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国分寺東遺跡

陸奥国分寺との関係を窺わせる古代の集落跡。

こくぶんじひがしいせき

国分寺東遺跡

Kokubunji-higashi iseki

種別区分
集落跡
年代
奈良時代 平安時代 中世 近世
面積
800㎡

所在地

若林区木ノ下3丁目
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解説

国分寺東遺跡は,市の中心部に近く,JR仙台駅の東南東約2㎞に位置する。仙台市街の東半部,宮城野海岸平野の標高15mの砂礫(されき)地に立地する。面積は約800㎡である。西側100mに陸奥国分寺跡,東側400mには陸奥国分尼寺が位置している。平成13年(2001)に行われた試掘調査で竪穴住居跡,竪穴遺構,焼土遺構,溝跡,土坑,柱穴などの遺構が検出され,土師器,須恵器,赤焼土器,軒丸瓦,鉄製品,石製品などの遺物が比較的まとまって出土した。この試掘調査の結果から,遺跡として登録された。同年に本発掘調査が行われ,平安時代の竪穴住居跡,中世の井戸跡,土坑,中世から近世にかけての柱列,掘立柱建物跡,近世の土坑などの遺構が検出された。出土遺物は土師器,須恵器,赤焼土器,土師質土器,中世陶器,軒丸瓦,軒平瓦,平瓦,軒瓦,陶磁器片,鉄製品,石製品などがあり,特に竪穴住居跡からは,「講院」,「佛」,「東」,「西」など隣接する陸奥国分寺との関係を窺わせる文字が墨書された土師器坏(つき),須恵器坏が出土しており,陸奥国分寺で使用されていたものと考えられる。このように国分寺東遺跡は,陸奥国分寺に関わる居住域の存在を知るうえで重要な遺跡である。

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