トマト,ミニトマト,ナス,キュウリなどのナス科の作物の他,花き類にも発生し被害を及ぼす。発育適温は23℃〜28℃であり,温室などの暖かい場所では冬季も発育し増殖し続ける。ただし,40℃以上になると全滅する。野外では冬季は卵または幼虫,さなぎの状態で越冬して春を迎える。卵からふ化した幼虫は歩き回り,若い葉など汁を吸うのに適した場所を探す。その後さなぎとなるが,さなぎは移動せず固着生活をして口針を植物組織に刺して大量の汁を吸い,排泄物を出す。成虫になると葉の裏に群がりやがて産卵する。焼く1ヶ月で一世代を繰り返すため,発生は大量になる場合が多い。本養液栽培では,春蒔きのものについては収穫期に,夏蒔きのものについては,生育初期から大量に発生した。写真は,9月10日に撮影したミニトマト,レジナにおけるものであり,左が成虫,右が幼虫およびさなぎの写真である。
温室コナジラミからの排泄物が葉に付着すると,ここに黒褐色のすす病菌が付着し増殖を始める。すすは短期間で全体に広がり,葉や茎,果実の正常な生育に影響する。汚染された部分は,布で拭き取るなどの方法が望ましいが,かなりの労力が必要となってきてしまう。また,温室コナジラミはいったん発生してしまうと完全に防除は困難である。このため,苗の定植時期より,温室コナジラミが規制しないように栽培場所の管理および育苗管理を徹底して行うことが必要となってくる。写真は本養液栽培で発生したミニトマト,レジナにおけるすす病である。すす病の症状とともに,温室コナジラミのさなぎ(白色で小さいもの)が固着している様子も確認できる。