豊作への祈り〜農業とまつり〜
■豊作を祈るまつり
- 農業の神である【田の神】は,山にいると言われています。農業の神である【田の神】は,春に山から里におりてきて,秋の収穫が終わると山に帰り,また山の神にもどると信じられていたのです。このため,春には,田の神をむかえて豊作をいのるためのまつりや行事がたくさん見られます。
- 田楽舞...小迫の延年田楽舞(宮城県金成町)が有名。
- 田植え踊り
- 秋保の田植え踊り(仙台市太白区)国指定文化財...むかしは小正月のころに踊って豊作を祈った。現在では,毎年4月29日の秋保大滝不動尊の祭礼で演じられる。
- 愛子の田植え踊り(仙台市青葉区)県指定文化財
- 大倉の役人田植え踊り(仙台市青葉区)県指定文化財...小正月に踊る
- 新川の田植え踊り(仙台市青葉区)県指定文化財
- 芋沢の田植え踊り(仙台市青葉区)県指定文化財
- 下倉の田植え踊り(仙台市青葉区)県指定文化財
- 田植え踊りが今でも続けられている所は,市内でもどんな所が多いかな?
■虫送り
- 現在のように農薬を使って害虫を取りのぞいていなかった時代,稲が豊かに実るためには,害虫の発生をおさえることが重要でした。害虫がいなくなるようにとの願いをこめて,虫の霊を表すわら人形などを,カネや太鼓をならしながら村の外に送り出す行事があるそうです。
- 宮城県色麻町の小栗山の虫送りが有名。
■収穫を祝うまつり
- 秋に稲刈りが終わると,収穫を祝う行事が家ごとに行われていました。【屋敷神】にお供えをしたして感謝の気持ちを表したそうです。
■正月
- 正月の神である年神をむかえてまつる行事。元日を中心とする。年神は,正月様ともいい,年棚にまつられます。この神は,豊作をもたらす,田の神とされています。
- つまり,今でも続いているお正月というものは,日本人が米づくりを中心にくらしてきたために,今でも続いている行事なんだね。
- みんなの家では,どのように正月を迎えているかな?
■小正月
- 作物の豊作をいのって前祝いするための行事。15日を中心とする。豊作をいのるために,作物の豊かな実りを形どったかざりつけをします。
- 稲穂や繭の形をした餅を木にさした【団子木】がよく知られています。
- みんなの家では,どのように小正月を迎えているかな?
■その他
木ノ下白山神社のぼんぼこまつりって知ってる?
1年の農作業の節目ごとにどんな行事やまつりを行っているのか,実際に,農家の方に聞いてみたいですね。
|
|
|