中国近代の文豪・魯迅が学んだとされる，明治期の階段教室
きゅうせんだいいがくせんもんがっこうろくごうきょうしつ（とうほくだいがくろじんのかいだんきょうしつ）
旧仙台医学専門学校六号教室（東北大学魯迅の階段教室）
Kyu Sendai igaku senmon-gakko Rokugo-kyoshitsu (Tohoku daigaku Rpjin-no-Kaidan-kyoshitsu)
▼ In English
解説
Description
仙台医学専門学校は，明治34年(1901)に設立された学校で，明治20年に設置された第二高等中学校（後の第二高等学校）医学部を前身とする。明治45年に東北帝国大学に包摂され，医学専門部となったが，大正4年(1915)に東北帝国大学医科大学（後の医学部）が北四番丁に設置されるのに伴って，大正7年に廃止された。
旧仙台医学専門学校六号教室（東北大学魯迅の階段教室）は，当初，博物・理化学教室の東側に接して建築された建物であり，2度の移築を経て向きを変え，現在は博物・理化学教室の南に建つ。木造平屋建，桟瓦葺で，西を寄棟造，東を切妻造とする。内部は1室の階段教室とし，東側に講壇を設ける。明治37年の建築で，明治期に遡る木造の高等教育施設の好例である。
旧仙台医学専門学校は魯迅が学んだことでも知られ，現在は「魯迅の階段教室」として公開されている。