12月21日(月)

 みなさん、こんにちは。

 土日はとても寒い日でしたね。かぜなどひいていませんか。道路や歩道にはまだ雪や氷があります。滑ってけがなどしないように気をつけてください。
 
 先週の金曜日に、3年2組で道徳の授業研究がありました。
 授業では「自信を持って正しいことを」を主題として、「正しいと判断したことは、良心に従って自信を持って行おうとする態度を育てる」ことがねらいです。

 子どもたちは、とても真剣に登場人物の心の揺れを考えていました。IMG_6890.JPG 授業で使った資料のあらすじ
 気の合う仲間で、SL機関車がおいてある公園で遊んだときの話。
 一人が自慢げに言った「SLの上に登ったことがある人いる?」という言葉をきっかけにみんなが登るが、主人公のしんごはいけないことだと思って「勇気がないの?」と言われても登らない。
 そこへ、小さな子を連れた女の人が来て注意をし、上にいる子たちが降りるのを見守る。その様子にほっとするしんごだったが、女の人に言われた言葉、「あなたは登らなかったのね。偉かったわ。でも、みんなを止められたらよかったのにね。」が帰り道、しんごの心に残った。

 このことについて、しんごさんの心の葛藤を考え、担任の経験談なども含めて、自分ならどうするだろうかと、自分に置き換えて考える授業です。
 しんごさんの心の中の迷いを、子どもたちの発言をもとに黒板に整理しています。IMG_6895 - コピー (2).JPG

 授業の振り返りのときに
「もしそういう場面があったら、注意できないと思いました。どっちがいいのかすごくもやもやする気持ち。すごくまよう。勇気 正直」
と、書いている子がいました。すなおな気持ちを書いていると思います。
 この子が書いているように、迷って当然ですし、注意できないことの方が多いかもしれません。でも、この子は迷いながらも最後に「勇気 正直」と書いています。決意の表れかもしれません。すてきなコメントです。
 これからの長い人生において、正しいと思うことを心の中に持ちながらも、行動をためらうような場面に数多く遭遇することと思います。そのときに必要なのが「勇気」だったり「正直」な気持ちだったりするのでしょう。
 こういう授業を積み重ねることで、子どもたちの道徳的な判断力が育っていくのだと思います。我々大人も考えさせられる授業でした。

 そして、3年2組は、建前だけではない本音を言える雰囲気のある学級だと感じました。それがこのクラスの「自慢」の1つですね。
 
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