2022.04.19 Tuesday

1年生p4c研修の様子

八木山中学校では平成28年6月以来、「p4c(ピーフォーシー)」に取り組んでいます。Philosophy for Children=子どものための哲学の略語で、「探究の対話」とも呼ばれます。「不思議だな」「知りたいな」という子どもの「問い」を大切にし、参加者同士のコミュニケーションによって、相互理解を深め、相手を尊重する気持ちを育んでいくものです。
※上廣倫理アカデミーWebページ(リンク)http://p4c-miyagi.com/

4月25・26日の宿泊研修は、p4cの普及に取り組んでいる宮城教育大学上廣倫理アカデミーによる活動費の補助と、事前研修・当日研修への御協力により行われます。

4月19日(火)の事前研修では、5名のスタッフに御来校いただき、p4cへの理解を進め、対話の仕方を学びました。
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自己紹介をしながら「コミュニティーボール」を作りました。
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「問い」(テーマ)を変えながら、対話する練習を行いました。「コミュニティーボール」を持っている人だけが自分の考えを話します。他の参加者はその話に耳を傾け、話し手の考えを静かに受け止めます。
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参加者が各自「問い」を考え、だれの「問い」で対話するかを話し合います。
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対話の振り返りを行い、参加者一人一人が尊重されることを確かめます。
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校長室前の廊下には、平成28年6月にハワイ大学のp4c関係者が八木山中を訪れた時の写真とメッセージが飾られています。保護者の皆様も御来校の際にぜひ御覧ください。
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本日の対話では、次のような「問い」から、子どもたちのすばらしい考えが引き出されていたことを講師の先生方から伺いました。普段、語られることのない言葉が聞けたことにp4cの成果を強く感じました。

<問い>「制服はなぜ必要か?」
      →「大人になっても必要な身だしなみを身に付けるため。」
    「生徒会長になったら何をする?」
      →「多様性を認めるため、制服をなくす。」
    「義務教育でなかったら、学校に行かないか?」
      →「コミュニケーション能力を身に付けたり、人との付き合い方を
        覚えるために必要だから、学校に行きたい。」
    「テストがなかったら勉強しないか?」
      →「テストがなくても、自分を成長させるために学び続けたい。」


中学校に入学したばかりとは思えない、とても豊かな言葉で語られていたことに講師の先生方も大変驚いていました。25日にも花山少年自然の家でp4c研修を行います。どんな考えが引き出されるか、今からとても楽しみです。
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