「仙台市青少年対策四機関・小・中学校長会 生徒指導部会合同会議」

 中嶋 教育相談課長 あいさつ
平成20年7月15日(火)仙台市子供相談支援センターにおいて,平成20年度「仙台市青少年対策四機関・小・中学校長会生徒指導部会合同会議」が行われました。
 開会にあたり、中嶋豊教育相談課長が、「学校内暴力が量から質へと転換してきている。事案も多様化し、市教委として心のケア緊急支援事業を展開しているところである。」とのあいさつがありました。


その後、「緊急対応について」をテーマに、各機関から事例を挙げた紹介がありました。

 生徒指導班 我妻指導主事
 教育相談課生徒指導班我妻仁指導主事からは、児童生徒が巻き込まれた事件等について、
(1)関係した児童生徒への対応
(2)マスコミの対応
(3)一般の児童生徒・保護者への対応
(4)関係機関への連絡調整をすばやく行っていかなくてはならないこと。
 そして、混乱している中で、○早く正確な情報の収集○対応すべき対象の整理と優先順位決定などが必要であるという講話がありました。


 

 教育相談班 千葉指導主事
 なお,我妻指導主事の話を受けて,教育相談課教育相談班千葉伸治指導主事から「心のケア緊急支援事業」について具体的な支援状況の報告がありました。「心のケア緊急支援事業」とは、児童生徒が巻き込まれた大きな事件や事故があった場合、心の専門家である臨床心理士やベテランのスクールカウンセラーを学校に派遣し、心のケアを実施することにより、児童生徒、保護者、教職員の動揺や精神的な影響を最小限に抑えようという事業になります。平成19年度からは、予算化されて実施しているということでした。

          
 

 児童相談所  田原 主査
 児童相談所からは、田原満主査がこれまで対応してきた多くの虐待のケースからその対応についてお話がありました。「児童虐待は、「弱者」である子どもに対しあるまじき行いをし責任を履行しない親に断罪的に接してしまう場合がある。しかし、一番重要なポイントは、子どもの抱えている問題は実は家族全体にかかわっていることであるということに気づき、援助していくことである。」とまとめ、関係機関が今後も連携を強めていくことが必要であるとのことでした。