第16回 仙台市中学校長会総会 挨拶
仙台市中学校長会長 高橋 恭一 
 大崎八幡宮の森からは,ウグイスの鳴き声が毎日のように聞こえてきます。令和4年度がスタートして1ヶ月がたとうとしています。
 
さて,新型コロナの感染者数は高止まりで推移している状況であり,ご来賓のご臨席はございませんが,3年ぶりに中学校長会総会を開催できましたこと,こうして一堂に会することができたことを,心より嬉しく思います。あわせて,このような形での総会の開催に,関係各位の御理解と御協力を賜りましたこと,深謝申し上げます。
  本会は今年度,発足より16年目を迎えます。この間,本市の教育の振興への寄与を目的とし活動してまいりましたが,長年,先輩の校長先生方が築いてこられた理念やその強い信念を思うと,改めて身の引き締まる思いがいたします。皆様の御功績に感謝の念を抱きながら,仙台市の中学校の発展,そして,生徒たちのために,力を尽くしてまいる所存でございます。  この春の人事異動では14名の皆様が御勇退,7名の方が御退会となりました。これまでの御尽力に感謝申し上げますとともに,御教示いただきましたことをしっかりと胸に刻みたいと存じます。そして,新たに7名の方の再入会,14名の方の新入会がありました。心より歓迎を申し上げるとともに,大変心強く感じているところでございます。
 さて,新型コロナウィルス感染症への対応に追われながら,いかに教育活動を推進するかという課題と対峙してきて2年を過ぎました。この間,多くの難しい判断も迫られてきたところです。
  私たち校長は,全日中教育ビジョン「学校からの教育改革」の理念を踏まえるとともに,「仙台市教育構想2021」に基づき「たくましく,しなやかに自立する子どもの育成」を目指し,その理念実現に向けた実践を進めることが求められています。   少子高齢化,高度情報化,持続可能な社会の実現など,諸課題に対応するため,様々な改革が進められており,さらには、いじめ防止,不登校対策,コミュニティ・スクールの具現化,そして,働き方改革等,取り組むべき様々な喫緊の教育課題と向き合っていかなければなりません。中学校教育に課せられた責務と市民の期待に対する深い認識の上に立ち,「校長としての力量」を存分に発揮することが,今,まさに強く求められているところです。
 このようなことから,会として目指す理念を継承し,「ともに悩みを分かち合い,知恵を出し合い支え合い,創造と貢献を目指し合う仙台市中学校長会 」となるよう努めてまいりたいと存じます。
 先ずは,会員同士の情報共有の緊密化と横の連携をしっかりと図ること。そのうえで,校長会の会員の知恵と力を合わせて,前を向いて,教職員や地域を含めた地域とともに,生徒たちのために尽くしていきたいという強い思いや願いがございます。本会66名の校長は,先を見据えながらも目の前のことに真摯に正対し,確実な一歩一歩を積み重ね職責を果たしていくことを、互いに誓い合いたいと思います。 
 折しも今年は,東北地区中学校長会研究協議会が本県において開催されます。今回の宮城大会は,東北中学校長会初の試みとして,仙台市の会場と各県の校長をオンラインで結んでのHYBRID方式での開催となります。役員として既に準備段階から多くの会員に御尽力いただいておりますが,大会の成功に向け,改めて皆様の御理解,御協力をよろしくお願いいたします。
 結びとなりますが,歴代の会長様はじめ諸先輩各位,仙台市教育委員会,そして関係諸団体の皆様に,ご指導を賜りながら、本校長会のますますの発展を願い、挨拶とさせていただきます。


                                         令和4年4月28日