ハモグリバエ

  生態

 2〜3oの小さなはえの仲間である。作物に害をもたらすのはその幼虫である。春と秋に成虫が飛来して,葉裏のへりに傷を付け卵一粒ずつを産卵する。は裏でふ化した幼虫は,蛇行しながら葉肉を食害する。幼虫は1o程度の白く平たい楕円形をしており,豆科の他にアブラナ科の作物も食害が多い。左側の写真は,ブロッコリーにおけるハモグリバエの幼虫の食害の様子,右側の写真はチンゲンサイにおけるハモグリバエのさなぎであり,左側の幼虫と比較しやや褐色を帯びている。下の写真の左側は,チンゲンサイにおける食害の様子である。中央部の葉に白く削ったようなあとが見られるが,この部分が食害である。また,右側はインゲンマメの食害の様子である。

 


左図のように屋外で栽培した葉菜類には多くの発生が確認された。








 被害と対策

 写真のような白いすじ状の不規則なあとが見られるようになるが,発生が多いときは,葉の全体が白くなり,マメ科の作物については光合成が不十分となり,良好な生育が見られなくなる。また,葉そのものが食用となるアブラナ科の作物では,収量に致命的な打撃を与える。本養液栽培でも,インゲンマメ,チンゲンサイ,サラダナ,ブロッコリー,メキャベツ,サニーレタスなどで確認されている。対策としては,成虫の飛来や産卵を防ぐことが難しいのが現状であるとともに,薬剤についても,幼虫が葉の内部にいるため,効果はそれほどでもない。被害の少ないうちに捕殺することが望ましいと思われる。