冬季休業前集会 〜1年の締めくくり〜

 冬季休業前の全校集会が行われました。この集会はこれまでの学校生活の成果をふり返り,冬休みを安全で充実した生活にしようという意識を培うためのものです。今年1年を反省し,来年に向かって新たな決意をしたいものです。
 今日の集会では数多くの賞状の伝達があり,その後各学年の代表生徒による「一年間を振り返って」の発表がありました。
 1年生は福澤さん
 2年生は木村さん
 3年生は相馬さん
 皆さんとても素晴らしい発表でした。自分の本心を真剣に伝えようとするメッセージ性のある作文でした。また,いじめ防止きずなサミットに参加した佐藤さんからの報告もありました。(※後記)

 私はこの1年,蒲町中学校を支えた生徒の皆さんに励ましの言葉を伝えました。真剣に聞いている蒲中生に感動し,感謝の気持ちでいっぱいでした。来年もより良い学校になるように,生徒の主体性を伸ばし,また地域や家庭の皆さんと協力していきたいと思います。


1年生の一年間を振り返って 
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2年生の発表です
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3年生の発表です
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佐藤さんの「いじめ防止・きずなサミット」に参加して 
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  H30 いじめ防止「きずな」サミットに参加して
               仙台市立蒲町中学校 佐藤さんの作文より
 
 クラスの中には,色々な考えを持った人がいて得意,不得意もそれぞれ違います。その中で起こる仲間はずれや陰口は自分の常識と違うという意識からだと私は思います。例えばサミットの事例として出された運動会の「大縄飛び競争」についてです。
 その話の中でみんなと違って上手に縄が飛べない人がいて,クラスはそのことについて悩んでいました。考えていく中で意見がなかなかまとまらずに最後には言い合いのようになってしまいました。そのことはそれぞれの人が持っている考えが違っていたからです。
 でも,最終的には運動が苦手だった子の本当の思いをみんなが受け入れて「勝利」という目標は達成できなくても仲間を思いやることで,クラスが一つにまとまるという感動を得ることができました。「勝ちたい」という思いはもちろんあったのですが「みんなと乗り越えたい」という,理解しようとする心がみんなにあったから最後の最後でクラスが一つになることが出来たのだと思います。
 普段の学校生活で大切にしたていきたいのはその「お互いを理解したい」と思うことです。
 
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 私は一度しかない出会いの中で,偶然に集まったクラス・学年でその誰かが誰かのせいで苦しむことや,誰かを輪からはずそうとすることは悲しいし,残念なことだと思います。
 一人一人が違うからこそ,その人の良さが全体に少しずつ,にじみ出ることで集団は高まっていき「仲間」という意識が生まれるのだと思います。自分と違うということを「おかしい」「変わっている」ととらえるのではなく,「なぜ,そのように思うのだろう」と分かろうとすれば,分かり合える,様々な良さのある集団になっていくのだと思います。それが「個性」です。
 他にも「お互いが理解し合える環境がある」ということもいじめを無くす上で必要なことだと思います。
 例えば,普段学校を休みがちな人がなぜ学校を休んでいるのかクラスの人に伝わらない状況にあるとします。そのことで理由も分からないのに批判されてしまうことがあります。
 いじめはいけないことだと分かっていても,相手のことを理解できる雰囲気がなければ自然と相手を責める気持ちが生まれてしまうものかもしれません。それでは「いじめ」はなくならないと思います。
 これからの学校生活の中で,理解しようとする気持ちを学校全体に広めていき全員がそのことに喜びを感じられるようにしていきたいです。
 そして,私はこの蒲町中学校が和やかな雰囲気になるようにしていきたいと思います。

                             ※一部改編
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