ハダニ

 生態

 ナミハダニ,ニセナミハダニ,カンザワハダニなどの種類があり,体調は0.1o〜0.7o程度である。20℃〜28℃程度の高温と乾燥の条件下で発生する。特に初夏から秋にかけての発生が多い。温室などでは1年中発生する。葉の裏に寄生し,液を吸い,葉の栄養状態が悪くなると他の葉へ移動する。




写真は,インゲンマメ(ツルナシインゲン)と,ピーマン(バナナピーマン)に発生したハダニによる葉の障害の様子である。

 被害と対策 

 発生のはじめで,まだ寄生数の少ない頃は,葉の表からみると,部分的にかすれたような斑紋ができる。この程度では被害が少ないが,高温,乾燥の状態が続くと発生数が増加する。新芽や新葉など成長が盛んなところにも発生するため,株の生育が止まって収量は極端に減少することもある。
 大量に発生した後では,対処が難しい。このため,乾燥,高温などの環境が続かないように留意することと,症状が確認された場合には,薬剤などで早めに防除することが望ましい。