平成18年度 仙台市情報教育研究推進委員会
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 小学校5年社会「自動車をつくる工業」の授業を振り返って
新聞データベースで情報検索
 これからの車社会について考えるため,新聞データベースで関連記事を検索した。エキスパート検索で2005年以降の記事に限定し,「環境・安全・福祉・快適」の4つの観点からキーワードを入力して情報収集した。

本時の授業の様子
 6つの班が,新聞データベースで検索した記事を根拠に,将来どんな車が必要になるかについてそれぞれ観点を明確にして発表した。その後,一人一人が自分の考えをワークシートに記入した。

事後検討会
 事後検討会では,新聞データベース活用の利点や留意点などを中心に話し合われた。


<成果>
・情報が正確かつ安全な新聞データベースの記事を根拠にしたことにより,児童が自信を持って発表できた。
・必要な情報が検索でヒットする。Webだと広すぎて,必要な情報になかなかたどり着かないことがある。
・地域の身近な情報が豊富である。

<課題>
・もともと大人向けのデータベースなので,子どもにとって使い勝手がよいとは言えない。
・検索のヒット数が多い場合,目的とする記事にたどり着くまでに時間がかかる。
・各教科・領域の年間計画の中にデータベースを活用できる単元を位置づけるなど,教師が見通しを持っておく。
・児童に必要な情報検索のスキルを明らかにしておく。

単元導入段階で児童が考えた未来の自動車
 児童が思い思いにのびのびと夢の自動車を描いている。学習前なので,車社会の問題点はあまり意識されてはいない。

本時ワークシートに記入した将来の自動車への思いや願い
 単元導入前と比べて,児童の考えに明らかな変容が見られる。学習を積み重ねていく中で,自動車への思いや願いが膨らみ,安全や環境などを重視するようになった。

事後アンケート
 新聞データベースをまた使いたいとする児童が大半を占めた。調べ学習に有効であることを児童自身が認識している証である。

 本実践をきっかけに新聞を読む児童が増え,記事を読んで自分の考えを持つようになった。世の中の情報に主体的に関わる態度が育まれ,情報活用能力が向上したと言える。


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