1月19日(木)に6年生の「先輩に学ぶ」の授業がありました。講師は,住吉だい鼓や読み聞かせ,わくわくタイムなどでお世話をいただいている反田恵美子さんです。今回は,「卒業を祝う餅つき会」のことについて話をしてくださいました。
住吉台小学校での「餅つき会」は小学校が開校した次の年,平成元年から30年以上続けられているということです。住吉台小学校の子供たちに豊かな自然を味わってほしいという思いから始められたそうことです。萱場の方々が,昔ながらの薪や蒸し器,杵と臼を用意してくださって,6年生と保護者,PTA本部,萱場地区,町内会,地域の方々がたくさん集まってお餅を食べたのだそうです。
反田さんは,「お餅だけじゃなく,地域の心を配っている。だから,コロナ禍になってもやめないように皆で話し合って「餅花作り」として続けている。」とおっしゃっていました。
かつて,住吉台の人数が一気に増えたとき,一時,子供たちが落ち着かなかったときがあり,そんなときに地域やPTA,町内会が立ち上がって,人とのつながりを築いていこうと「ふれあいコンサート」を始めたそうです。また,子供たちのパワーを生かして住吉太鼓も始められ,町内会が夏祭りや新年会で発表する場を設けて,地域の方との交流する機会を作ってくれたとのことでした。
反田さんは,2004年から子ども教室を始められ,太鼓や読み聞かせ,わくわくタイムを行ってくださっていますが,それは,子供たちに,地域にいろいろな方々がいることを知ってもらい,かかわりを通していろんな体験や交流をしてもらいたいという思いを持ったからだそうです。これからも皆のサポーターを続けていきたいというお話でした。
子供たちは,「住吉台の地域の方々の思いがすごく伝わりました。」「太鼓はやっていたけれど,それ以外の地域のことも知ることができていい機会になりました。」「今の住吉台があるのは地域の皆さんのおかげなんだなと思いました。その思いをこれからもつないでいけたらと思いました。」といった感想を述べていました。
「地域とともに子どもを育てていく」ことが,学校の最大の特色ある力であることを改めて感じることができました。貴重なお話をいただきありがとうございました。


