学区の概要
1 学区
(1) 仙台市の東部,宮城野原に位置し,仙台駅東口付近より国道4号線仙台バイパス東側までの
東西に及ぶ広範囲な学区である。
(2) 学区内には古来より由緒ある寺院も多く,陸奥国分寺等の史跡に富み,歴史の跡をとどめて
いる。古今集・新古今集を含め古歌に詠まれた宮城野原には県陸上競技場・野球場その他の運
動施設も整備され数多くの競技・行事に活用されている。また,学区内には,公・私立高校,
仙台市中央市民センター,仙台サンプラザ等の文教施設も整っており,新しい市街づくりと相
まって,文化・学術・体育の各方面にわたり教育環境にはすこぶる恵まれている地域である。
(3) 東北新幹線の開通,仙石線の地下化,地下鉄東西線の整備等の街路・交通網の拡充整備に伴
い,仙台初のプロ野球場クリネックススタジアム宮城や各公署・民間企業・各種工場の開発・
進出もめざましく,学区内の環境は日毎に発展変貌している現在である。
(4) 昭和63年には,多目的ホール「かしわホール」の新設を含めた新校舎が竣工し,平成2・
3年にかけては,南校庭の暗渠排水設備・新体育館の落成・武道館完成と,施設・設備の充実
が図られその地についても整備拡充されている。
2 校名・校木の由来
昭和22年の創立時には,仙台市立第八中学校という名で誕生したが,昭和25年3月に現在の
東華中学校と改称された。
(1) 校名の由来は古く,明治19年,時の宮城県知事松平正直が,万葉集「すめろぎの御代栄え
むと東なるみちのく山にくがね華さく」(大伴家持)の歌から東と華をとって命名した私立の「東
華学校」に始まる。
この後,東華学校が学校改革に伴い宮城県第一中学校(現宮城県仙台第一高等学校)に編入
されるに及んで,次には私立の「東華女学校」(現宮城県仙台二華中学校・高等学校)として
その校名が受け継がれたという歴史を持っている。この2校とも現在の学区にあることから,
その名声と伝統とを鑑にしたいとの願いを込めて「東華中学校」と名付けられ,今日に至って
いる。
(2) 校木「かしわ」は,やせ地と乾廃に耐え,潮風にも強く,地表が浅く石ころの多い土地にも
生えている樹木である。いたずらに成功を急ぐのではなく,困難とたたかいながら理想の光を
求めて一筋に勉学と修養に励む,質実剛健で志気に満ちた人を象徴している。