平成17年度 仙台市教育センター情報教育研究推進委員会
新聞データベース活用部会
トップ メンバー 研究の概要 授業実践 成果と課題 資 料


 成 果
新聞データベースの特長を生かし,地域性に富み,信頼の置ける良質の資料を提示できた。

生徒に身近な中高生の投書を取り上げ,興味・関心を高めることができた。

新聞データベースを活用することにより,必要に応じて効率よく情報を検索し,学習に役立てることができた。



 課 題

今年度は中学校国語で実践授業を行ったが,今後は小学校や他教科・領域でのより効果的な新聞データベース活用の実践事例を増やしていく。調べ学習での活用や,ディベートに備えた資料収集など,多様な活用が期待できる。

手に入れたい情報についての適切な検索語が思い浮かばない,ヒット数が多すぎるのに絞り込み検索ができないなどの問題があるので,児童生徒に身に付けさせたい情報検索のスキルを明らかにしていくことが必要である。また,情報発信者の意図を読み解いたり,情報の価値について考えたりできるようにするなど,情報を的確に評価する目も養っていきたい。




− 新聞データベースの特長 −
豊富な情報量 朝刊1日分の情報量は新書1冊分に等しいと言われている。政治・経済・社会・文化・スポーツなど,世の中のありとあらゆる情報が満載されている。また,ニュースの背景や理由など記事の内容が詳しい。社説や投書,意見広告など,多様な考えに触れることもできる。専門家の解説なども参考にできる。

情報内容の確かさ 新聞社が確認した情報であり,概ね信用できる。5W1Hが容易に把握でき,見出しにより重要性が一目でわかる。誤報があった場合でも,その後検証と謝罪がある。Web上で間違いがあっても,ほとんどの場合削除されるだけである。

情報の安全性 有害情報やノイズ(不要な情報)が少ない。安心して児童生徒に活用させることができる。

情報の検索性 過去にさかのぼり時系列で検索可能である。切り抜きの苦労や紙の劣化,保管場所の問題等が解消される。

地域情報が豊富 県内各地で新聞記者が取材している。一般の検索エンジンでは検索できないような身近な地域情報が得られる。

生きた情報 教科書や資料集の内容は,編集の都合上どうしても数年前のものになってしまうが,新聞では最新のタイムリーな情報を授業に生かせる。また,現実の出来事を教材化することにより,児童生徒に切実な問題意識を持たせることができる。