国分尼寺(こくぶんにじ)


国分尼寺は聖武天皇の命令によって建てられました。天皇の乳母であったといわれる紅白尼(こうはくに)が観音菩薩(かんのんぼさつ)像をいだいてこの寺に来たといわれています。
1189年には,源頼朝(みなもとのよりとも)が平泉(ひらいずみ)の藤原氏を攻めほろぼしました時,戦いの中で,お寺の建物はすっかり焼け落ち,名前だけが残りました。
1570年,このあたりをおさめていた国分盛氏(こくぶんもりうじ)という武将が尼寺を再建しました。
国分氏の後も伊達氏によってあつく保護されてさかえました。
明治時代になると伊達家の保護を失い,お寺は荒れはてました。
大正14年に大修理が行われ,その後,現在まで続いています。

資料室  ■国分尼寺跡  
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