団地の概要
 住吉台ニュータウンは,仙台市の北西部に位置し,仙台市の中心部から12キロメートルの距離にあります。団地の北西には上の写真のように泉ヶ岳がそびえ,遥か南西には蔵王の山並みが眺望できます。周囲は小高い山々と田園からなり,自然景観に恵まれています。特に学区内南には萱場川が流れ,その流域には多くの水田があり,春の青々とした早苗の水田,秋の稲刈りを待つ黄金色に実った水田と四季折々の美しさを見せてくれます。
  団地は,昭和49年12月に日本地所株式会社によって開発され「住吉台ニュータウン」と名づけられました。以来,宅地化が進み,ここ10数年の間に2,297世帯, 8,548人(平成13年4月1日現在)が移住し,今後さらに増える傾向にあります。
  なお,団地の造成完了の時点では,東西に2キロメートル,南北に1.1キロメートル,総面積1,430,000平方メートルの規模で2,800世帯,11,000人を見込んでいます。仙台に数ある団地の中でも有数の大きさを誇ります。
  団地の中央を南北に貫く通りをはさみ,東側は住吉台東1丁目から5丁目,住吉台西1丁目から4丁目まであります。中央部には,住吉台小学校,住吉台中学校が位置し,通りの両側に郵便局,銀行,スーパーマーケット,各種商店が並び商店街を形成しています。
  団地の造成前は,なだらかな丘陵(標高80メートル)に雑木林,茅野(昔の家の屋根の材料になる茅を茅栽培しているところ),そしてリンゴの果樹園がありました。造成前の住所には,西田中萱場山,西田中三十刈,西田中露払山という字名を見ることができます。
  昔,萱場地区の方々は根白石小学校に通学していましたが,住吉台峠を通って,峠の頂上にあったお地蔵さまに見守られながら,山越えをして通っていたそうです。その峠道も団地の造成とともになくなり,お地蔵様は現在,西田中下田中の「住吉神社」境内に移され,昔の名残を伝えています。またこの神社の境内には,同じく遷座された萱場地区の神社「萱場神社」も住吉神社とは別に,独立した社殿として祀られています。
  なお,住吉台小学校の学区は,この萱場地区全体と造成された団地の全体になります。