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袋前遺跡

古墳時代から近世にかけての複合遺跡。

ふくろまえいせき

袋前遺跡

Fukuromae iseki

所在地

太白区大野田5丁目
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解説

袋前遺跡は,市の南部にあり,JR長町駅の南西約1kmに位置する。地下鉄富沢駅東側の自然堤防上に立地しており,標高は約10mで,面積は約23,000㎡である。仙台市教育委員会により平成10年(1998),13年,16年に発掘調査が実施され,古墳時代から古代,中世,近世の遺構が検出されている。古墳時代後期の遺構として,竪穴住居跡1軒が発見されている。奈良~平安時代の遺構は掘立柱建物跡の他に溝跡,土坑などが発見されている。このうち,西側の建物跡は,大野田官衙遺跡の主要な建物跡である。建物の東側にほぼ平行して伸びる溝跡からは桶巻(おけまき)作りの瓦や土師器・須恵器が出土している。また,平安時代の畑跡と考えられる小溝状遺構群も検出されており,広範囲に畑作が行われていたものと考えられる。

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