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  • Q&A

    Q1 どのような教育方針で生徒を育てるのですか。

    知性を高め 感性をはぐくみ 意志を鍛える

    本校では「知性を高め 感性をはぐくみ 意志を鍛える」という教育方針を掲げ、知性・感性・意志のバランスが取れた人間の育成を目指しています。進学校というと大学進学実績に目が集まってしまいがちですが、人間的な幅の広さや深さが育っていかなければ学力も高まってはいきません。そのような考え方をベースに、授業はもちろん、体験学習、学校行事、課外活動、部活動などにも積極的に取り組ませています。中等教育学校である本校の一つの特色は、中高6年間140人がそのまま進級していく一貫の方式にありますが、6年間を「根付く」「伸びる」「花ひらく」の3期に分け、中高一貫校共通の課題である中だるみを防ぎながら、一人一人の生徒を、植物を育てるようにして大きく成長させていきます。

    「土」を大切にした植物モデル

    植物を育てるには、見栄えのよい花や実だけに目を奪われず、まず足元の土作りを地道に行うことが大切です。本校の教育に関する考え方も同じです。華々しい看板、すなわち「大学合格者何名」「海外研修」「先取りのカリキュラム」などを大々的に掲げるのではなく、本校の教育は、植物を育てるやり方と同じように、「土」を大切にしたところからスタートします。本校の教育で「土」に相当するものは二つあります。一つ目は人間関係づくりです。仙台青陵では140人が6年間同じ場所で一緒に暮らします。したがって、人間関係が豊かでなければ基本的な学力も身に付かず、確かな学力や知的好奇心も育ちません。本校では入学後から良質な人間関係づくりを目指し、グループ学習やクラスの和を高める取組を小まめに行っています。「土」に相当する二つ目は「学力の核」です。「学力の核」とは、読み・書き・計算の基礎学力と、その基礎の上に育つ言語コミュニケーション力と論理的思考力を指しています。本校では、このような力を育てるために、学校独自の科目「ことばと論理」「オールイングリッシュタイム」「数楽タイム」を設置し、1年生から3年生までの3年間で、より高度な学習に対応できる力を育てています。

    6年後には花開く成果が

     本校の生徒の大半が難関大学への進学を目指しています。希望進路実現のため、1年生から5年生までの5年間は人間的な面での成長を図りながら広く深く学ばせ、最終学年の中盤以降は大学受験に合わせた実践的な授業を行って、センター試験はもちろん、二次試験に対応できる「二次力」を徹底的に鍛えていきます。難関国公立大学へつながる学力は、そのベースである「土づくり」から始まります。「土」をしっかりつくることで、樹木が育ち、花が開き、やがて豊かな実がなるのではないでしょうか。「土」から発想する点が、本校の大きな特色であり、一見迂遠なような取組が、実は6年後に確実な成果を上げていくものと私たちは考えています。

    Q2 どのような授業を目指しているのですか。

    二つの学力観

    本校の教育の柱はもちろん授業ですが、授業で何を育てるのかという問いに対して、大まかに言って二つの異なった考え方があります。一つは大学入試に合格する力を育てるという考え方であり、もう一つは大学入試に対応する力よりも、社会に出た時に生きて働く力、あるいは学問を追究するために必要な学ぶ力を育てるべきだという考え方です。この二つの対立的な学力観は、広く日本の社会にも見られますが、大学に合格する学力と身に付けるべき本当の学力は乖離しているという認識は正しいのでしょうか。大学入試については遠い過去の体験や風聞をもとに、マークシート式の大学入試問題や重箱の隅を突くような難問・奇問を想像する人も多いようですが、センター試験などのマークシート式はともかく、東大や京大を始めとする難関国公立大学の二次試験の問題には考えさせる良問が多いというのが、受験をよく知る高校の先生方や予備校関係者の共通した見解です。実際、これらの大学の記述式の入試問題には総合的な知を問うものが多く、知識詰め込み型の勉強ではとても太刀打ちできません。このような具体的事実から考えると、冒頭で示した二つの考え方は、決して対立するものではないということが分かります。

    学ぶ楽しさ、驚き、発見があり、かつ力が付く授業

    本校の授業は、上記の対立する学習観のどちらか一方に立脚したものではなく、その両立を目指しています。これは言葉で言うよりも、はるかに実現が難しいことではありますが、本校ではあくまでも授業のあるべき姿を追究し、「学ぶ楽しさ、驚き、発見があり、かつ力が付く授業」を目指しています。高校の授業は一般に講義式・演習式の展開が多く、知識注入型と評されています。それとは対照的に、小学校の授業は活動型・発表型の授業が多く、子どもの興味・関心を高める工夫がなされています。前者は「習熟」を目指し、受験に合格するスキルを身に付けさせるものですが、知的好奇心を育てたり、自発的な学習意欲を引き出したりするという点で弱さがあります。逆に後者は活動があり、好奇心を育てることができるものの、習熟すなわち「できる」という面での弱さがあります。本校では、授業の中で生徒の知的好奇心を喚起し、自発的な学習意欲を刺激しながら、習熟させるところまで生徒の力を引き上げていきたいと考えています。授業では「納得」と「疑問」、すなわち「!」と「?」を織り交ぜた授業を展開して、「気付く」「分かる」「できる」を結んでいきます。そのためには、これまでの教師としての経験をいったんゼロクリアーすることも必要になってくるでしょう。そのような困難にあえて挑戦し、様々な授業スタイルを模索しながら、知識、活用力、興味・関心、表現力など多面的に育てていくことを目指しています。それが、仙台市初の中高一貫教育校としての本校の使命でもあります。

    学び、考え、伝える力を育てる

    本校の授業では、「気づく・分かる・できる」のサイクルを念頭に置き、知識やそれを活用する力を身に付けさせますが、それだけでは十分とはいえません。自分で学び考える力や、学んだことを他人に伝えていく力も同時に身に付けさせる必要があります。そのために前期課程に本校独自の科目である「ことばと論理」「オールイングリッシュタイム」「数楽タイム」を設置しています。「ことばと論理」では言語コミュニケーション能力と論理的思考力を培い、「オールイングリッシュタイム」は英語によるコミュニケーション能力と表現力を育て、「数楽タイム」は観察や操作、実験を通して課題を追究し、多様な見方や考え方を養います。また総合的学習の時間の一環として、各学年での研究発表会を実施しています。また、5年次にはその集大成として、大学における卒業論文の高校版のような研究論文の作成に取り組みます。

    仙台青陵の授業は永遠に未完成。全員で「目指す授業」を追究

     本校が目指す授業は、「学ぶ楽しさ、驚き、発見があり、かつ力が付く授業」です。それを目指しながら、それぞれの教員の個性を生かした授業を創造していきたいと考えています。そのためには、互いに授業を見せ合い、磨き合うことが必要になります。本校では、日常的に授業を公開し、教員の授業の力量を高めることに力を注いでいます。また、教育センターから指導主事を招いての研究授業を行ったり、授業参観や公開授業を実施したりするなどして、外部に見ていただくことで力を付けています。さらに、校長や教頭も授業に積極的に関わり、組織としての授業力の向上を全員で追究しています。なお、平成27年11月6日(金曜日)に「知識・技能を活用し、質の高い表現力を育てる指導の工夫」を研究テーマに自主公開を行いました。また、毎年7月に行われる学校説明会では、参加者の小学6年生を対象に、「ことばと論理」「オールイングリッシュタイム」「数楽タイム」の模擬授業を行っています。また,小学5年生対象の学校説明会も別日程にて実施しています。

    Q3 カリキュラムの特長は何ですか。また、学習進度はどうなっていますか。

    6年かけて深く広く学ぶカリキュラム

    本校では難関国公立大学進学を想定したカリキュラムを準備しています。ただし、目的を大学受験のみに絞り、受験に必要ない科目を省いていくやり方は取っていません。4年次には県内で数少ない、物理基礎、化学基礎、生物基礎の理科三科目を学ぶなど幅広い教養を身に付けることを主眼とし、5年次までは全員がほぼ同じカリキュラムで学びます。中高一貫校のよさは、6年間掛けて、深く広く学べるところにあります。一般の中学校・高等学校では時間が足りないために省略してしまうようなところに学問の面白さや不思議さが詰まっていることがありますが、そのような寄り道も含め、裾野の広い教養を身に付けることができます。6年次で文系・理系に分かれて大学進学に対応した授業を受けますが、その時にこれまでの5年間で培ってきた裾野の広い教養が生きてきます。

    速めの学習進度

    学習進度は通常の中学校・高等学校よりも速めです。前期課程では通常の教科書や資料集に加え、中高一貫校用の教科書や問題集を副教材に使ったり、独自のプリントや資料を使ったりしながら授業を進めています。特に進度を速めることを意識しているわけではなく、すべての科目において深く広く学ぶようにしていますが、生徒の理解度が高く、また授業時数も多いため、1年生は約10ヶ月で中学校1年生の学習内容を終了し、2月、3月には中学2年生の内容を学習しています。学習指導要領の基準等に配慮しながら、3年生の中盤以降は高校の学習内容を学び、6年生の中盤以降は大学受験に対応した授業を実施します。6年間の一貫した教育課程の最大の利点は、中学校と高校の学習内容の重複を省くとともに、前後のつながりを大切にしながらそれを効果的に配置できるというところにあります。本校のカリキュラムは、まさにそのような視点から、学習効果を最大限に発揮できることを目指し編成しています。

    人間力を育てる体験学習・調査研修

    中高一貫教育のウィークポイントは「中だるみ」です。高校入試がないと学習及び部活動を継続して行えるという利点がある一方、緊張感や目的意識が薄れてしまうという危険性もあります。本校では、そのような中だるみを防ぐために、6年間を2年・2年・2年の三期に分けて進路指導の目標を設定するとともに、3学年から4学年に進級する際には「尚志式」を行って、義務教育を修了して高校の課程に進む自覚を育てています。また、体験学習を毎年行うことで学校生活に変化と張りをもたせる工夫をしています。1年次には県内(秋保)でオリエンテーション合宿、2年次には山形県の農村(戸沢村)で宿泊体験をした後、酒田・鶴岡で調査研修を行います。3年次は、九州(大分・長崎)での研修旅行、4年次に首都圏の大学を訪問するほか、5年次に海外研修(ニュージーランド)に行きます。このような体験学習は、人間形成に大きな影響を与えます。これをきっかけに伸びていく生徒も多いため、本校では体験学習を大きな柱として、1年次から5年次まで毎年実施することとしています。

    Q4 進路指導のポイントは何ですか。

    国公立大学進学を想定

    本校では生徒の大半が国公立大学への進学を希望しています。したがって、本校の教育課程も国公立大学を受験することを想定した編成になっています。国語・数学・英語の授業時間数を大幅に増やし、6年次の中盤以降は大学受験に対応した実践的な授業を展開していきます。前期課程では英語、後期課程では数学と英語の少人数の授業展開を取り入れ、1学年の定員が140名という学年規模の利点を最大限に生かし、一人一人の理解度を確かめながら授業を進めています。

    進学校のノウハウを集約

    新設校である本校では進学校で進路指導を経験してきた教員を中心に、仙台二高、仙台一高などの伝統校や全国の中高一貫教育校のノウハウを取り入れながら、6年間一貫した進路指導計画を作成しています。1年生から3年生までは,中高一貫教育校を対象とした校外模試やGTEC(英語コミュニケーション能力を測定するテスト)を受験して、全国的な位置を確かめながら、後期課程そして大学進学につながる道筋を着実に歩ませます。また、高校入試がないという利点を生かし、1年生の段階から職業や大学での学びにつながる基礎進路講演会を開くとともに、2年次では大学生による大学紹介や5日間の職場体験を実施して進路意識を高めています。さらに3年次には、外国人教師と外国人留学生の比率が日本一高い立命館アジア太平洋大学(大分県)で異文化理解と大学での学びを目的とした研修を実施しました。留学生を交えた小グループでのディスカッションや大学の講義の受講、キャンパス見学で大きな刺激を受け、世界的な視野で学ぶ意欲をかきたてられて生徒は仙台に帰ってきました。4年次以降は大学進学に向けて、進路講演会、一日大学、院生ゼミなど、大学の先生や研究者、職業人を招いて実際的な取組を行っています。また、東北大のオープンキャンパスへの参加や東京大学及び早稲田大学の見学や学生との懇談会なども行っています。

    大学入学はスタートライン

    進路指導は大学入試の合格のみを目指して行うものではありません。将来の職業選択や人生設計を視野に入れた大学選びの同一線上に大学入試があると本校では考えています。本校の進路指導で行う基礎進路講演会、進路講演会、一日大学、院生ゼミ、オープンキャンパスへの参加などは、広範な進路指導の一環です。また、5年生でのニュージーランド研修は、5年間学習・体験してきたことの集大成です。日本から世界へ目を向けることで、自分の将来の姿をそれぞれが描き、その夢を実現するために大学へ進学することが理想だと思っています。つまり大学進学はゴールではなくスタートです。本校では大学進学をそのように捉えています。

    Q5 開校からの六年間でどのような成果がありましたか。

    中高一貫校ならではの校風が育つ

     開校して七年目の今年、全校生徒数は約820名あまりとなり、全校に活気がみなぎっています。中等教育学校のよさは6学年という異年齢集団の厚みにあります。下は12歳から上は18歳までの年齢層が一つの学校で生活する環境で切磋琢磨が行われ、知らず知らずのうちに生徒は大きく成長していきます。後輩は先輩の後姿からたくさんのことを学び、先輩は後輩から見つめられていることを自覚して行動する。そのような場面を、この四年間に私たちは数多く見てきました。例えば、青陵祭(文化祭)では「中学校の学習発表会でも、高校の文化祭でもない」青陵祭を創るという合言葉の下、全校が一体となって一つの祭を創り上げていきました。体育祭では1年生から6年生が一緒になって大縄跳びに挑戦するなど、学校全体が一つになって仙台青陵の伝統を創造していく様を目の当たりにすることができました。5月に行われた4年生の研修旅行発表会では3年生から活発な質問が出て、それに対して4年生が的確に、そして分かりやすく答えていました。異年齢集団の学びの素晴らしさを、私たちは様々な場面で実感しています。

    大会への入賞者や資格取得者が続々

    平成26年度も運動部・文化部などを始め、さまざまな分野において多くの活躍がみられました。主なものとして、陸上競技部は三段跳びでインターハイ出場、ジュニアオリンピック陸上競技大会で110mハードルに出場しました。また、科学部は自然科学部門で全国総合文化祭出場、日本生物学オリンピック大会に出場しました。そして放送部はNHK杯全国中学校放送コンテスト朗読部門に出場しました。その他、吹奏楽部はマーチング東北大会に2年連続4回目の出場を果たしています。また、本校は英語の学習および体験に力を入れています。生徒の英語に対する意欲・関心が旺盛で3年生の英語検定においては、準2級53名、2級が4人合格しました。

    高い学校評価を励みに更に前進を

    学校評価については、生徒・保護者・教職員を対象に実施しています。昨年度の調査では、「本校に入学してよかったと思いますか」という質問に対しては、「そう思う」あるいは「どちらかというとそう思う」と答えた1年生は約98%、2年生は約97%、3年生は約94%となっています。保護者についても同様の質問を行い、肯定的な回答が1年生で約97%、2年生で約93%、3年生で約98%となっています。授業については「授業中にできたと実感することがありますか」という問いに対し、1年生では約96%、2年生では約90%、3年生では約95%が「そう思う」あるいは「どちらかというとそう思う」と答えています。本校の柱である授業についても一定の評価が得られたと判断していますが、この結果に安住するのではなく、今後も常に向上を目指した取組を全校で行っていきます。

    Q6 6年間でどれくらい経費がかかりますか。

    入学後にかかる費用はおおよそ以下の通りです。金額は今年度の入学生及び在籍生徒をもとにしております。


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