ると,これはこれからの宿題のような気がします。「自分のできる事は何か。」。考えていきましょう。
 さて,今日帰るときに,担任の先生から通知表を頂きます。校長先生は,皆さんの通知表を全部見ました。「家庭学習で,漢字の勉強をこつこつ頑張って練習したので,漢字がたくさん書けるようになりました。」と先生からほめてもらった人。「苦手だったプールの勉強を頑張り,25b泳げた時には嬉しそうにガッツポーズをしていました。」と書かれた人。「初めてのリコーダーの学習で,タンギングが上手にできるようになり,様々な曲が吹けるようになりました。」と書かれた3年生もいました。また,「野外活動で,煙で涙を流しながらもカレーライス作りを頑張りました」と書かれた5年生の人もいました。
 反対に,いいことばかりでなく,これから頑張らなければならないこと,反省しなければならない事を書かれた人もいました。ある人の通知表には,先生からこう書かれていました。「やればできる力はあります。毎日の家庭学習をしっかりがんばりましょう。」。また別の人は,「学習内容は理解しているのですが,手を挙げて発表することが少ないのが残念です。発表することで,より理解が深まります。2学期は,手を挙げて発表することに頑張るようにしましょう。」。またある人には,友達関係のことで,次のように書かれていました。「自分の思ったことを,強い言い方で話してしまい,友達を傷つける結果になってしまうことがありました。相手を思いやる言い方を身に付けるように指導しました。」。
 今,紹介したように,通知表には,頑張った点,これから努力しなければならない点が色々書いてあります。良いことは,これからも続けてできるようにし,頑張らなくてはならないことは努力するようにしてほしいと思います。今日,家に帰ったら,おうちの人とよく話し合ってみてください。
 明日から短い秋休みに入ります。3連休を入れると5日間のお休みです。「早寝・早起き・朝ご飯」の規則正しい生活をし,交通事故などに遭わないようにしっかり生活をしましょう。そして,10月13日には,皆さんと元気な挨拶で会えるのを楽しみにしています。
 これでお話を終わります。


9月 お話朝会挨拶 ・・・平成23年9月20日


今朝は,校長先生が最近の皆さんの生活の様子で気がついていることを二つお話しします。
 一つ目は,最近皆さんの登校時間が早くなったことです。もっと正確に言えば,登校時間の8時25分ぎりぎりに学校に来る人が少なくなったということです。
 校長先生は,朝に学校前のセブンイレブンの交差点にできるだけ立つようにしていますが,9月の始め頃までは,交差点を8時20分ごろ通る人が何人かいたのです。あそこを8時20分に通るということは,学校に着く時間は,登校時間の8時25分ぎりぎりになってしまいます。ところが,最近は,あそこの交差点を8時15分にはほとんどの人が登校し終わっているのです。
 何故だろうと考えてみました。これは,調査していないのではっきりとは言えませんが,もしかしたら,「早寝・早起き・朝ご飯」の習慣が少しずつ身に付いてきたのではないかと校長先生は考えています。夜,早く寝て,頭がすっきりした状態で朝,目を覚まし,おいしい朝ご飯をきちんと食べて,登校している。そのせいで,皆さんの登校時間が早くなったのではないか。そうだとうれしいですね。
 「早寝,早起き,朝ご飯」の大切さについては,皆さんも分かっているはずです。実行できるようになってほしいと思います。

 二つ目です。朝の挨拶のことです。
 これについては,校長先生は以前から市名坂小学校の子供たちの挨拶はすばらしいと言っていました。
 ところが実はね。夏休み明けは元気な朝の挨拶がなかなか聞けませんでした。相変わらず元気な挨拶をしてくれる人もいるのですが,全体的に,どこか疲れているような元気のない挨拶が多かったのです。毎日暑いので,疲れているのかな?と思ったりして,ちょっと心配していました。
 ところが,先々週あたりから,また,以前のような元気な挨拶が聞けるようになってきました。うれしいことです。これは,1年生が「挨拶運動」を頑張ってくれたおかげかもしれませんね。
 元気な朝の挨拶は,一日を「がんばるぞ」という気持ちにさせてくれます。以前のようにすばらしい挨拶ができるようになった市名坂小学校の皆さん。良いことは続けられるようにしましょう。
 今日は,校長先生が最近気付いていることを二つお話ししました。それではこれでお話を終わります。

8月 夏休み明け集会 挨拶 ・・・平成23年8月25日

 長い夏休みが終わり,今日からまた学校が始まりました。夏休み前に校長先生が全校集会で,「8月25日に,また皆さんの元気な笑顔に会えるのを楽しみにしています。」と言いました。その言葉どおり,今日皆さんがとても元気な顔をしているので校長先生はとってもうれしいです。

 さて,今日から1学期後半の勉強が始まります。6年生は,9月15日に陸上記録会という大きな行事はありますが,各学年とも1学期の勉強のまとめの時期に入ります。授業に集中して,しっかり勉強してください。それには,授業中,先生のお話や友達の発言を真剣に聞くことが大切です。
 以前,校長先生は,市名坂小学校の子供たちはあいさつがすばらしいと言いましたが,最近,もう一つ市名坂小学校の子供たちのすばらしいところを見つけました。それは,お話朝会や全校集会でのお話を聞く態度もすばらしいことです。今日の皆さんの話を聞く態度もすばらしいです。顔をきちんと校長先生の方に向けてお話が聞けています。この態度を授業中にもできたら,担任の先生のお話や友達の発言をきちんと聞くことができたら,きっと授業の中身ももっと理解できるようになると思います。
 それともう一つ。授業に集中するためには,睡眠(眠ること)とご飯を食べることがとても大切です。よく眠ると頭がすっきりします。ご飯,特に,朝ご飯をしっかり食べると,一日中,頭の働きがよくなります。つまり,「早寝・早起き・朝ご飯」です。「早寝・早起き・朝ご飯」の習慣を身に付けて,授業中に先生のお話や友達の発言をしっかり聞くと,勉強も今より分かるようになります。

 この後,2校時目に養護教諭の小野寺えり子先生と,栄養教諭の今野聖子先生からこのことについてのお話がありますので,これもしっかり聞いてください。
 それでは,これでお話を終わります。


7月 夏休み前集会 挨拶 ・・・平成23年7月20日


いよいよ明日から夏休みに入りますが,今年は3/11に東日本大震災があり,いつもとは違う特別な年でした。震災により,多くの人が亡くなり,今だに行方不明の人もたくさんいます。私たちの市名坂小学校も,一時は校舎も体育館も使えない状態になりましたが,工事関係者を始め,たくさんの人々の努力で4/13に始業式と入学式を迎えることができました。
 私たちは,この震災を通じて3つのことを学びました。一つ目は,何よりも「命が大切であること」。二つ目は,いろいろ応援してくださった方々への「感謝の心を忘れないこと」。そして,三つ目はこの震災から立ち直るために,「自分のできる事をしよう」ということです。この3つのことは,これからも忘れないようにしてください。
 次に,学習面で振り返ってみたいと思います。始業式,入学式から,今日まで66日の授業日がありました。入学式,運動会,修学旅行,野外活動等々,行事だけでもたくさんありました。
 皆さんの成長の跡を見てみましょう。1年生の皆さんは,学校にもすっかり慣れ,学校に通ってくるのがとても楽しみになりました。2年生は,1つ上の学年になり,自分のことだけでなく,1年生のお世話もできるようになりました。3年生は,リコーダーの勉強をしました。とても美しい音色に,音楽の勉強がますます好きになりました。4年生,新しくクラブ活動に参加しました。自分の趣味も生かせる活動で,とても楽しく参加している様子が印象的です。また,総合的な学習の時間に,学区の震災の様子を写真に撮りました。それが発展して,近々被災地の小中学校に励ましの手紙を書くことになったと聞いています。5年生は野外活動がありました。カレーライス,とてもおいしかったです。一方,登山は雨の中で正直辛かったと思います。でも,辛いことを乗り越えることの大切さも知ったのではないでしょうか。6年生は修学旅行がありました。思いっきり楽しむことができ,小学校生活最高の思い出になったと思います。一方,インフルエンザによる学級閉鎖で,5/28の運動会で演技はできませんでしたが,6/20の「6年生の運動会」での演技は大変見事でした。皆さんの集中力に感動しました。
 さて,明日から35日間の長い夏休みです。夏休みを迎えるに当たり,校長先生から3つのお願いがあります。
 @ 規則正しい生活をしましょう。
   「早寝,早起き,朝ご飯」を守り,規則正しい生活をしましょう。
 A 挨拶をしましょう。
   市小の皆さんのよいところは,挨拶がしっかりできることです。夏休みも,家族間  で,「おはよう」「いただきます」「行ってきます」「ただいま」「お休みなさい」など  の挨拶はしっかりしましょう。また,近所の人や知り合いの人にも元気のよい「おは  ようございます」「こんにちは」の挨拶ができるといいですね。
B 夏休みにしかできないことを体験しよう。
   お祖父ちゃんやお祖母ちゃんの家,親戚の家に出かけたりと普段あまり行かないと  ころに出かけることも多いと思います。そして,お墓参りや夏祭りなどに参加するこ  ともあるかもしれません。そんな時にはせっかくのチャンスです。積極的に参加して  体験してみてください。また,夏休みは一つのことにじっくり取り組むにはいい機会  です。理科の観察や工作など,自分の興味あることにどんどん挑戦してほしいと思い  ます。
 以上,校長先生から夏休みを迎えるに当たり, 3つのお願いをしました。

その他,今日担任の先生から「夏休みの暮らし方」について,プリントと一緒にお話があるかと思います。お話をしっかり聞いて,約束を守り,事故のない楽しい夏休みにしてください。
 それでは,8/25に皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。


6月 お話朝会 挨拶  「めあてをもつこと」・・・平成23年5月31日


 運動会が終わりました。すばらしい運動会でした。
 全校の運動会のめあては「最後まで心を一つにがんばろう」でした。これについて,当日教頭先生もお話されましたが,校長先生もめあてが達成できたと思います。
 その他に,皆さん一人一人の運動会のめあてがあったと思います。ある人は,「かけっこや短距離走で1位になること」だったかもしれません。6年2組の人は,インフルエンザで出席できなかった1組の人の分も含めて,「係の仕事をがんばろう」というめあてが多かったのではないでしょうか。皆さん一人一人のめあては達成できたでしょうか。
 めあてが達成できてもできなくても,めあてをもつことは大変大切な事です。4月に,新しい学年が始まった時,皆さんはそれぞれ今年1年間のめあてを考えたと思います。そのめあてを達成するためにがんばろうと思ったはずです。
 めあてをもつことはがんばろうという意欲につながります。意欲があれば,めあてを達成するためにがんばります。めあてをもつ人ともたない人では,このがんばりが違ってきます。めあてが達成できなければ反省します。どこが悪かったのか,努力が足りなかったのか考えます。そして,また新しいめあてを考えます。
 校長先生は,1年間のめあての他に,小さなめあてをもつことも大切だと思います。「今日の国語の時間は,漢字を5個おぼえよう」とか,「今日は,お家のお手伝いをしよう」とかです。このように,1年間のめあての他に,毎月,毎週,或いは,毎日の勉強や生活での小さなめあてをもつことも大切です。
 さて,皆さんは,次はどんなめあてを立てますか?


故郷復興プロジェクト 挨拶・・・平成23年5月11日


◎ 児童の皆さんへ
 今日5月11日です。東日本大震災からちょうど2ヶ月が経ちました。1000年に一度と言われるほどの大きな震災でした。地震の揺れ,怖かったですね。校長先生も大変怖かったです。死ぬかと思いました。津波も恐ろしかったです。津波は,一瞬にして命を奪い,建物を破壊しました。普段,何気なく使っていた電気やガスが止まり,水道も出なくて大変困りました。食べる物もなかなか手に入らず,お腹いっぱい食べることができませんでした。
 でも,震災から学んだこともたくさんありました。始業式でもお話しましたが,それは,一つ目には,何よりも「命が大切であること」。二つ目には,いろいろ応援してくださった方々への「感謝の心を忘れないこと」。そして,三つ目は,この震災から立ち直るために,「自分の出来る事をしよう」ということです。
 今日の活動は単なるゴミ拾いではありません。僕たち,私たちの町,仙台が地震や津波の被害から立ち直るきっかけとする活動です。今日は,「自分の出来る事をしよう」ということで,住んでいる市名坂をお家の方々,地域の方々,応援してくださっている方々と協力してきれいにしました。この活動は,自分の町を元気にするための第一歩です。皆さんにも,自分の町を元気にすることができるのです。これからも,お家の人たちや地域の人たちと協力し合って,自分の故郷市名坂,自分の故郷仙台を創っていきましょう。

◎ 保護者,地域,ご参加いただいた皆さんへ
 本日は,ありがとうございます。
 子供たちは,次代の担い手です。今回の震災を逆にバネとして,子供たちを新たな故郷創りの担い手に育てていけたならばと思っています。普段の教育を大切にしつつ,一方で,今だからこそ教えなければならないことは何なのか。学校としても皆さんと一緒に考えていければと思っております。
 今後ともご支援・ご協力をよろしくお願い申しあげます。本日は,早朝からのご協力に対しまして改めまして感謝申しあげます。ありがとうございました。



5月 お話朝会 挨拶・・・平成23年5月10日


 今日は,挨拶についてのお話をします。
 校長先生が市名坂小学校に来て,40日が経ちます。今,校長先生が市名坂小学校でここがすばらしいと思っていること,たくさんありますが,特にすばらしいなあと思っていることを言います。それは,皆さんの朝の挨拶です。
 校長先生は,毎朝学校近くのコンビニの前に立って,皆さんの登校の様子を見ています。
 登校する皆さんの中で,一番すばらしいと思うのは,自分から校長先生に「おはようございます」と挨拶をしてくれる人です。これには,校長先生も大変うれしくなります。特に,元気のよい挨拶には,校長先生も思わず「おはようございます」と元気な挨拶になります。そして,今日一日「がんばるぞ」という気持ちにさせてくれます。
 二番目にすばらしいと思っているのは,校長先生が「おはようございます」と声をかけると,「おはようございます」と声を返してくれる人がいることです。
 ただ,校長先生が残念に思っているのは,「おはようございます」と声をかけても,挨拶を返してくれない人がいることです。このような人も,まだ市名坂小学校には10人の内,2人ぐらいいます。
 今朝,5年1組の人たちが,校門のところに立って,挨拶運動をしてくれました。市名坂小学校という名前にちなんで,「1」と「7」のつく日にクラスごとに挨拶運動をやってくれます。4月には6年生の人たちがやってくれました。
 この運動を通じて,市名坂小学校全員が地域の人や友達同士で元気な挨拶ができるようになることを期待しています。


平成23年度のスタートに当たって・・・平成23年4月18日               


  3月11日に東日本を襲った1000年に一度とも言われる大きな地震と津波。私たちが長年かかって築き上げてきた,産業,文化等々,そして親子関係までも消滅させてしまいました。
  市名坂小学校も,私が着任した4月1日には,自校の校舎を使っての学校再開は無理ではないかとのお話がありました。しかし,市教委はじめ工事関係者,各方面の方々の懸命のご支援,ご協力があって,4月13日の学校再開にこぎつけることができました。学校便りでもお知らせしましたとおり体育館はしばらく使えませんが,ここからは我々教職員の出番だと思っております。開校以来培ってきた良き伝統と共に,今この時だからこそ取り組まねばならない内容を加味しながら学校と家庭がよきパートナーとして子供たちの教育に共に取り組んでいきたいと願っております。
  最後に,私が始業式で子供たちに話した内容を書かせていただきます。私の今の気持ちの一端を汲み取っていただければ幸いです。

  皆さん,今日から一つずつ上の学年に進みました。進級おめでとうございます。始業式に当たり,校長先生から皆さんに三つお願いがあります。
  一つ目のお願いは,「命を大切にしよう」ということです。3月11日に1000年に一度と言われる大きな地震と津波がありました。小学生もたくさん亡くなりました。まだ行方不明の友達もいます。お父さん,お母さんが亡くなった友達もいます。しかし,大変幸せなことに皆さんの命は助かりました。生かされた命を大切にしてほしいと思います。
 二つ目です。それは,「感謝の心を忘れないようにしよう」ということです。
 校舎や体育館が地震や津波の被害にあったため,まだ授業が始められない学校もたくさんあります。幸せなことに,市名坂小学校は今日始業式を迎えることができました。この影には,学校を一生懸命修理してくださった工事の人や地域の方々の協力がありました。感謝の心を忘れないでほしいと思います。
そして,三つ目は,「自分のできる事をしよう」ということです。
 校長先生は,地震があった1週間後の3月18日に最も被害の大きかった町のひとつである女川町の避難所に行ってきました。
 避難所となっている体育館には,ちょうど届いたばかりの食べ物や飲み物が運び込まれたところでした。その中で,小学生から中学生ぐらいの男の子4人が荷物運びを手伝っていました。
 そばにいた大人の人に聞くと,自分から手伝ってくれているのだそうです。自分にできる事を考えて行動する,大変大事なことだと思いました。皆さんにもできる事があるはずです。「自分のできる事をしよう」 これが三つ目のお願いです。
 以上,三つをお願いをしました。これで校長先生のお話は終わりますが,今日は午後から入学式があります。6年生の皆さん,準備のお手伝いしっかりお願いします。他の学年の皆さんも明日から1年生に親切にしてあげてください。



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