「回文うちわ」作り

今日は,6年生が「回文うちわ」作りを行いました。
荒町は,かつて藩祖 伊達政宗公の仙台開府以来,御譜代町の一つとされ,藩政期には麹の製造が特別に許可された町でした。
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麹が作れない夏場は「渋うちわ」作りが行われていました。時は流れて幕末頃,奇才と称される回文師 仙代庵(細屋勘左ェ門)が自筆の回文と似合いの絵をうちわに描き売り出したところ,たちまち評判になり,仙代庵の名は江戸にまで知れ渡るようになりました。この歴史に着目し,荒町商店街で,このうちわを再び蘇らせました。
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今日は,荒町商店街理事長様はじめ,「回文うちわ」の復刻に関わっていただいた商店街の皆様,市民センター館長様,児童館の職員の皆様に,講師としておこしいただき,御指導をいただきました。その様子は東北放送や河北新報社の方々にも取材を受けました。
最初は,理事長様,理事様から,荒町の歴史のお話がありました。メモも熱心にとりました。年が明けて,FM放送で発信するグループの課題ともなっています。体験を通して,いい発表ができるといいですね。
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次に,教室で,「回文うちわ」の紙芝居を視聴し,その歴史をさらに確かめた後,うちわの表裏の紙を貼り合わせ,ドライヤーで糊を乾かしました。
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子供たちは,よく想像して「回文(上から読んでも下から読んでも同じ文)」を考えました。さすがですね。講師の方々もびっくりされていました。
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糊が乾いたら,団扇の骨材からはみ出した部分の紙を切り取ります。
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そして,うちわの縁を糊付けします。なかなか上手ですね。
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最後は,柿渋(当時,虫除けに最適な塗料だったそうです。)をうちわの表面に塗って完成です。
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最後に,感想発表をして,記念写真を撮りました。理事長様からは,「歴史は自分たちで作っていくものです。将来,優しく,思いやりのある歴史ある荒町に関わってくれる人たちが出てきてほしいです。」とのお話をいただきました。今日は,御指導,ありがとうございました。
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3年生は,総合的な学習で「荒町」を調べ,これまでお世話になってきたことへの感謝の気持ちを伝える学習を進めています。荒町商店街の副理事長さんからお話をいただいた後,たくさん質問して,教えていただきました。ありがとうございました。メモも熱心にとりました。3年生は,2年生の時,校内行事の音楽発表会で発表した曲「一人じゃできないから」を歌って,地域ぐるみの「リモート大合唱」に参加します。「元気・優しさ・思いやり」が歌を通して伝わるとうれしいですね。
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急に寒くなりました。今朝は雪景色でしたね。室内と外との気温差が大きくなりますから,衣服の調節もして,体調に気をつけていきましょう。明日も元気に登校してください。
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