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安養寺配水場前窯跡

奈良時代の須恵器窯跡。

あんようじはいすいじょうまえかまあと

安養寺配水場前窯跡

Anyoji-haisuijo-mae kama-ato

種別区分
生産遺跡
年代
奈良時代
面積
5,700㎡

所在地

宮城野区安養寺3丁目
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解説

安養寺配水場前窯跡は,市の北部にあり,JR仙台駅の北東約3.5kmに位置する。仙台市街地の北部を東西に延びる台原・小田原丘陵の標高46~68mの南東斜面に立地している。面積は5,700㎡である。台原・小田原窯跡群のひとつである。平成8年(1996)に道路建設に伴い発掘調査されたが,窯の本体は残っておらず,窯から出た灰や破損・焼き損じの製品などを棄てた灰原(はいばら)が1ヶ所で発見されたのみであった。灰原は南東に向いた約30度の急斜面で検出され,その範囲は長さ15m,幅12mである。灰原から出土した遺物は須恵器と瓦類であるが,須恵器の量が多い。このことから主に須恵器を焼いた窯跡と考えられる。その時期は灰原から出土した須恵器の特徴から奈良時代中頃から後半と考えられる。周辺には神明社窯跡,安養寺下窯跡など多くの窯跡が分布している。

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