平成19年度 仙台市教育センター情報教育研究推進委員会 本文へジャンプ
                  情報モラル教育部会             


平成19年度 研究テーマ


相手を思いやる心をはぐくむ情報教育

 
    他者意識をはぐくむための指導の工夫を通して


 研究の概要

 日頃からさまざまな情報にさらされている子どもたちとって情報モラル教育は非常に大切な学習です。
 あれはいけない,これはいけないという禁止指導に終始するのではなく,メディアのむこうにいる他者を意識した指導が必要になります。
 情報モラル教育では,心と知恵を育成していくことが必要です。心とは相手を思いやる豊かな心情のことです。知恵とは,情報社会で安全に生活するための知識や態度のことです。心も知恵も共に意識しながら,日常的に一体的に指導していくことが大切だといえます。

 今年度も道徳の時間に活用できる自作教材を作成しました。他者意識をはぐくむための指導に役立つ資料になっています。
 自作資料は,ダウンロードできます。ぜひ,学級で活用してみて下さい。

 授業実践

中学校 道徳  「心をつないで…」
  ねらい 他の人の立場や気持ちを考えて,思いを伝えていこうとする心情を育てる。
   □ 指導案  □ ワークシート  □ パワーポイント資料

 成果と課題

(成果)
・「思いやり」を柱に中学生を対象にした自作教材を開発しました。生徒の身近な経験に、掲示板上でのコミュニケーションによる問題提示を組み込むことで、生徒は自分のこととして問題に向き合うことができました。
・道徳と技術科による連携した情報モラル教育の取り組みが実現しました。また、小学校では情報活用・日常的な指導と結びつけた学年別の指導計画を提案することができました。
・保護者との情報モラル茶話会を開催し、家庭と連携した情報モラル教育のあり方について検討することができました。

(課題)
・3年間で小学校中学年から中学校までの発達段階を考慮した教材開発ができましたが、小学校低学年段階での内容・指導のあり方について検討する必要があります。
・情報発信、著作権、不適切な情報への対処、セキュリティなど、情報モラル教育として指導が求められる内容項目との関係・連携のあり方を示していくことで、本部会による自作教材の活用場面がよりいっそう明確になることが期待できます。

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